表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼騎士王子と巡る旅路  作者: ユキア
3/17

第3話 処分


馬車での旅行中、ナナが馬で追いついてきた。


「せんぱーい!来ましたよ!」


「あっそ。」


「レディ、よくきてくださいました。連絡係ありがとうございます。」


「仕事ですからね。当然です。」


ナナや元大臣の部下達は1部王子側の人間として働くことになった。もちろん王子をよく思わないものもいる。そのうちナナは王子側につくことになったうちの1人である。そして、国の内政状況を報告する係を命じた。


「レェーネ王子、報告です。王子様、無事誕生いたしました。これにより、レェーネ様側につくものと新たな王子側につくものとに国内が別れつつあります。」


「はあ、まあ、予想通りな展開だな。報告ありがとうございます。」


「いいんですか?放っておいて。私が暗殺する事もできますが。」


「しませんよ。暗殺なんて。」


「……王子の立場が危うくなるとは……今までの功績を見ればどちらが王につくべきか明白だろうに…」


「そうでもないさ。フィルシュ。どちらについた方がいいかなんてそれぞれの腹の内で決まるものだからな。」


王子の顔は曇っていた。そしてその日も夜になる。ナナはウィルの隣りに座ろうとして拒否され、馬車の上に座る事になった。


「もー!先輩の隣りがよかったのにーー!」


夜になるとウィルやウィリ達も馬車から出てくる。ウィルは馬車の上へと行く。


「せんぱーい!やっぱり私の横がよくてきてくれたんですね!?」


「違うよ。見張りしに来ただけだし。」


真夜中、レェーネの馬車へと招かれざる客がくる。暗殺者が王子を狙ってくる。馬車へと入るとそこには王子が眠っていた。だが、暗殺者が入ると同時に剣が動く。暗殺者の首を一瞬にしてはねた。



「なっ?!」


「なんの用だ。このような真夜中に。あ、すまん。死んでしまっては聞けぬな。」


そして、より多くの暗殺者達が王子の馬車を襲撃する。王子へとナイフが飛んできた。そのナイフをクナイが弾く。


「よっと!」


ウィルが応戦してくれたらしい。レェーネは暗殺者達を馬車から引き離すように移動した。


そして、追ってくる暗殺者をウィルと共に撃破する。そして、ナナも加わって戦った。夜明け頃、死体となった暗殺者達の死体が散乱していた。だが、1人だけ捕らえる事に成功していた。


「さあ、白状なさい!誰が主犯です!?」


ナナの尋問に相手は答えない。


「ボク、拷問とか苦手なんだけど、どうしよっか?」


「殺すのがいいんじゃないか?」


「バカだな。それじゃ情報得られないじゃん。」

なんてウィルとレェーネはにこやかに話している。


「答えないとこの2人にかかるとどうなるかわかりませんよ?」


ナナは少し呆れながらそう言った。


「大臣!大臣だ!大臣がっ」


ざしゅ。


「「?!」」


「不要だ。誰が主犯かなど分かりきっている。」


「だからって殺しちゃったら……」

「せっかくの証言者がぁ?!」


「俺を狙う輩など今、1人だ。」


「誰?」


「国王、そう、俺の父だ。」

読んで下さってありがとうございます。多忙のため、またしばらくお休みさせていただきます。ご了承ください。いつもありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ