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不思議な箱
そしてそれまで黙っていた男の子が、恥ずかしそうにモジモジして言った。
「この大きな物はなぁに!?」
とテレビを指さした。
横にある箱のテレビを見た。
そして不思議そうに聞いてきた。
テレビには、布地をかぶせていた。
何度見ても不思議でいっぱいの箱。
私はちょっとビックリさせようと
「これはね、とても怖いものよ〜」
と冗談を言った。
この箱のテレビは部屋の一部を占めていた。
色も変わっていて、まるで宇宙からの届け物のようにも見えた。
坊やは自分の服をぎゅっとつかむと、怖いもの見たさに私の後ろに隠れた。
「少し見せてあげるよ」
「でもきっと怖いもん!」
坊やの声が震えていた。
さっそく箱の前に立った私は
「そーれー、はい!!」
と布地をめくった。
布地をめくると坊やは声を上げた。
「゛わ〜!!!!゛」
それが動かないものだとわかると目をパチパチさせる。
この子、テレビ初めて見るんだ。
➖️わー、ビックリした!?
私は安心させるように
➖️大丈夫よ、
と伝えた。
「これ、テレビと言うのよ。はじめてみたの?」
と言いながらテレビのスイッチを引っ張った。