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天使の狂想曲(2章)  作者: ムイミ
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新たな仲間

暗い闇の中師匠の声と共にあかりが指す

「ふ~~何とか開いた~」

「師匠ありがとうございました」

私は頭を下げる。

「お姉ちゃん、助かったの?」

「うん、カルマもありがとね」

そう言ってカルマの頭を撫でる。

「エルエルちゃん~、私も~」

そう言いながら歩み寄ってくる酔っ払い

「あの、師匠、私今怪我してるんですよ怖いんで寄らないでもらえます?」

本気で拒絶した。

「え~なんで~、何もしないよ~」

いや、思いっきり抱きつく体制だったし。

「じゃあ~怪我治してあげるから~」

「いいんですか?それは、ありがたいですね」

治してもらえるなら治してもらおう。

「じゃあ行くよ~、痛いの痛いの飛んでいけ~」

「・・・師匠、殺しますよ?」

「やめてよ~、ただのじょうだんじゃないか~って痛い!痛いよエルエルちゃん!」

全力でぶん殴る。

「も~、じょうだんって言ったのに~」

「師匠の冗談は、シャレになりませんから。と言うかいい加減治してもらっていいですか?」

流石に足が動かないのは、不便だ、

「分かった~じゃあ~いくよ~」

師匠の手から淡い光が漏れる。とても暖かく落ち着く光は痛みとともに、心までも癒してくれた。

「ありがとうございます」

私は、頭を下げ、立ち上がる。

「どういたしまして~、それで~ここからどうするの~?」

「とりあえず、戻ります。天界に、師匠も行きますか?」

一応聞いてみる。

「ん~ど~しようかな~」

師匠は悩んだ様子で、顎に手を当てて上を見ている。

「よし、じゃ~一緒に行く~」

「大丈夫なんですか?研究やらなんやらと忙しいんじゃ」

そう天界最強の師匠は、魔法の研究やゲヘナの研究など色々しなくては、いけない。

「だいじょぶだいじょぶ~、なんとかなるから~」

まぁいつもこんな感じだし本当に何とかなっているのが事実だ。

「まったく、ちゃんと仕事して下さいよ」

「も~エルエルちゃんは、真面目だな~」

「当たり前のことです」

そんな会話をしつつ、私達は天界に帰るゲートを作り始めた。

ーーそれから数時間経過、ゲートが完成し天界に戻った私達。

「ひっさしぶりだな~天界こ~んな感じになってたんだ~」

時代の進歩についていけなくなった師匠を置き去りにし私達は、天使の集いに帰った。

「おー、帰ってきたー」

扉を開け中に入る私たちに声を掛けたのは、クヤナだった。

「よく帰ってきたな、ゲヘナへ行っていたのだろ、どうやって帰ってきたんだ?」

続いて話し掛けてきたのはリッタだ。

「えーと、どうやって帰ってきたのかを説明するのは少し長くなってしまうのですが、簡単に言うと、私の師匠に出会いましてそれで帰ってきました。」

「!!リマエル!お前の師匠ってまさか!」

驚いたように話し掛けてくるメリラス

「はい、アリスです」

「え~、エルエルちゃんそこはアリス師匠って言ってくれないの~」

私が喋ったと同時に入ってきた師匠、その姿を見て驚く大天使たち、まぁそらそうだろう、天界最強の天使が目の前にいるのだ。

「うそーアリスさんが師匠なんですかー」

「クヤナ、お前よくそんな平常心でいられるな」

「そんなことないよーすっごく緊張してるー」

大天使であるリッタとクヤナは知っている、天界最強である師匠がどれほどのものか、昔の師匠は今のように酒臭かったわけでわない

、その力を使い悪魔を片っ端から倒していた。天使とは程遠い天使の衣を纏った悪魔だった。その狂乱っぷりから昔は《殺戮の天使》と言われていた。そんな天使を目の当たりにして緊張しないやつはいない。

「も~いっつも怯えられてさ~本当に~、暴れてたのはむかしのことでしょ~、今は~エルエルちゃんの師匠だから~怯えないでよ~」

少し気づ付いたのか、凹んでいるように見える。

「えーっと、リッタさんクヤナさん」

「なにー」

「なんだ」

強引に話を変える、

「私達って試験合格ですか?」

そお1番気がかりだった仲間になってくれるか、という問題

「うん合格ー、リッタの目からも逃れることできたしねー」

「私も異論ないついて行ってやるよ」

その言葉を聞いて安心する。

「アリスさん、僕から一つ質問いいですか?」

突然のメリラスの質問、師匠も少し驚いているようだ。

「なに~」

「あなたも僕達と一緒に戦ってくれるんですか?」

確かに、私も気になっていた天界にもどると言っただけで、私達の手伝いをしてくれると入っていない。

「ん~、それは~エルエルちゃんしだいかな~」

「!?どういう意味ですか?師匠」

「わかんないの~と言うか、気づいてないの~、魔王を倒すなら~今の君の力は弱すぎるんだよ~はっきり言っておくね~、今のままのエルエルちゃんなら、邪魔なんだよ」

きずいていなかったわけでわない、だが認めるのは嫌だった、自分の弱さを、

「っ!そう、ですね、今のままなら私は、力不足です。それは分かっています。ですがそれでも私は一緒に行きたいんです。」

「まぁエルエルちゃんがどうしても行くっていうならしょうがないかな、でも何もしないわけにもいかないでしょ。という訳で~エルエルちゃんのために特別特訓しま~す」

急に真面目な話方になったりふざけた話し方になるのはやめて欲しい。だが師匠が考えた特別特訓とはなんだろう?

「師匠、何をすればいいんですか?」

「ん~、簡単だよ~私と戦う」

その言葉に全員が驚いた、師匠の顔からして本気であることは間違いないだろう。確かに強くなるためには、一番手っ取り早い、腹を括るか

「わかりました、やりましょう」

「お姉ちゃん、大丈夫なの?」

カルマが不安げにこっちを見ている、

「うん、多分大丈夫だよ」

多分、だ

「それで師匠どこでやりますか?」

「ん~とね~、あっ!あそこでしよう」

何かを思いついたような師匠、これからどのような戦いが始まるのか不安だ。

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