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孤島オンライン  作者: 西谷夏樹
ギルド結成
5/102

ステ振り


【獲得アイテム】

・木材 x4

・木材 x7

・木材 x5

・木材 x3

・・・

・・・

・・・


 近場に生えているヤシの木?に石斧を振る。ヤシの木は何度も叩くと根元に切れ込みが入っていき、最後には白いポリゴンを吐き出しながら消えていった。どうやら一定数以上資源を吐き出して空になったオブジェクトはワールドから消滅してしまうらしい。


【獲得アイテム】

・シャノミの実 x3


 木が消滅すると同時にココナッツに似たアイテムが手に入った。


【シャノミの実】

・シャノミから採れる果実。実には水分が豊富に含まれている。


「水分補給ができるアイテムか。食料は蟹と鳥のおかげで大丈夫そうだけど、水はもっと採っておいたほうがいいかもなー」


 現状、この島に水源があるかもわからない。それなりに大きな島ならともかく、ここは絶海の孤島だ。こういう島に川や湖ってあるんだろうか?


 俺は疑問を覚えながらも、一帯のヤシの木……改めてシャノミの木を狩り尽くす勢いで伐採していった。


【獲得アイテム】

・木材 x3

・木材 x6

・シャノミの実 x2

・木材 x5

・木材 x6

・木材 x2


『レベルが上がりました』


【獲得アイテム】

・木材 x4

・シャノミの実 x4

・木材 x5

・壊れた石斧

・木材 x1

・木材 x1


『レベルが上がりました』


【獲得アイテム】

・木材 x1

・木材 x1

・木材 x1

・・・

・・・

・・・


「ん……壊れた石斧?」


 思考停止で石斧を振っていた俺は、入手アイテム欄に紛れ込んだ「壊れた石斧」なるアイテムに遅れて気付いた。


 見てみれば、石斧に括り付けられていた石刃がぱっくりと割れてしまっていた。


「もう壊れたんかい……」


 さすがに初期装備だなと思いながらインベントリを開く。そこには石斧を修理するのに必要なアイテムが一覧で書かれていた。


【壊れた石斧】

・木材8

・石材4

で修理することができます。


 修理に必要な素材は作成時の八割でいいらしい。なら同じ装備を使い込んだほうが安上がり?素材はあるし早速修理してみるか。


『石斧の修理が完了しました』


 修理した石斧を再び装備して、軽く素振りをしてみる。


「うん、問題なさそうだな。でも……」


 使い勝手は修理前と変わらない。懸念していた修理方法も素材を消費するだけだった。


 気になるのは、石斧の耐久値が50/50から49/49に変わってしまったことだ。修理するごとに最大耐久値は減少してしまうらしい。こうなると同じ装備を使い続けるのが安上がりだとも言えない。


「案の定ややこしいな……まあいい。ステータス上げとこ」


 システム画面からステータス一覧を開く。確認してみるといつの間にかレベルがそこそこ上がっていた。


「もうレベル5?」


 そういえばシャノミの木を伐採してたときにもレベルが上がってたっけ。コスニアでは戦闘だけじゃなく、生産活動でもレベルを上げることができるようだ。戦闘が苦手な俺には嬉しい仕様かもしれない。


 ステータスは何に振るべきか。生産に役立ちそうなステータスでも良いけど、俺の場合は苦手な戦闘を少しでもカバーできるようなステータスを重視したほうがいいな。どうにもコスニアじゃ戦闘は避けて通れなさそうだ。


 となると……ここはやっぱり攻撃力か。しかし、最初にステータスを開いたときから気になっていたのだが、攻撃力の表記が100%とあるのが謎だった。


 普通、攻撃力ってのは実数値で表示されるもんじゃないのか?パーセント表示されていたのはどういう意味があったんだろう。


 ヘルプの一覧から攻撃力をタップすると、俺の疑問に対する解答が表示された。


---------------------------------------------------------------------

【攻撃力】

武器のダメージ量に影響を及ぼします。武器のダメージ量が高いほどフィールドオブジェクトから採取できる資源量が増加します。敵やフィールドオブジェクトに与える武器ダメージは以下の式で決定します。


武器ダメージ量(z) =攻撃値(x) - 防御値(y)

攻撃値(x)=武器の基礎攻撃力×攻撃力

防御値(y)=防御力×被害部位倍率×武器属性相性


※防御値(y)の上限値は攻撃値(x)の99%まで。

※被害部位倍率は人間とモンスターで異なります。

人間の場合、頭部0.1胸部 0.8腹部 0.7腕 1.0脚. 1.0を基本とします。

---------------------------------------------------------------------


 なるほどな。攻撃力が採取量にも直接影響するというのが気に入った。ほかに上げたほうが良いステータスもあるのかもしれないけど、ここは攻撃力にオールインしてみよう。


 ステータスをすべて攻撃力に振ると、攻撃力は100%から112%に上がった。


「通常の1.1倍か。まだあんまり効果は実感できなさそうだな」


 1レベルあたり10%くらい上がってくれるのを期待したのだが、さすがにそこまで甘くはないらしい。まだまだレベル上げをしないと攻撃力振りの恩恵は実感できなさそうだ。


「ま、とりあえずこれでステ振りは完了っと。また伐採するかぁ」


 システム画面を閉じて石斧を持つ。伐採作業に戻ろうとして、そこで俺はある違和感に気付いた。


「ん、あれ?足がうごか、ねぇ……」


 ずしりとした重みが足にのしかかっているような感覚だ。動かそうとしても、足がうんともすんとも言わない。


『インベントリ内の重量が超過しました。移動速度にペナルティが課せられます』


「えぇ?重量オーバー!?」


 アナウンスに忠告されて、俺は慌ててインベントリを開いた。


【所持アイテム】

・キチンx10

・羽毛 x22

・獣皮 x9

・蟹の身 x12

・グランドバードの生肉 x20

・石材 x13

・木材 x134

・シャノミの実 x14

・繊維 x20


 想像以上にインベントリはアイテムでぎっしりだった。こんなにアイテム持ってたっけか。そりゃ重量もオーバーするってもんだな……。


「しかし、移動速度減少がここまで厳しいとは困ったな」


 現状、俺は一歩も足を踏み出せない状態だ。せめて基本移動速度の10%でいいから動ければ良かったのだが、コスニアでは重いアイテムを持つと際限なく移動速度減少のデバフが課せられるらしい。このあたりはステータスにあった「重量」というのを上げれば緩和できたのかもしれない。


「ともかく要らないアイテムを捨てないと」


 俺はインベントリを開いたまま、それぞれのアイテムを吟味することにした。


 まず真っ先に切り捨てるべきは木材だ。しかし、集めた木材をこのまま捨てていいものか。別に砂浜に木材をポイ捨てしたって誰も怒らないだろうけど、せっかく集めたのにちょっともったいなさすぎる。何か利用方法を見つけて使ったほうがいい。


 俺は設計図一覧から手ごろに作れそうなアイテムを探した。そして、その中で目に留まった【木のアイテムボックス】と【木の建築土台】を習得する。


「うわ、思ったより大きい」


 木材50と繊維15を消費して作成した木のアイテムボックスは長方形の箱型で、王道ファンタジーに出てくる宝箱のような見た目をしていた。木のアイテムボックスに触れると専用のインベントリが表示された。


【木のアイテムボックス0/500】

・空


 0/500ってことは、最大で重量500までのアイテムを収納できるのか?簡単に作れるアイテムにしては容量が多い。次は木の建築土台とやらを作ってみるか。


「えー、木の建築土台の作成に必要な素材は……木材100石材50繊維30かぁ」


 必要素材はアイテムボックスの倍以上。拠点作りには大量の物資が要るらしい。無理に木の建築土台を作る必要はないけど……。


『――正式なリスポーン地点は早めに設定することをお勧めします』


 エルドガルフに降りて最初にアナウンスから受けた忠告が脳裏を過ぎった。


 これは事前に予習してきた話だが、サバイバル系のゲームでは拠点に置かれたベッドがリスポーン地点になるらしい。


 つまり、リスポーン地点を追加するためには拠点作りが欠かせない。素材集めが面倒だからと拠点作りを避けていても、いずれは着手しなければいけない時が来る。それならゲームの仕様を理解するためにも早めに触っておいたほうがいいのかもしれない。


「やるしかないか」


 俺は拠点建築のために素材集めを続けることにした。




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