積荷の搬送クエスト!⑤
海賊刀で剣撃を繰り出す盗賊達。
彼女達もそれぞれの武器で応戦する。
こちらは四人。
盗賊は三人。
ーーあれ? 俺余ってね?
「お前らちゃんと四人で来いよぉぉぉぉぉぉ‼︎」
俺の心からの叫びだった。
「はんっ……‼︎ クビキ、こいつらなかなか出来るぞ! 手強いッ‼︎ 少しでも気を抜けば持っていかれるッ‼︎」
ーー違う。多分そうじゃない。盗賊達も手練れなのかもしれないが、このおっぱい眼鏡がかませ犬過ぎるのだ。
そんなドレーネが相手の評価するなど、愚の骨頂であり、図々しい。
ーー大体持っていかれるって何をだ。乳当てか?お前の乳当てか?それなら大いに納得出来る。
「クビキさんっ‼︎ この人ケダモノですっ! 私の身体ばっかりジロジロ見てくるんです! 貞操の危機を感じます!」
ーーその貧相な身体の何処を見られると言うのか。
お前の報告に盗賊は戸惑い、俺に向けて高速で首を横に振っているではないか。滅茶苦茶迷惑そうだ……。
エリゼさんは被害妄想甚だしい。
「口ほどにもないわね……」
亞里亞は既に一人の盗賊を倒している。さすがはアサシンである。
ーーいや、むしろ空気読んでくれよ。今はそういうのじゃないんだよな……。
「さあ! そこの二人も引かなくていいのかしら⁉︎ 形勢はこちらに分があるはずよ‼︎」
「……ちっ、引けっ‼︎」
盗賊達は倒れた仲間を担ぐと、こちらを睨みつけ林の奥へと消えていった。
亞里亞のおかげで何とかなったようだ。
怪我無く、無事である事を感謝しなくては。
「ふっ……口ほどにもない連中だったね」
ーーじゃあ倒せよ。お前半泣きでぷるぷるしてただろう。最後の方危なくて、投石で何度か助けたんだぞ。
「彼らにもよい教訓となったでしょうね」
ーーお前と戦った盗賊が不憫でしかたなかった……。こんな女が世の中にいると学んでくれれば
いいのだが……。
とにかく積荷は無事に守る事が出来た。
王都ウルまではもう少しなので、俺達は荷物を整理して再び竜車を発進させた。
道中エリゼとドレーネの盗賊討伐英雄譚が本当にイラっとしていた。




