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終わりの世界
「はぁ疲れた」
ダンジョンの最下層。レオンはついにクリアした。
「私のおかげね。ほーほっほほ」
高笑いをする隣の女はうちの剣士。カレンは町では最強と謳われている。
「たくっ。お前が前に出てなかったらもっと楽に倒せたつうの」
「なんですって！ この底辺弓使い！」
互いに火花が散る。
「喧嘩はやめなさい。せっかく世界で初めて最下層クリアしたんだから」
中間に割はいる、銀髪の少女。
エリンは後方でいつも助けられてばっかだ。
「まったく、さっさと帰るわよ。宴すんぞ、宴」
赤髪を持つヒーラーのメリスが苛立ちを増している。
「じゃあ、地上まで転送するわよ」
エリンが行って、魔方陣が現れる。その上に四人が乗るとレオンたち体はその場から消え去る。
「ふぅ。やっと帰ってこれたな」
レオンは地面に座り込んだ。
だが誰の声もしない。
「ん？ どうしたお前等」
気になってカレンの方を向いてみると驚愕の顔をしていた。
街に人がいなくなっていたのだ。
