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51 任務 2

続きです

生徒のグループにそれぞれ国騎士と討魔者が1人ずつサポートにつく事になっているみたいで、武器の確認や自分の使える魔法を伝えているなか、私達は自己紹介と配置の確認しかしていなかった。


私達も自分達の出来る事を伝えた方が良いんじゃないかとジークさんに聞いても、問題は無いと答えるだけで、ミサキちゃん達に聞いても同じ反応が返ってきた。あれ? 皆もジークさんと同じでやっぱり少し機嫌が悪い? さっきまでとは違ってピリピリした雰囲気になっている。


幸いアルベルトさんやカークさんはそれに対して何とも思っていないみたいだけど、急にどうしたのだろう? まぁ、聞いても答えてはくれなさそうだけど、私だけが置いてけぼりを食らうのはちょっと悲しい。理由は私なりに考えてみたけど自惚れでは無いなら、皆は私を守るために余計な情報を与えないようにしているのかもしれない。


確証はないけれど今回も多分そう言う事だろう。これからの任務だけに私が集中出来るように。これが出来る大人というやつか……


何時か私も仲間入りを果たそうと決めたところで、いよいよ森の中に入り任務が開始される時間になった。私達のグループは西の方角から森の中に入り、ぐるっと一周する形で調査をする。道中の魔物は状況によって討伐、又は回避するのも自由だそう。ただし新種を見つけた場合は即座に撤退の後、緊急用の魔道具を使用する事が義務付けられている。


新種の魔物は渡された資料に詳細が記載されており、またリズヴェの森に生息している既存の魔物も載っているので見分けるのは容易だと言っていた。これについては準備期間中に覚えておけと再三注意されていたので、私もばっちり記憶している。私の場合は視力が無いのでとっても苦労したけどね。


ジークさんとレオンさんを先頭に真ん中に私、その後ろにミサキちゃん達が配置している。その最後尾にカークさんがついており、アルベルトさんは隣で私を興味深そうに見つめていた。しかしそれは私本体では無く、私の右手に持っている杖に集中しており、余程気になるのか出来心で左右に揺らしてみるとその視線も同様の動きを見せた。なにこれ面白い。


「これ気になりますか?」

「おっとごめんね、不躾に見て」

「えっと大丈夫です。見られる事には慣れているので」

「見たところその杖は魔道具だよね?」

「そうです」


分かる人には分かるとエミルが言っていたけど、アルベルトさんがそうだったみたい。


「凄いな、こんなの見た事が無い。これは何処で」

「詮索はやめてくれませんか?」


アルベルトさんの言葉に重ねる様にしてジークさんが釘を刺してきた。それによって一瞬不穏な空気になったがアルベルトさんが謝罪した事によって何事も起こりはしなかった。


でもこれで私も理解した、ジークさんってアルベルトさんが嫌いだ。

只今あらすじ絶賛迷走中

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