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孤島オンライン  作者: 西谷夏樹
航海、そして空へ
38/102

動機を考える


「こんばんはー!」

「お、カナさんこんばんはー」


 かなこ♪がログインしたのを皮切りに、その後続々とメンバーが寝室部屋のベッドから起き上がる。


 その様子を見ていると、昨日までの仮拠点生活とは違うちゃんとした生活感を拠点に感じることができた。


 俺がその変化に浸りながらキッチンルームの椅子に座っていると、†刹那†は両手を頭の後ろで組んで暇そうにしながら声を掛けてきた。


「マスター、今日はなんかやらへんの?」

「んー?今日は特に予定無しだな。いままでずっと忙しかったし、自由行動の日にしようかと思ってる」

「そうなんや。じゃあ、俺たちはアングリーライノのテイム行ってきていい?」

「別にいいぞ。でも三人で大丈夫か?」

「たぶん平気!やり方はバッチシやし」


 †刹那†は自信満々の表情だ。俺は後ろに付いていたキキョウに目を向ける。


「何かあったらギルドのグループチャットで呼んでくれ」

「そうします。ところでマスターは今日どないすんの?」

「いまんとこノープラン。とりあえずまったりレベル上げか装備作りでもするつもりだよ」

「そっかー」

「ちなみに三人は今日遅かったけどどうかしたのか?」

「家族で焼肉!最高やった!」


 答えたのは針金だ。ゲーム内は満腹感がリアルとは切り離されているのに、お腹をさすって笑顔なあたり相当美味しかったらしい。


「そりゃいいな。俺は夕飯まだだからなんか腹減ってきた……」

「リオンさんまだ食べてないんだ。あたしも今日は外食だったんだよね~」

「カナさんも?おいおい、みんな外食でログイン遅かったパターンかよ」


 飯の話を聞いていると、いつもはウザったい親フラ(大体夕飯の呼び出しコール)が待ち遠しく思えてきた。外食はズルいよ、ウチじゃ基本的に外食なんて親父が帰ってきたときくらいしか行かないレアイベントだ。


 俺が羨ましく思っていると、かなこ♪は何か思いついた顔で言った。


「よし、それならあたしが料理作るよ!ちょうど実験したいメニューがあったんだよね」

「どんなメニュー?」

「出てきてからのお楽しみ!」

「カナ姉の料理かぁ……俺らは遠慮しとこ。焼肉の余韻が台無しにされそうだもん」

「台無しとは酷い言い草じゃない!?」


 ――とまあ、そんな流れで三姉弟たちは退散してそのままテイムに出て行ってしまった。工場長やマルボロ、ゲンジら社会人組は未だ発見できていない水晶を見つけるため探検へと出発して行った。


 結果、拠点には俺とかなこ♪だけが残った。


「そういやフューネスさんは?」

「あれぇ、マスター気になる?」


 かなこ♪はからかうような笑みを見せながら料理を運んできた。


 皿の上に載っているのは、グランドバードの肉、果物の盛り合わせ、さらに原材料不明の緑一色サラダだ。


「いや変な意味はないって。ただ、フューネスさんがログインしないのって珍しいからさ」

「ふうん?まあ、フューネスはリアルでちょっと用事あるっぽくて今日はログインしないんだって。理由はよく聞いてない」

「そっか。とりあえず料理サンキュー」

「どういたしまして」

「んじゃいただきますっと」


 まず味の薄い肉に食らいつき、次にゴリン・マスカの実の果物盛り合わせを口にする。最後に緑一色のサラダを食べてみると、こちらは薄っすらとニンニク系の辛みの効いたサラダになっていた。VRでの食事と考えれば全体的に随分マシな味だ。


「どう?」

「良い感じ。サラダが地雷かと思ったけど普通に大丈夫だった」

「へえ、じゃあみんなに出しても平気そうね。味見ありがとー!」

「どういたしまして。そもそもな話、栄養管理とか料理をお願いしたのは俺だからさ。これくらいは協力するよ」

「うんうん。ま、あたしとしてもギルドで役割を持てると楽しいし?願ったり叶ったりのウィンウィンよ」


 かなこ♪は得意げに言って、縦ロールの髪を弄ぶようにクルクルさせた。


「ところで、さ。あたしリオンさんのことで色々訊いてみたいことがあるんだよね~」

「俺に?」

「そうそう。ちょっとだけいい?」

「うん?いいよ」


 なんだろうと思いつつ、テーブルを挟んで向かい側に座ったかなこ♪に目を向ける。かなこ♪は宙を見上げ、口元に人差し指を当てて言った。


「リオンさんってコスニアの前にも色々ゲームしてたって言ってたよね?」

「まあね。色々と言っても対戦ゲームはほぼノータッチだけど。昨日狩りしたときに見ただろ?自分でもびっくりするくらい当て勘がないんだ」

「あー……まあねえ。ああいうのってVRとの相性なのかな?」

「いや……単純にゲーム全般がダメなんだよね。アナログゲーも下手だったし、根本的にゲームセンスがないんだと思う」


 運動神経ならぬゲーム神経がない。しかも親父も俺と同じというから始末に終えない。ゲーム好きでゲームが下手という部分まで遺伝しているのだから致命的だ。


「VR酔いでまともにゲームが出来ない人とか、VRにアジャストできないからエイムがズレる人ってのは聞くけど、そんな根本的な問題だったかー……」


 かなこ♪は呆れ交じりに続ける。


「よくそんなんでコスニアを触ろうと思ったね。いやこれはぶっこみすぎ?」

「うっ、多少効く言い方だけど言い返せないな……。コスニアってガチガチのPvPゲーだし、俺みたい奴は絶対避ける見えてる地雷だから」

「なのにコスニアを始めた理由ってなにかあるの?」


 それが一番訊きたいことだったのかもしれない。かなこ♪の声音がいつもより真面目っぽく聞こえた。うーん……あんまり人に言えた話じゃないのだが、真面目な問いには、真面目に答えるべきだよな……。


 少し逡巡してから、俺は頭を掻きながら言った。


「一番の理由、というかこれがほとんど全てなんだけど、Soul Linksの開発者がコスニアの開発に参加しているって聞いたから……かな?」

「Soul Linksって昔流行ったゲームだよね」

「そうそう。俺の中でSoul Linksはこれを超えるゲームってのは無いと思えるくらいの超名作でさ。コスニアにSoul Linksの開発者が参加していると聞いて、それだけで条件反射的にプレイを決めたんだよね」


 我ながら重度のSoul Links中毒者だと思う。でも、好きなものは仕方がないのだ。これと決めたゲームの派生作品に手を出したくなるのは当然なことで、自然の摂理だ。


「リオンさんはSoul Linksの信者なんだね~。意外だけど、ある意味予想通りというかなんというか……」


 かなこ♪は顎に手を当てて、難しい顔で唸った。


 ……俺がSoul Links好きなのが意外に思われるのはわかるけど、ある意味予想通りってどういうことだ?


 こちらの疑問が表情に出ていたのか、かなこ♪は笑いながら言った。


「実はフューネスも全く同じことを言ってコスニアを始めたんだよね」

「え、あのフューネスさんが?」

「うん、ビックリでしょ?」


 フューネスもSoul Links好きだったというのは初耳だ。しかも俺のようにSoul Linksの系譜を辿ってコスニアに辿り着いた……?


「これでやっと繋がった~。フューネスがどうしてリオンさんと一緒にギルドを結成しようと思ったのか、その理由の答えがね」

「フューネスさんが俺とギルドを結成した理由……」


 それはギルド結成直後に俺自身考えた疑問だった。あのときは自分が変に考えすぎなのだと思ったけれど、どうやらかなこ♪は別の答えを持っているらしい。


「俺はフューネスさんが普段から軽いノリでギルドを作る人なのかと思ってたんだけど」

「ノーノー。そんなのあり得ないよ。だってフューネスはいままでまともにギルドに加入したことがなかったんだから。今回いきなりギルドに入ったって聞いて友達のあたしはあたおかビックリしたんだよ?」

「え?フューネスさんってギルド未経験者だったの?」


 ギルド結成から数日経っているのに全然気づかなかった。


 フューネスは普段から飄々としているから、てっきり対戦ゲームのギルドやクランは慣れっこなのだとばかり思っていた。


「というか、シューター系をソロかデュオでずっとやってたのって結構キツかったんじゃ?ほら、あれ系のゲームってマッチングがソロとフルパーティーゴチャ混ぜだよね?」

「まーねー、よくやるよって思うよね。でも、そんな逆境でもフューネスってチームをキャリーしちゃうんだよねぇ」

「マジか。最強の野良プレイヤーって感じ?」

「それ!そういうやつ!」


 かなこ♪はビシッと俺に人差し指を向けて頷いた。


 ソロでチームを勝利に導く――言葉にするだけなら簡単なことだけど、それを実際に成し遂げるのは至難の業だ。実行するなら単純に相手よりも実力で優れていることは最低条件になるし、味方から信頼を得るための政治力も必要になる。


 俺からはフューネスにはそういった政治的な協調性は欠けているように見えるけど、たぶんフューネスにはその不足を補って余りある実力があったのだろう。そんな彼女が俺とギルドを組んだ理由って一体……。


「教えてくれ。フューネスさんはどうして俺なんかとギルドを組む気になったんだ?」

「気になる~?」


 もったいぶった風にかなこ♪はニヤついた。その表情に内心イラッとしつつ、作り笑いを浮かべて訊く。


「き、気になるなぁ」

「ようし、気になるなら教えてあげよう!まぁ……絶対コレって確信があるわけじゃないんだけどさ。リオンさんはたぶん、コスニア以前にフューネスと面識があったんじゃない?」

「面識って……別ゲーで知り合ってたってこと?」

「そうそう。二人とも好きなゲームが似ているなら、過去にコスニアじゃない別のゲームで会ったことがあっても不思議じゃないでしょ」

「不思議ではないかもしれないけど、それでもせいぜい前を通り過ぎたことがあるってレベルじゃないか?一緒にプレイしたことがあるとか、話したことがあるとは思えないんだけど……」

「えーそうかな。フューネスって名前に覚えはなかったの?」


 かなこ♪に問われ、俺は腕を組んで記憶を探ってみた。だが、


「いや……やっぱりないけどな。フューネスって名前自体もコスニアで初めて聞いたし……」


 そもそも俺は女性プレイヤーと接点を持ったことがあまりない。同じギルドに女性プレイヤーがいるとか、そういう距離感でなら多少は心当たりがあるものの、仲が良いとかよく遊ぶような友達感覚の相手は作ったことがなかった。


「声はどう?聞き覚えない?」

「声か……んー……聞き覚えがあるような、ないような?悪い、女の子の声ってあんまり聞き分けられなくてさ」


 声での判別もなかなか難しいところがある。VRゲーム内での声は生成のされ方が少し特殊なのだ。


 ヘッドギアによる骨格スキャンとAIの学習機能によって限りなく本人のリアルの肉声を再現するのだけど、あくまで再現なのでハードウェアなどの環境要因によって肉声から微妙に変化してしまう。しかもプレイするゲームによっても聞こえ方が違うことがあると言うのだから、あまりアテになる要素じゃない。


 ……ちなみに、VRゲームでの声がリアルの肉声に寄せられているのは、過去にボイスチェンジャーによる人間関係のトラブルが多発して社会現象になったためだ。


「むー、リオンさんに訊いたら一発で理由がわかると思ったんだけどなぁ。覚えがないんじゃ仕方ないね」

「力になれなくてゴメン。でも、俺なんかに訊くよりもカナさんが直接フューネスさんと話したほうが手っ取り早いんじゃないか?」


 俺の疑問にかなこ♪は椅子を叩いて答えた。


「もちろん訊いたよ!訊いても教えてくれなかったからこうしてるの!」

「あ、そうなの……じゃあ完全に謎だ」


 いままでギルドに所属してこなかったフューネスが、唐突にギルドを組むことに決めた心変わりの理由って一体なんなんだろう。かなこ♪にも話さないのだから、それなりの理由があるのは間違いないのだろうけど……まだ出会って数日の俺には想像もつかないな。


「しかし、フューネスさんがギルド初めてってことは、カナさんも同じく初ギルドってこと?」

「そうだよ~」

「へえ、じゃあ俺が決めたギルドルールとかって堅苦しく思ったりした?」


 あまりごちゃごちゃした内容は書いていないつもりだけど、初めてギルドに入る人の客観的な感想は聞いてみたい。


 かなこ♪は肩を竦めてから小さく首を振った。


「全然。ああいう基本的なルールは常識レベルでしょ。それにフューネスとシューター系のゲームをしているときも、野良で即席の連携くらいはしてたから、ギルドもその連携の延長ってくらいにしか感じてないよ」

「なら良かった」


 実際、フューネスとかなこ♪はギルドなどのコミュニティに属してこなかった割には、ギルドに自然に馴染めているように思う。俺が最初にギルドに入ったときなんて、やってはいけないやらかしを随分とやっちゃったんだけど。


 過去を思い出して悶えていると、かなこ♪はもう話は終わったとばかりに食器類を片付けて立ち上がった。


 俺は拠点に戻ろうとするかなこ♪を「ちょっと待って」と言って呼び止めた。


「アングリーライノのステ振りってどうするのがいいと思う?」

「あ、まだ考えてなかったの?」

「考えてはいたよ。ただ、一人だけで決めるのもどうかと思って」


 自身のステ振りと同様に、プレイヤーはテイムモンスターのステ振りもできるようになっている。適当に決められないものだから先延ばしにしていたのだが、もうだいぶポイントが溜まっている。そろそろ消費しないともったいない。


 アングリーライノのインベントリを開き、これから伸ばすべきステは何かと考える。


「どうしようかな。色々選択肢はあるけど、とりあえず重量に振っとくのが無難じゃないかと思うんだけど」


 いまは拠点を拡大していくためにも、ライノはファーム向けのステ振りにしておくのが安牌だろう。


 戦闘用に攻撃力を伸ばす選択肢もあるにはある。しかし、そういう戦闘向けのチューンはもっとアングリーライノの数が揃ってからでも遅くはない。


「あたしもそれでいいと思うよ。よくわかんないけど」

「よくわかんないって……」

「アタシMMO初めてだし、ステ振りなんて適当だもん」

「え、適当って、いままで何に振ってきたの?」

「全部だよ?上から一個ずつ上げてる」

「それは斬新すぎる」


 初心者でも普通もっと考えてステ振りするんじゃないだろうか。特化能力を作らない全振りバランス型なんて聞いたことがない。バランスに寄せるとてしても2つか3つくらいに絞ってステ振りするものだと思う。


 もしかして、ほかのメンバーのステ振りもいまのうちに訊いておいたほうがいいのか……?


 かなこ♪は俺に馬鹿にされていると感じたのか、手をわきわきさせながら恨めしそうな視線を向けてきた。


「じゃあここからどうしろとォ?」

「どうしろって……まあ、このまま我が道を行くのがいいと思うよ」

「なにそれアタシのことを見捨てるつもりか!」

「ち、違うって。全振りはたしかに地雷っぽいステ振りだけど、そんなステ振りでも中途半端にやめるくらいなら続けたほうがチャンスはあると思ってさ。コスニアにおける最適なステ振りはまだ見つかってないんだから、あとからこれだ!っていう優秀なステータスが定まったらそれを伸ばしていけば良いじゃん。いまはまだ低レベルなんだから、高レベルになるまでに伸ばすステータスを見つけられればいいんだし」


 実際問題、かなこ♪のステ振りが大正解だったという可能性はある。もちろん通常のゲームであれば俺やフューネスのように序盤から特化型を目指すほうが有利だ。しかしコスニアがそういった固定観念で解法を導き出せるゲームかはわからないのだ。


「それにアレだよ。MMOって大概あとからステータスをリセットするアイテムとかが登場するから、最悪取り返しはつくって」

「あの、その言い方がもうなんかノーチャンスな人にかける慰めにしか聞こえないんだけど?」

「まあ……そうだね」

「やっぱりー!」

「と、とにかくアングリーライノのステ振りは重量振りにするから!よろしく!」


 俺は背後で騒ぎ出したかなこ♪から視線を逸らしてステ振りを終わらせることにした。


------------------

【レベル】83

【名前】アングリーライノ ♂

【体力】2355/2355

【持久力】347/347

【器用】24

【重量】0/504

【攻撃力】164%

【肺活量】100

【移動速度】100

【状態異常耐性】79

【熱耐性】45

【寒耐性】16

【昏睡値】93/100

------------------

【満腹度】99/100

【水分】98/100

【栄養】99/100(詳細データ)

【病気】なし

------------------

【装備】アングリーライノの鞍

------------------


 ステータスを15振ってアングリーライノの重量は354から504に増えた。


「よーし、これでもっと木材集められる」

「リオンさん話逸らしやがって」


 振り返るとかなこ♪は仁王立ちしながらこちらを見下ろしていた。俺は苦笑しつつ、一つ提案をすることにした。


「まあカナさんのステはもういいだろ。てか、俺たち同年代みたいだしそろそろ呼び捨てでもよくないか?」

「えー?呼び捨て?そうだなぁ」


 かなこ♪はこちらの提案にさほど嫌ではなさそうな反応を見せた。


「じゃあフューネスも呼び捨てで呼んであげてよ。それなら良いよ。私だけ呼び捨てってのも変な話だからさ」

「うん?まあいいよ。ちなみにカナっていくつなの?」

「15、今年の誕生日が来たら16」

「うわ、同い年だ」

「リオンも高一?」

「そうだよ」


 やっぱ会話の雰囲気でけっこうわかるもんだな。特にかなこ♪はノリが軽くてあまり歳は離れていないんだろうなとは思っていた。フューネスは若干掴みどころがなくて年齢不詳な感じだったけど……。


 でもまあ、とりあえず二人が同年代なら気兼ねしなくて良さそうだな。元々、リアルでもあまりさん付けは好きじゃなかったし。それにいままでゲームではこういう気軽な人間関係は作って来なかったけど、俺はギルドマスターになったんだ。この機に少しゲームのプレイスタイルを変えてみたい。


 決意を新たに、俺はアングリーライノのステータス画面を閉じて立ち上がった。


「ステ振り終わったし、一緒に資材集めでも行かない?」


 炉に入れた鉄鉱石や木材もそろそろ無くなる頃だろう。二人で分担すればもっと効率的に鍛冶場を回せるはずだ。しかし、かなこ♪は首を振った。


「いやー、資材集めはリオンさんがやった後みたいだしレベル上げしたいかなぁ。あたし皆に比べると出遅れ気味だからさ」

「あー……じゃあアングリーライノで狩りに行く?ライノがどれだけ戦闘に使えるかまだ試してなかったし」

「うん!そうしよー!」


 せっかく狩りに行くなら新しく作れるようになった鉄系の装備を試してみてもいいな。


 かなこ♪に各々で準備を済ませてから合流しようと言って、俺は作業台に向かった。



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