クビキの悶々劇場③!
俺こと、神喰 クビキ・レイフォード・エルミラントは考える。
ーーあ、いや今日は、自分の事で考えている。
レベル10になった俺は戦士系統の一次職を選ぶことが出来る。
第一次職
《ソード》《ランス》《アックス》《モンク》
第二次職
《ナイト》《ランサー》《スレイヤー》《ストライカー》
第三次職
《ホーリーナイト》《ホーリーランサー》《バーサーカー》《ネオストライカー》
第四次職
《剣聖》《神槍士》《バーサーカーロード》《ゴッドハンド》
冒険者ギルドでよく見かける職業は、剣職と槍職の人々だ。見た目もよく、習得される戦技スキルも強力なものばかりである。
逆にあまり見かけないのは斧職と拳職。
これには理由があって、斧職はとにかく重い武器を担ぐのが面倒なうえに、武器自体も装備条件が厳しい。
【装備条件:strengthポイント◯◯以上】など、かなりシビアなステータスが要求されるのだ。
一方、拳職は危険なモンスターにギリギリまで近づいて、拳で闘う。
その危険性を考慮し、拳職をとる人は中々いないようだ。
ーー実際、俺もそんな危険な事はしたくない。
そしてステ振りシステムのおかげで、攻撃力を上げることしか出来ない俺にとって、これぞ光、これぞ救い的な情報を持っている。
それは《アックス》の第一次職にある戦技だ。
『回転斬り』
物理攻撃力180%の力で、周囲の敵に回転斬撃を放つ。
15%の確率でノックバックの効果。
再使用時間:120秒
『必中斬り』
物理攻撃120%の力で、必ず命中する斬撃を放つ。
15%の確率でノックバックの効果。
再使用時間:60秒
『兜割り』
物理攻撃150%の力で、頭上からの振り下ろし攻撃。
30%の確率で相手の防御力を低下させる。
再使用時間:180秒
注目すべきはただ一つ。
『必中斬り』である。
攻撃力補正もそこまで高くないため、普通の戦士ならば、まず気にも留めないようなゴミ戦技かもしれない。
だが、『必中』という言葉は、俺にとって何よりも価値のあるもので、命中する事を確約された一撃を意味する。
それを60秒に一回放てるというのだから、今後の戦闘にも大きく影響するだろう。
ーー攻撃が当たる奴らにこの気持ちなどわかるまい。『必中斬り』などではなく、『ワンミニッツドリーム』と名付けてもいいくらいだ。
俺は第一次職を《アックス》に決めた。
竜断斧を装備していたのだ。丁度よいではないか。
ちなみに第一次職に《アックス》を選択すると、第二次職は《スレイヤー》
第三次職は《バーサーカー》
第四次職は《バーサーカーロード》に固定される。
こうして俺は狂戦士への道を歩み始めたのである。




