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日本の夏

終盤思いつかず、進まない…




「花火大会」


それは夏の風物詩。

空に咲く、光の花の鑑賞。





夏休みも終わりに差し掛かった頃


珍しく、1人で街を歩いていた。

街には、至る所に花火大会のポスターが張り出されている。

日程は明日。


………もう、夏も終わりの時期なんだな。

そういえば、去年は部屋から外を眺めるくらいだった。

今年はどうなるのか。

まだ、行くと言ってなければ、誘われてもいない。

家からでも、花火は見える。

とは言っても、綺麗に見えるわけではないが。

ただ、焼き鳥はちょっと食べたい。

屋台で食べ物を買って家で見る、というのもありだな。


花火を見ない、という選択肢はないのである。

といいつつ、花より団子なのだが。

家に帰って、皆に相談してみよう。


「ただいま」

「おかえりなさい」

(りん)とアメリアは?」

(りん)さんはリビングに、アメリアはまだ帰ってきてないです」


アメリアと香には、携帯で連絡するとする。


「明日、花火大会行きたいか?」

「行きたいです!」

(りん)ー」

「なんじゃ?」

「明日の花火大会行くか?」

「美味いか?」


そこは綺麗か? じゃないのか。


「美味い物は沢山出ると思うぞ」

「なら、行くぞ」


さすが食い道楽。

行くことが決まったので、香とアメリアに連絡。

2人から、行くという返信があった。

香からはもう1つ、


「私は浴衣を着るけど、皆はどうするんだろう?」


とあった。


「香は浴衣着るらしいけど、2人はどうする?」

「私は着付けはできますけど、持っていませんから」

「今はレンタルがあるから、浴衣だけレンタルしたらどうだ?」


香は、お店でやるのか訊いてみよう。

香の着付けは香母がやるらしく、浴衣があればやってくれるとの事。

できる人は2人いるから、なんとか大丈夫かな。

早速、浴衣レンタルに連絡してみる。

結果、お店では着付けはできないが、浴衣のレンタルはできるらしい。

そして、最近はヘアサロンでも着付けを一緒にしてくれる所があるらしい。

貴重な情報、ありがとうございます。


「よし、じゃあ今からレンタルしに行くぞ」


アメリアには、場所を伝え、現地集合。






ー20分後ー


浴衣をレンタルするお店に到着。


「皆、遅いよ」


アメリアは先に着いていたようだ。


「じゃあ、その辺を散歩してくる」

「え? 恭弥さんは浴衣着ないんですか?」

「うん。俺は私服でいいかなと」

「ダメだよ。皆浴衣なら合わせないと。協調性は大事だよ」


それは、ちょっと違う。


「理由がないなら、問題ないじゃろう」


確かにその通り。

どちらに対しても、理由はない。

だが、お前に言われるとは思わなかった。


「わかった」


仕方ないので、浴衣を着よう。


「じゃあ、女性のこちらに」


そう言って、女性陣の連れて行く。


「男性はこちらです」

「わかりました」


………なんか、思ってたのと違う。

目の前にハンガーで浴衣がかけられているが、数が少ない。

まぁ、このタイミングだから仕方ないのかもしれないが。

店員さんに聞いてみたところ、元々男性用の浴衣は数が少ないようだ。

確かに、女性単体で浴衣を着ることはあっても、男性単体は少ないように思う。

ほとんど選択肢がなく、サイズもS、M、L、XLの4つ。

なので、色は無難な紺色にして、帯だけは色が沢山あったので、白を選んだ。

こっちは決まったので、女性陣を見に行く。


「おーい、皆決まったか?」


3人はどうやら、試着までしているようだ。

試着室のカーテンが開く。


由貴は白色。

アメリア水色。

(りん)は黄色。

3人共、それぞれ花の柄が入った浴衣を着ている。

由貴はもちろん、(りん)も和風?な顔つきなので、よく似合っている。

アメリアも違和感なく着こなしている。


「ど………どうですか?」

「よく似合ってるよ」

「よかったね」

「アメリアは目の色と同じだな」

「そ、そうだね」

「ワシは?」

「いっぱい、美味い物食べような」

「それで誤魔化されないぞ」


………なんだって。

コイツも意外に学習するんだな。


「失礼な視線じゃな」

「気のせいだ」


「下駄と巾着はセットになっていますので、サイズを選んで持っていってください」

「「「「はい」」」」


そんな感じで、花火大会前日は過ぎていった。




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