表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/121

1 ここは何処? 私は誰?

新作です。ファンタジー物を書きたくなってしまいました。今日はキリのいいとこまで投稿しようと思います。


2019.11.4 細かい点を修正で話の流れは変わってません。

何時もの様に働き、何時もの様に帰宅している途中、何時もと違う事が起こった。何も変わらないと思っていた日常は唐突に終わりを迎えた。最後に見たのは真っ白な光だった。






はっ!びっくりした。まさかトラックに轢かれる夢見るとか最悪だ。はぁ、まだ真っ暗だしもう一回寝よ……ちょっと待て、真っ暗なのは分かるがこんな光が一切無い暗さは初めてだ。もしかしてまだ夢の中のか? でも身体の感覚はあるぞ。冷たく硬い床の感触が尻から伝わってくる。


一先ず手を動かそうとしたら手首に何か重りが付いているのか、腕を全く動かせない。そのかわりジャラ、ジャラと鎖が擦れる音が聞こえる。


ふん! ……ダメだ、動かせる気がしない。足も同様で何か付いているのか全く動かせる気がしない。まさかこれって拘束されてる? 俺にそんな趣味はないぞ。


首は自由に動かせるので手足がどうなっているのか確認しようとするが、何処を見ても真っ暗で何も見えない。何で何も見えないんだ? 意味が分からん。


ここは何処なんだ? 周りに誰かいないのか?


「おーぃ」


声を出すと鈴を転がすような可愛い声が聞こえた。びっくりして、うぉ! っと変な声が出たがそれもさっきと変わらない声が聞こえた。まさか、これ俺の声か?


「あーあー、本日は晴天なり」


間違えない俺の声だ。まるで子供の()()()様な声で……女の子? 嫌な予感がする。慌てて身体の確認をしようとしたけれど手足が動かない。くそっ、面倒だな。


手で確認するのを諦めて感覚だけを頼りに調べてみると……やはり最悪の予想が当たったみたいだ。股間にあるべきものの感覚が無い。どういうことだ!


感覚がはっきりしたことで、ぶるりと身体が震える。さっきから冷たい床に座っているのと、変な汗をかいたせいで尿意を催した。やばい、この年でお漏らしとか笑えない。


「誰か居ませんかー?」


しかし、返ってくるのは沈黙のみ。ふぅ、オーケーオーケー。こういう時は変に力まず自然体で、意識しなければだいじょ……

チロチロ

ぶじゃ無かった。勝手が違うせいで普通に漏らしたわ! ちくしょう、これが本当は夢で目が覚めたら布団が濡れてたりしたら一ヶ月はへこむぞ。


はぁ、身体に力が入らないわ、真っ暗で何が何だか分からんし、股間のマイサンは行方不明。それに動こうとする度にジャラジャラと鎖の音が鳴るだけでトイレにも行けない。これ以上最悪な事あるのか? 夢なら早く覚めてくれ。



いつのまにか寝ていたのか、バシィと顔面を叩かれた衝撃と痛みで目が覚めた。いってぇなくそ、と悪態を吐いて目を開くも以前真っ暗で何も見えない。


そして意識が覚醒してもお尻から伝わる不快感に頬のヒリヒリした痛み、独特の異臭に鎖の擦れる音は変わらない。これは夢じゃないのか?


「■■■■■■」


正直人なのかも怪しい何かは俺に話しかけているようだが、言葉の意味を理解出来ない。と言うか現状に理解が追い付いていない。


「■■■■■■■■」


けれどそんな俺にお構いなしに何かは話し続ける。一体何語で喋っているんだ? 一言も意味が分からない。それでも話しを聞いていると俺を馬鹿にしているようなニュアンスだけは伝わってきた。なめやがって。


「うるさい」

「■■■? ■■■■■」

「あ?何言ってるか分か『バシィ』ぶっ!」


クソ痛ぇ、本気で叩くなよ。耳がキーンとする。手? が大きいせいか首への衝撃が半端無い。それにさっきからピンポイントで右頬だけを叩くなよ、お前には見えてるのか?


「■■■■■」


体が動かせれば殴り返してやるが如何せん手足が動かない。くそ、さっきから笑いやがってムカつくな。


「■■■、■■■■」


何者かも分からない存在に憤りを覚えていると、チクっと右腕に鋭い痛み感じ身体の中に何が入ってくる。この感じ、何かを注射された。この野郎、俺が動けない事をいい事に何しやがるこの鬼畜め。


「あ、れ?」


なんだか身体の様子がおかしい。さっきまで感じていた痛みも、冷たさも徐々に感じなくなっていく。


麻酔でも打たれたのかと思っていたら、今度は音が消えた。そして間もなく嗅覚までもが消え失せていく。


怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。


意識はあるのに五感の全てが無くなるとはこれ程までに恐ろしいのか。下卑た笑い声も自分の声も何もかもが聞こえない。自分一人が世界に取り残された様な孤独を感じる。


俺は一体誰だ? どうしてこんな所にいる? 考えれば考える程に記憶のピースが欠けていく。


こんな事ならあの時の方がマシだ。……あの時って何だっけ? 分からない。


やはりts要素だけは入れたい作者である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ