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極振りバーサーク!〜Strength only 〜【異世界転生〜str極振り〜】  作者: 秘剣・絶対悶絶ちゅばめがえし
現在編
12/35

再会!①


再び、王都ステラの地を踏みしめる事が出来た俺は、喜びを感じながらも冒険者ギルドへと急ぐ。


街は相変わらず賑やかで、人々の明るい声や、笑い声を聞くだけでも元気が出るというものだ。


この大通りを走り抜け、あの角を曲がる。少し小高い丘を越えれば……。

目の前には12年という歳月を経てリニューアルをしたのか、外観が小綺麗になった冒険者ギルドが存在してた。


「クビキ?」


不意に背後から呼びかけられる。

振り返るとそこには、眼鏡をかけ、三つ編みの黒髪を下げた女性がこちらを見ている。

胸が凶器のように大きく鋭い。俺は一瞬にして、その胸に心を貫かれそうになる。



「やっぱりクビキだー! 元気してた? 変わりない? 相変わらず極振り⁉︎」



「ああ、元気だったぞ。ってか、極振りしか出来ねえから‼︎ …………に、しても、まさかチクリ魔委員長がこんなに美人な女性に変身してるとはな。驚いたよドレーネ」



「人の事を変なあだ名で呼ぶのはやめてー!クビキ君の事、先生に言うよー! ……ってね」



「はははは‼︎ それそれ‼︎ 懐かしいな! 他の奴らはどうしてるんだ?」



「ギドは相変わらずだね。昔と違うのは、スピードに磨きがかかってる事かな? 今は他国で国家任務を遂行中だとかなんとか……」



「ギドは、俺の唯一の男友達で、一番の理解者だったからな。いないのが残念だ」



「で、もう一方のエリゼなんだけど……」



ドレーネが、無理に口角を吊り上げ、困ったように苦笑いを浮かべる。

彼女は腕を上げると、俺の背後に向かって指差した。



「……あれ、だね……あはは」



振り返ると、冒険者ギルド内部の柱に隠れた、ブロンズヘアの女性。何故かカエルのお面を頭に付けている、とても目鼻立ちの整った、美しい女性がこちらを見ている。



「あれがエリゼ⁉︎ マジで言ってんの⁉︎ 女神2じゃん、あんなの‼︎」



「女神2? まあ、いいや。あの子、学校を卒業したクビキが田舎に帰っちゃったのが寂しくてねぇ……。それから変になったね。高飛車な感じも一切無くなった!」



「で、そのエリゼは何故隠れて出てこないのかな?」



「話しかけてくれるのを待ってるんじゃないのかなー? エリゼ心は難しいの……」



「ちょっと行ってくるわ」



俺は柱に隠れたエリゼの元に歩み寄る。

彼女は一瞬、ビクッとしたが、それを受け入れ覚悟を決めたようだ。



「よう、エリゼ。ただいま」



「……クビキさん、おかえりなさい……」



ーーあれあれぇ?

エリゼって、あの高飛車で、人を見下したような喋り方をするあの人ですよね?

ーーさん付け?

お嬢様ポジだと思っていたのに、予想外過ぎてさすがに驚きを隠せない。



「……うん、エリゼ、ちょっと待っててね」



エリゼから離れ、ドレーネの元に早足で距離を詰める。



「ちょっと、あれ何があったんだ⁉︎ 別人なんだけど‼︎ 俺の知ってるエリゼじゃないんだけど‼︎ 誰か知らない人なんだけど‼︎」



「私に言われてもわかんないよ! なんか日に日に元気が無くなっていって、でも今日、クビキを見つけた時の顔は、死んだ魚に水をやったような目をしていたよ!」



「いや、それ結局死んだ魚だよ‼︎ 水をやっても死んだ魚もいいとこだよ‼︎ ……とにかく、じっくり話を聞く必要があるな……」



俺はゆっくりとエリゼの所へ戻っていった。


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