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17 試験終了と顔合わせ

祝ブックマーク100超え! ありがとうございます。

模擬戦が終わり審判をしていた教師を納得させる事が出来たようだ。


地面にめり込んでいたファルスさんは、他の護衛の人に連れられて医務室に運ばれていった。


「まさかあの完全防御さえエミルに敵わないとはな。」

「あの魔法知ってたの?」

「まぁな。」

「あれは何? 教えて。」

「あれはファルスしか使えない物だ。オリジナルでは無くユニークの魔法だな。」

「そうなの……残念。」


魔法の中には魔眼といった、その人しか使うことの出来ない魔法が存在する。その魔法はユニークと呼ば

れ、強力なものが多いと言われている。


歴史上の勇者や魔王などもユニークの使い手だったと記録が残っている。


まぁ、今はとりあえず


「お腹減った。」

「試験終わってからな。」


魔力を大量に使用するとお腹減るんだよな。



色々あった試験は全過程終わり、俺たち2人は無事に合格した。そして現在、酒場で食事兼顔合わせ的な何かが行われている。


テーブルを囲んで俺、ジーク、バルザークさん、変人教師、ファルスさん、謎の女性が一堂に会していた。


「まずはエミルとジークの合格に乾杯、でいいか?」


なんとも言えない空気の中、バルザークさんが音頭をとる。


「ですね。お二人共おめでとうございます。」

「この2人なら当然の結果だろう。」

「……」


謎の女性が無言で俺を見つめてくるんだけど。


「とりあえず自己紹介から始めるか。」

「賛成。」


ジークとバルザークさん以外まともに知らないぞ。


「まずは俺からだな。俺はイージスアートで教師をしているバルザークだ。歳は30で討魔ランクはBだ。バル先生と呼んでくれて構わないぞ。」

「次は私ですね。私はバル先生と同じくイージスアートで教師をしています、ハーフエルフのヴェランテと申します。歳は135で討魔ランクはAです。お見知り置きを。」


あの変人教師は人間種(ヒューマン)じゃなかったのか。


「では俺だな。俺は武の国で国騎士をしているファルスだ。歳は16でこちらの姫様の護衛として一緒に学園に通っている。討魔ギルドは登録のみなのでランクはEだ。」

「それじゃ私ね。私は武の国第3王女のマリティモよ。マリって呼んでね。イージスアートに1年前から通ってるわ。歳は16でジークとファルスとは幼馴染の腐れ縁って感じかしら。」

「へー。」


この2人はジークの幼馴染なんだ。しかも武の国の王女と国騎士か、役職が無駄に豪華だな。


「俺はジーク、武の国出身の旅人だ。歳は16で今は訳あってこいつとイージスアートに通う事になった。討魔ランクはEだ。」

「えっ! ジークって歳上だったの?」

「お前は今更何を言ってるんだ。初めて会った時に言っただろうが。」

「ん? んー? 覚えてない。」


ずっと同い年だと思ってた。


「まぁ、あの時のお前は色々大変だったからな。勘違いして覚えていても仕方ないか。」


ジークって俺より2つも歳上だったのね。道理で頭一個分以上身長差があるわけだ。それなら俺が小さくても仕方ないな。うん。


「最後は私。和の国から来たエミルです。歳は多分14歳で討魔ランクはE。よろしく。」

「多分って何よ? 」

「あー、エミルは訳ありでな、話すと長いからまた今度で。」

「何でジークが庇うのよ。まぁ、そう言う事なら無理には聞かないわ。」


互いの自己紹介も終わった所で丁度良く注文していた料理がやってきた。


今日は魔力を沢山使ったからな、沢山食べて回復しないと。


「明らかに10人分以上の料理が並べられてあるんだが、俺の奢りだからって注文し過ぎだろ! 」

「バル先生隣見て下さいよ。」

「あ?」


肉、魚、肉、魚、野菜、酒、肉。


「エミルちゃんがものすごい勢いで食べてるから大丈夫じゃない? と言うか足りないかもよ?」

「魔力を使ったらからだろうが、あの小さい身体のどこに入っているんだ?」

「この光景も見慣れたもんだ。ついでに言っとくとエミルの食費は月に金貨5枚以上だぞ?」

「「「……」」」


追加注文していいかな? 麺類が食べたい。


「食事によって魔力の回復をはかっているのかな? 興味深い、メモしておこう。あ、私が注文しておくよ。」


ありがとう。


「食費が俺の月給並みなんだが? 金足りてるのか?」

「俺が暇を見つけては金策に奔走しているから大丈夫だ。」

「何でジークが奔走してんのよ……。本人にやらせなさいよ。」

「一緒に住んでるんだから、他人事じゃ済ませられねぇもんな、ジークは。」

「「はぁ?」」

「あんたエミルちゃんと同棲してるの? 」

「まさかジークが先に大人になるとは……」


ファルスさん何言ってんだろ?


「それについても後で話すとして、ファルスは一旦黙れ。エミルが変な言葉覚えるだろうが。」

「まるで保護者ね。」


久々の再会で会話が弾んだのか夜になるまで、食事会は続くのであった。


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