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極振りバーサーク!〜Strength only 〜【異世界転生〜str極振り〜】  作者: 秘剣・絶対悶絶ちゅばめがえし
現在編
31/35

積荷の搬送クエスト!④


「飽ーきーたーよーぉー! 飽ーきーたーよーぉー! もう竜車に揺られるの飽きたよー……」



王都を出発して、かれこれ八時間が経った。


ドレーネが荷車に寝っ転がって、駄々をこねる。

竜車の揺れに合わせて、彼女の胸がぷるんぷるんと踊る。その妖艶な踊りから目が離せない。



「ああああ……。クビキさんがドレーネの胸に魅了されているぅぅ……。 駄目です!クビキさん、サキュバスの誘惑に惑わされないで‼︎」



「い、いや、見てないし‼︎ 全然見てないし‼︎ は、はぁ⁉︎ 見てねぇーし!」



「そうよ! クビキは私の事が好きなんだから、そんなの見るわけないわ‼︎」



「クビキさん、私のならいくらでも見ていいですから‼︎ 」



「そこに何もないだろ」



「ーーひどっ! ありますよ! あります‼︎ ここにちゃんとありますから!」



「あれ? 亞里亞、レックトルの舵取りはどうした?」



自動操縦オートパイロットよ。王都ウルまで、自己判断で走って欲しいとお願いしたの」



ーー生き物に対して『自動操縦』とは何だろうか。何でもありだな、このツンデレ少女は。



「でも、何か様子がおかしいわね……」



……ガタガタッ



急に竜車が減速したのを感じ、慌てて前を見る。


三人だろうか。

見るからに盗賊、見るからに荒くれ者といった男達が竜車の前に陣取り、進行を邪魔している。


口で言って理解してもらえない事を、彼らの腰から抜刀された海賊刀カトラスが、不気味に光り、物語っている。


盗賊なんてものが本当にいるのかと思ったが、目の前の全てが現実なのだろう。


この世界の盗賊も、当然ステータスや職についているのだろう。

今回のギルドクエストは積荷を守る事も含まれている。後には引けないだろう。



「わかってるだろうな。その竜車ごと置いていって貰おうか。レックトルは高く売れるからな。命は惜しいだろう?」



盗賊はギャーギャー騒ぐでもなく、要件だけを落ち着いて述べた。

手慣れた追い剥ぎは、『下っ端盗賊は弱そう』という勝手なイメージを払拭する。



「わかるはずもない。もとより、わかるつもりもなければ、従うつもりは更々ない。クビキ、丁度退屈していたところなんだ。止めてくれるなよ……」



竜車の荷車から、うちのおっぱい眼鏡が顔を出した。

彼女は眼鏡を指で上げると、杖を構えて盗賊を睨みつけた。


ーーどうした。お前、そういうキャラじゃなかっただろう。




「やれやれ。言ってわかる相手では無いようですね。あなた方には申しわけありませんが、少し痛い目を見てもらいましょうか」


おっぱい眼鏡につられたのか、残念美女まで気取って荷車から飛び出した。

飛び出した拍子に、カエルのお面が取れかかって慌てている。


ーーああっ、慣れないことするから‼︎

『やれやれ』とかエリゼが言うと無性に腹が立つ。




「私はこの二人のように甘くはないわよ。死にたい奴から前に出なさい! それが嫌なら金目の物全て置いてゆきなさい‼︎」


亞里亞はレックトルをなだめると、短刀を抜いて盗賊に威嚇をする。

盗賊も、まさか逆に金銭を要求されるなんて思ってもいなかっただろう。



「……と、言うわけだ。そこを退いてもらうぞ」



竜断斧を逆手に持ち替えて、戦闘態勢に移る。

対人戦は初めてだが、やるしかないだろう。


盗賊から積荷を守るために、俺達は武器をとった。


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