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蒼騎士王子と巡る旅路  作者: ユキア
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第7話デート



翌朝、ウィルは朝早くレェーネを起こした。そして宿から抜けだす。

「さあ、デートしよ!」


「うむ!観光だな!」


2人で街を散策した。


「レェーネ…」


隣りにいるレェーネの手を握ろうとするウィル。しかしいつの間にか王子は消えていた。


「は?!」

気がつくと遠くで女の子達をナンパしていた。



「ちょっと、ボクとのデートなのになんで女の子くどいてんのさ!」


「む?よいではないかー!」


「ダメです。ほら、いくよ。」


今度こそレェーネの手を握って歩く。



「ウィル!あれ食べたいぞ!」


「あれ。」


レェーネが指さしたのはみたらし団子だった。


「いいけど」


「うむ!ありがとう!」


2人で団子を座って食べた。


「こう言うのも悪くないね。」


「うむ!そうだな!連れ出してくれてありがとう!ウィル。」


「う、うん。」


ウィルはそっと繋いだ手を握った。


「レェーネ、ついてる。」



ウィルはそう言って顔を近ずけると口元をそっと舐めた。


「うむ、すまんな。では、礼だ。」

今度はレェーネがウィルへとキスをした。柔らかい唇の感触が伝わってくる。


「レェーネもう1回……」


「もういいだろ。」


「ええー。」


「仕方ないな。」


「♪」


「んっ」


あまりの事に周りから噂されていた。2人は観光を楽しんだ。しかし、雨が降ってきた。


「帰らないと。」


「そうだな。」


「!?」


気がつくとレェーネの服が雨で透けていたのだ。


「レェーネこっち。」


ウィルは咄嗟に上着を被せて屋根のある所へとはいる。


「ウィル?」


「ちょ、透けてるから……」


「!まずいな。」


「うん。止むまで待つしか……」


「俺にいい考えがあるぞ!」


「?」


「行ってみたい所がある!」


「行ってみたい場所?」


レェーネが雨の中ウィルを連れて言ったのは……


「ラ、ラブ、ホテル………」

「うむ!ほら、行くぞ!」


「行かねぇよ!」


「ええー。よいではないか!1度行って見たかったのだ!」


「ダメだって!もう!ほら、いくよ!」


ウィルがレェーネの手を引いて歩こうとするとレェーネがガクッと倒れこむ。

「レェーネ?!」


なんとウィルが支えたのだが、頭を触ると熱い。


「レェーネ、熱あるの?!大丈夫?」


雨のせいで風邪をひいてしまったらしい。


「あー!もう!」


ウィルはラブホテルへと入ってゆく。


「ボクなんでこんな所来てんだろ?」


そういいながらもレェーネをベッドへ寝かせた。


「……服、濡れてるのよくないよね………」


そう、これは別にいやらしい意味はなくて、ただ体を拭くだけで……


「レェーネ、ごめん!」


レェーネの服を脱がせていく。そして、あられもない姿のレェーネの体を丁寧に拭きあげた。一糸まとわぬ姿はとても美しかった。


「はぁ……」


あまりに集中していたので額に汗が伝う。そしてバスローブを着せる。


「ふぅ……」


無事に服を着せるとがくりっと肩をおろす。見た。見てしまった。でも決してそういうつもりでは………。


「ウィ、ル」


その声にびくっと反応する。


「な、何?」


「頭が痛い。」


「風邪薬もってるからこれ飲んで。はい。」


「んー。飲ませてくれ。」


「………あーもう。」


ウィルは口へと粉薬と水を含むとそれをレェーネの口へと移す。


「んっ……にがっ……」


「ほら、我慢してのんで。」


「んー。ウィル、普通に飲ませてくれればよかったのに、風邪、移るぞ?」


「あ、ごめん、口移ししか思い付かなかった。」


「バカだな……」


「うん、でも移ってもいいよ。レェーネの風邪なら移っても……」


そう言ってそっと口付ける。


「んっウィル、クスリ残ってる、苦い、水。」


「うん。」


再び口移しで水を飲ませる。


「ウィ、ル……」

「何?」


「えっち」

「ぶはっ」


ウィルは口に残っていた水を吐き出した。


「ごほごほ、あ、いや、ごめ……っ」


「冗談、だ……」


そしてすぅーすぅーと寝始めた。


「せ、責任は、とるから許してよ。」


なんて赤面して言っていた。しばらく寝て起きると風邪は治っていた。


「はあ、眠いな。」


「あ、レェーネおはよう。」


「うむ。」


ウィルの手を引く。


「?!」


そして口付けをする。


「え?な、なに?!急に?!」


「ほら、せっかくきたんだからシていくだろ?」


「シません。帰るよー。」


そして、ウィルは乾かした服を差し出す。


「うむ、……お前、これ」


「ん?」


「ここはラブホだぞ!そして、服を脱がせたのなら最後までするべきだろ!!」


「なんでだよ!?」


「それとも、俺には魅力がないと?!全く失礼なやつだ!」


「………」


ウィルは無言でそのままレェーネを押し倒した。


「?ウィっんっ」


濃厚なキスをする。


「はっ」


「?どうした?急に」

「魅力がないわけないじゃん。誘惑しないでよ。襲っちゃうかもよ?」


そういうウィルの顔面を殴った。


「いった!?ちょ?!」

「はあ、くだらぬ事言ってないで帰るぞ!」


「え、ちょっ待って……」


2人は宿へと無事帰った。フィルシュやウィリから2人して怒られた。


不定期更新ですがよろしくお願いします。

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