天使と悪魔の戦いの終結
初の魔王軍との戦いを経験したカルマ、そこで見た無残に殺られる仲間、それを見て復讐を誓った…
「それで、仲間ってどうやって探すの?」
「二人ほど心当たりがある、そこに行こうか」
そう言ってメリラスは、テレポートの準備をするが、何か裏がありそうだ。
メリラスのテレポート場所は、大天使の間、と言う大天使らが集う場所だった。そしてそこに居たのは、メリラス以外の大天使
、リッタとクヤナだった。
「メリラスどういうことだ?」
私は、メリラスに聞いた。
「どいうこと?君たちが魔王に敵討ちしたいって言ったから仲間になってくれる奴らを紹介しようとしてるだけさ」
「大天使がそう簡単に仲間になってくれるなんて思わないけど、ホントになってくれるならありがたい」
どうやらこの二人は、魔王への敵討ちに協力してくれるらしい。
「・・・メリラス俺達ただで仲間になる気なんてないんだが」
「右に同じー、自分たちよりー弱い奴らに付くなんてーだーれも思わないでしょぉ?」
あぁやっぱりー大天使が簡単に仲間になってくれるなんて思わなかった。
「じゃあ何すればいいんですか?」
大天使のことだ恐らく戦うことになるだろう。
「じゃあー、うーんと・・隠れんぼしよー」
「・・・・へ?」
私やカルマそしてメリラスすらも目を丸くしている。
「隠れんぼなかなかいいんじゃないか」
もう一人の大天使リッタがそう言った。
「じゃー決まりねー、君たちが隠れてよ」
そう言って発案者のクヤナが私とカルマを指さした。本当に隠れんぼをするらしい
「ルールとかあるのか?」
私はふと思ったことを口にした。
「うーん、そーだねールールは普通の隠れんぼと同じでー見つかったら負けー、制限時間はー今日から三日間ねー、その間にー君たちが見つかったら負けー、範囲は指定しないー上でも下でもどこまでも行っていいよー」
三日間ってめっちゃ長いじゃん、まあ仕方ないかカルマのためだ。
「分かった、私たちが勝ったら仲間になってもらうよ」
「オッケー」
そうして私達の最悪の三日間が始まった。
どこへ隠れても私達より先回りして探しているし、どこえいっても生きた心地がしない。
「くそ、またかカルマここもダメだ次行くよ」
「うん」
まただ、また先回りされていた、ゲーム開始から約二時間半、まるで私達の考えがあっちに伝わっているかのように先回りされている。
「仕方ないか、カルマしっかり掴まってて」
そう言ったのをしっかり聞いてカルマは、私にしっかりと掴まってくる。もうあれを使わなくてわ行けないらしい。
「魔力消費量が多いし使った後一日動けないから使いたくはなかったんだけどなー仕方ないか」
そう言って、私はある術式を作り始める。
ーー何分たっただろうか、私には何時間にも感じられる長い時間を使って、ある術式を完成させた。
「カルマ、行くよ」
「うん」
「『アルシエルズドア』!」
アルシエルズドア、これは天使が使ってはいけない禁術とされている術。最近では使えるものは誰もおらず古い古典にも記載されていない天使界最古の術式だ。まぁ、なんで私が使えるかは、さておいてこの技を使ったあとの自分に帰ってくるダメージが相当すごい、らしい、こんなことお言っているが実は、使ったことは私も初めてだ。
「お姉ちゃん、ここどこ?」
そうこの技が禁術とされている理由は、体えの負担がすごいことと、もう一つある、それは天使が行っては行けない領域、《ゲヘナ》へ言ってしまうということだ、
「カルマここはゲヘナと言って天使が来ては行けないところなんだ」
「そうなんだ、大丈夫なの?そんな所へ来て?」
「大丈夫じゃないかもね、まぁ私が何とかするさ・・・っ!!」
「どうしたの!大丈夫!お姉ちゃん!」
カルマの声と共に私の意識は少しづつ遠くなっていく、もしかするとここで死ぬのかもしれない、ほとんど飛びかけている意識を、保ち、わたしは、カルマに言った、
「・・だいじょう・・ぶ・・だか・らね・・・」
そう言ったかどうかもわからぬまま私の意識は闇に呑まれた
ーーその頃のリッタとクヤナは、
「リッター、アイツらどこ行ったのー」
「俺にもわからん、まさか私の目から逃げるとわな」
「そーだねー、君の何でもみとうす目から逃れるなんてねーなかなか筋がいいねー」
まぁーあいつらがどこえ行ったとしてもー知ったことじゃないけどねー
「お前、あいつらが死んでも大丈夫なのか?」
「んー、死んだら死んだでしょー、こっちは知ったこっちゃないねー」
「まぁそうだな」
ーーどれ程の間眠っていただろうか、私が再び起きた時カルマは、もう眠っていた、
「気絶、してただけか」
死を覚悟した時幻覚のように見えたあの人の影、もう一度出会うことになるのだろうか・・・。
それはさておき、ここからどうするかな、未開の地、この地に足を踏み入れて帰れるのか?できるところまでやってみるか。