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役に立たない故事 中出外出(ちゅうしゅつがいしゅつ)

作者: ロータスシード
掲載日:2026/01/29

 民明書房刊『故事成語にみる戦慄の真実』より

 

 現代において、性行為の形態を指す俗語として定着している**「中出し(なかだし)」および「外出し(そとだし)」**。しかし、その真の語源は、古代中国・春秋戦国時代の戦場における「倫理のゲシュタルト崩壊」と、その後に下された無慈悲な裁きにある。


【語源:中出外出ちゅうしゅつがいしゅつ

 紀元前四世紀、趙の国が秦の侵攻を受けた際のことである。陥落した城下では、勝利に狂った秦の兵卒たちによる略奪と暴行が横行していた。その最中、二人の兵士、**ちょうおう**が、一人の女性を路地裏へと連れ込んだ。


 先に女性を組み伏せた張は、絶頂の直前で「自分はまだ人間だ」という醜い自己愛ゆえの良心に苛まれ、身を引き、精液を道端の泥土へとぶち撒けた。これが後の**「外出し(そとだし)」である。

 対して、後を代わった王は一切の躊躇なく、女性の胎内へと欲望を全て吐き出した。

 これこそが「中出し(なかだし)」**の語源とされる。


 行為の後、張は「外に放った自分は、中に放った王よりも道徳的に優れている。

 俺の良心は保たれた」と声高に主張し、王を外道として激しく罵倒した。


 そこへ通りかかった秦軍の監軍長であり、法家として名高い賢者・**かん**は、二人の言い分を聞くと冷ややかにこう言い放った。


 「相手を蹂躙した点において、外に出そうが中に出そうが、その罪の深さにごうほどの違いがあろうか。それは、戦場で五十歩逃げた者が百歩逃げた者を笑うが如き、無意味な虚飾に過ぎぬ」


 これがいわゆる**『五十歩百歩ごじっぽひゃっぽ』**の軍事裁判における原型である。続けて韓は、腰の剣を抜き放ち、震える二人に対して秦の厳格な軍法を告げた。


「我が軍の法に『乱暴狼藉を働いた者は、その多寡を問わず死罪』とある。外に放った張も、中に放った王も、等しく女性を凌辱した事実に変わりはない。 出した場所の違いなど、死を目前にした者たちの些末な言い訳に過ぎぬのだ」


 韓は、自らの正当性を信じて疑わなかった張と、獣に徹した王の二人をその場で捕縛。

 翌朝、二人は**「乱暴狼藉の罪」**により、一切の情状酌量を認められぬまま並んで斬首に処された。その遺体は「五十歩百歩の戒め」として、仲良く一つの穴に投げ捨てられたという。


 現代への変遷


 後世、この逸話は「いかなる理由を並べようとも、悪行の本質は変わらない」という強い戒めとして使われるようになった。しかし、明代以降の性愛文学において、この言葉が本来の凄惨な処刑背景を切り離され、単なる行為の区分を示す用語として転用されたのは、歴史の皮肉と言わざるを得ない。


 「現代の若者が、避妊の成否を巡ってこれらの言葉を軽々しく口にする時、その裏で『俺は外に出したから無罪だ』と醜く叫びながら処刑された男の断末魔に思いを馳せる者は、もはや一人もいないのである。」


 (民明書房刊・亀頭 万吉著『性語源学:その秘められた闇』より抜粋)

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