ネア!③
「いやぁ〜、皆様にはご迷惑をおかけすたですぅ〜。あるがどうごぜいますぅ〜。私、ここ『ネア雑貨店』の店主で、ネアと申すますぅ〜」
意識を取り戻したネアは俺達にお茶を出し、お礼を述べる。田舎町出身なのか、彼女の言葉は訛りがあった。
「それで、その……エリゼとはどういう関係なんだっ‼︎ 君はっ‼︎」
ドレーネがテーブルを叩き、気になっていた質問を投げつける。
「私、小さな頃がら、エリゼお姉様に育てでもらっでぇ……」
「ネア。訛りがでていますよ」
「す、すいませんれすぅ〜。私とお姉様の出会いは、私達が小さい頃にまでさかのぼりますぅ〜」
ネアは深く息を吸い込むと、昔を語り始める。
「まず、私はこんなに小さな球根れしたぁ〜」
…………。
「いやいやいやいやいやいやいやいや‼︎ ちょっと待て待て‼︎」
ーーおい、球根ってなんだ。言ってる意味が理解出来ないぞ。
「ネア。球根ってどういう意味だ」
「球根ってあの球根かしら?」
「はい、私は植物人種、マンドレイクれすからぁ〜! 鉢植えで大事に大事に育てられたんですよぉ!」
ーー10年前ーー
「このきったない球根は、いつ花を咲かせるのかしら……」
「…………」
「一つだけ花を咲かせないなんて醜いわ。ゴミ捨て場に置いておきましょう……」
「…………」
「悔しかったら這い上がってきなさいよ。その底辺の環境からね……」
「…………」
…………。
ーーやっぱり昔はツンツンしていたんだな。エリゼ。そしてネアに対する扱いが酷い。




