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18,戦没者

週一を守れました。

前回投稿後いろいろ迷い、内容も見失いかけましたが読んでくださっている方が毎日いてくださることが嬉しかったです。

とても励まされました。ありがとうございます。

自分の書きたいようにやっていくので、これからもどうぞよろしくお願いします。


今回はちょっと見直しにあまり時間が取れなかったので、誤字脱字等がありましたらお願いします。

「冬雲様」

 耳元で囁かれたその声に俺はすぐさま起き上り、日の昇り具合を確認するとまだ夜明けにもなりきらない時間だった。

「今回はずいぶん早かったな」

「近くでしたし、どうやらお見通しだったようだったので文を受け取るだけで済みました」

 そう言って手渡された書簡を見て、俺はおもわず額に手を当てる。

 友人である公孫賛の元にて、しばらくの間を過ごし、そこで兵を集めていたことがわかったのはいい。

 だが、世話になる際も兵を偽って、面会を求めた、ね。

 ・・・・確かに、やり方として間違ってない。いや、むしろこうでもしなければ面会すら出来なかっただろう。

 だけど、これはいくらなんでも友人にすることじゃないだろう?!

 というか、人が良すぎないか? 公孫賛殿。

 兵を集めなくても普通に『友人だから』という理由だけで、呆気なく面会も許してくれたんじゃないだろうか?

「やり方は間違ってない。

 間違っていないが、これはあまりにも・・・・ 酷過ぎるだろう」

 いくら今、客将の身分で風と稟と趙雲殿がそこに居ても、あれだけの兵力を奪われて幽州は大丈夫なのか?

「いかがいたしますか? 冬雲様」

「現状、俺たちにはどうにも出来ない。

 この情報を他に出しても意味はないし、それでも兵は公孫賛殿でなく彼らを選んだのは事実だ。

 怒るにしても俺たちがそれをするのは筋違いだし、それは公孫賛殿だけがしていいことだろう」

 それだけ惹かれる何かがある。それは将であることを選んだ俺にはわからないことであり、それがわかるのは俺たちの中で華琳だけだろう。

「もし、仮に出来ることがあるとしたら・・・・」

 それは精々、公孫賛殿が危機に陥った際に最大限の助力することくらいだろう。

「・・・冬雲様、雲とて届く場所と届かない場所があることをどうかお忘れになられぬよう、あなた様が無理をして倒れなどすれば私はどうすればよいかわかりません」

 ・・・俺って、そんなに考えていることがわかりやすいのか?

 白陽のどこか心配そうな目に、俺は頭を撫でる。

「大丈夫だ。絶対に無理はしないよ」

 そう言いつつ起き上がり、鞍を手に取った。

「どこへ?」

「白陽は休んでいるといい。

 昨夜、突然に頼んだから、疲れてるだろう?」

「あなた様の傍に居ることが私の至福なのです。

 私は常にあなたのお傍に、影として在り続けましょう」

 その言葉と同時に俺の影へと消えていく白陽を見ながら、苦笑する。

 陽なのに、影とはこれ如何に。

 だが、常に一人じゃないというのは心強いと思う。

「・・・・物好きだなぁ、白陽は」

 そう言ってから俺は、行動を開始した。




 白陽の気配を背中に感じながら、俺は夕雲に道具等を乗せた荷車引かせてある場所へと向かっていた。

「・・・・ここだな」

 ついた場所は昨日の戦場となった地、多くの死体が雑多に転がり、死体を食しに来た獣たちが映る。

 そこで留まりつづけているかのように錯覚する血の匂い、怪しく映る死体の影、死体の最期の瞬間の苦痛の表情。

 それは人同士が争い、勝敗を決した結果の残り。

 考えと考えがくい違い、互いに剣を取り合うことで生じる現象。

 王が選び、軍師が策を練り、将が指揮して、兵が動く。だからこそ、上に立つ者(俺たち)が目を逸らしてはならない残酷な現実。

 俺はその全てを焼き付けるように全体を見てから、一度固く目を閉じる。

「ごめんな・・・・ お前たちも、生きることに必死だっただけだ」

 俺は誰に ――― いや、何に向けているのかもわからない言葉を呟いて、深く呼吸する。

「恨んでくれ・・・・ だけど、俺は」

 獣たちへと広く、鋭い殺気を放つ。

 多くの獣たちが俺を一度見てから、すぐさま森へと駆け出していく。

「全てを受け止めて、この大陸の未来(さき)を見る」

 どんな謝罪の言葉を並べても、彼らが生き返ることはない。

 彼らの命も、思いも、俺たちは背負うことしか出来ないだろう。

 罪悪感からでも、後悔からでもなく、今生きる者のために未来(さき)を創る。

 それこそが華琳が歩んできた道であり、これからも進んでいくだろう道だ。

 共に見据え、背負っていく。それが共に歩くことを決めた俺たちの義務であり、揺らぐことのない信念。

「さて、始めるかな」

「お手伝い致します」

 頬を叩いてそう言った俺の隣に、すぐさま白陽が並んだ。

「白陽には休んでほしいんだがな・・・・」

 思わず苦笑いしてしまう。

 返事が用意されていたことを考えると、白陽はほとんど間も置かずに走ってきたことが簡単に予想できる。

「冬雲様が休まれるのなら、私もそういたしましょう」

「いやいや、俺は寝てたし」

 俺が手を振り白陽へと視線を向けると、その手は不意に仮面に触れてくる。

「・・・・この仮面の下には、どれほど濃い隈が出来ているのでしょうね?」

 その困ったような微笑に俺は固まり、何も言えなくなる。

「はぁ・・・ 無理はしないでくれよ? 白陽」

「承知いたしました」

 俺たちはそう言いながら、広く開けた場所を捜す。幸い、地理的にはあまり使われていない場所だ。

 どこでもいいと言えばいいんだが、道全体をそうするのは危険すぎるだろう。

「・・・・ここでいいな。

 すまん、白陽。力仕事になるぞ」

「私が望んだことですので・・・・・ それに」

 白陽は不意に俺の背後へと視線を向け、嬉しそうに目を細めた。

「あなた様の行動を見透かしていたのは、私だけではないようですよ? 冬雲様」

「はっ? 何を言って・・・・」

 その視線を追いかけて、背後を振り返るとそこには


 紫の腕章に白抜きの円、そこに書かれたのは赤字の『曹』。

 それは春蘭と秋蘭が描いてくれた俺の旗印の意匠であり、俺の部隊の証。

 そして、それが表す通り、そこには俺の隊の者たちが立っていた。


「お、お前ら・・・・・」

 呆気にとられ、それだけを口にする。

 日もまだ昇りきっていない早朝・・・・・ いや、深夜といってもいい時間だというのに、見間違いでなければ俺の部隊の全員が、そこに勢揃いしていた。

「今、何時だと思ってんだ?!

 昨日はほぼ一日中行軍してたんだ、しっかり休めと言っただろ!」

 しかも全員分の馬なんてあるわけがなく、騎馬隊もまだごくわずかしかいない。食料等を荷車で引かせていても、当然鎧と武器は常に持っていなければならない。進軍するだけでも兵たちの疲労は将の倍以上だろう。

 それだっていうのに、こいつらは一体何を考えてんだ?!

「いやいや、隊長には言われたくないですって」

「だけど、隊長の言い分ももっともだよな? どうする?」

「交代制とって、休憩取りながらやりゃいいだろ?」

「だな。となると・・・・・ 三隊編成か?」

「そうね、死体を運ぶのと、休憩と・・・・・ 近辺の捜索ね」

「死体を運ぶのは積むのは隊の半分でいいだろうしな」

「隊長、それでいいですか?」

 あっちこっちで声が上がり、それが一つに収束していく。

「あのなぁ・・・・ お前たちは全員休めって・・・・」

「水臭いっす! 隊長!!」

 俺の言おうとした言葉に割り込まれ、見れば誰もが同じような笑みをしていた。嬉しいようにも、呆れているようにも、苦笑いにもとれる不思議な笑み。隣を見れば、それを向ける者たちがいることに俺以上に誇らしそうに微笑む白陽が立っていた。

 そして、何気なく上を見れば崖の上に見慣れた金の髪が見えた気がした。

「俺たちに黙って一人でこんなかっこいいことするなんて、手伝わせてくださいよ」

「そうですよ! いつもの鍛錬をやってんです、ただ歩いてるだけの行軍じゃ体が鈍っちゃいますって」

 俺はそれを聞いて、肩の力が抜けていくような気がした。

「・・・・ハハッ、馬鹿ばっかりだ」

 そう言ってからわずかな間、俺は仮面の上に手を置いた。

 俺は華琳にあれほど一人で背負わないように言っていたのに、俺自身は一人で多くを抱えもうとしていた。それが少しだけおかしくて、おもわず口元は緩んでいく。

「冬雲様、ご指示を。

 あなた様が指し示さなければ、隊が困ってしまいます」

「あぁ、そうだな・・・」

 俺は隊を見渡してから、苦笑する。

 本当に仕方のない奴らばかり、だけど・・・・ 本当にいい奴ばかりだ。

「曹仁隊は今より、遺体の処理作業に移る!

 隊は三隊編成、第一隊は二つに分けて遺体運搬および焼却作業、第二隊は周囲の捜索、第三隊は陣へと戻り休息をとれ。交代の時間はいまから一刻後、それまでしっかりと休んでおけ。

 第一隊の焼却作業は青陽、第二隊の捜索の指揮は白陽を任命。運搬の指揮は俺がとる!

 各隊、対処出来ない事態が起こった場合はすぐに隊長へと報告。

 遺体に紛れて賊がいる可能性もある! 全員、油断はするな!!」

『はいっ!』

「では、作業開始!」

『はいっ!』


 各々動き出していく中で、俺もまた隊と荷車を馬に引かせながら動き出す。

 見渡す限りの黄巾を巻いた死体、俺はまとまった死体がなくなる手前で止まる。

「なぁ、お前たち。

 この光景を忘れないでくれ」

 本来は忘れるべき景色だろう。否、見るべきではない光景だろう。

「これが、守ることの難しさだ」

 『守るため』に剣をとった俺たちと、『生きるため』に剣をとった彼ら。

 俺たちが守ることに必死だったように、彼らもまた生きることに必死で、どんなことをしてでも生きていたかった。

 そこに正義も、悪もない。

 どちらかが間違っていたなんて、誰にも断言することは出来ることではない。

「隊長・・・・」

「それでも俺たちは、前に進まなきゃいけない。

 守ることは誰かの大切を奪うこと、失わせることだ」

 死体の鎧と武器を丁寧にとり、最後に開いたままの目を閉じさせて荷車に乗せる。

「それと同時に、俺たちは常に背中を預けた誰かを失うかもしれないんだ」

 俺の言葉を誰もが真剣に聞き、俺の行動を見続けていた。また一人、俺は鎧と武器をとって、荷車へと乗せる。

「この死を俺たちは忘れてはいけない。だけど、俺たちはこの死に囚われてもいけない」

 俺はそこで一呼吸おいて、全員を見る。

 誰もが辛そうな顔をして、視線を下げている者さえいる。

「だけどな?」

 俺たちがしていることで確かに誰かが死んでいる。誰かが悲しんでいる。心は常に、仲間を失う恐怖で覆われている。

 だけど、それだけじゃない。

 俺たちがしていることが間違っているなどとは思ってはいけないし、思わせない。

 たとえ誰に後ろ指刺されようとも、俺は彼らを誇りに思っている。

「俺たちがしたことで背を預けた友が、家族が、町が守られたことを誇りに思え!」

『・・・・・っ! はいっ!!』

「やり方はわかっただろ? 全員、作業を開始しろ。

 バラバラになった体も、全部回収して燃やすぞ」

『はい!』

 そう言って全員が作業へと開始した。



 作業は順調に進み、三刻(六時間)後には全ての死体を炎へと投げ入れられることが出来た。休憩していた奴らも一度の休憩を入れた後からは、全員が自主参加する形になってしまった。

 そのおかげで作業が早く進んだんだが、休んでほしいと俺としてはひどく微妙な気持ちだった。

「炎の番は俺たちがしますよ? 隊長」

「却下だ、却下。

 最初に決めたとおりに動かずに自主参加なんて命令違反した奴らは、とっとと陣に戻って休んでろ。休まない奴は筋力鍛錬を普段の倍やらせるからな!」

 俺はそう脅して隊の者を散らし、全員が行ったことを確認してから俺はその場に座り込んだ。

「「冬雲様!?」」

 白陽と青陽の声が重なり、俺はどうってことないように手を振ってみせた。

「疲れただけだよ・・・・ 問題ない」

 その場で座りながら、俺は燃え続ける炎を見る。本来ならば野晒しとなり、疫病を運ぶ恐れのある死体が灰となって天を舞い、大地へと還って行く。

「黄巾を巻いていない者はどれほどいた?」

「・・・・正確にはわかりませんが五百弱だったかと」

「そっか・・・・ 個人を特定できそうなものはあったか?」

「いえ、ありませんでした。

 装備も剣などは少なく、ほとんどが農具でした。おそらく多くの者は農家の次男・三男ではないかと思われます」

「だろうな・・・」

 兵として国を離れた以上、家族はもう会えないことを覚悟しているだろう。だが、彼らは幽州の民だった。公孫賛殿には、被害を知る権利がある。

「公孫賛殿に文を書かなくちゃいけないかもな。

 いや、むしろ風や稟を経由した方がいいか。いきなり他勢力からの文なんて怪しまれるし、説明が面倒だ」

「それがいいわね」

「冬雲、お前はじっとしていられないのか?」

 俺が独り言のように言ったのに、背後から来た二人から返事が返ってきた。振り返れば珍しく華琳と春蘭だけしか立っていなかった。春蘭は太い枝を担ぎ、俺の横に置いてそこに投げ捨てるようにして小刀が刺さった。

 ・・・だから何で、俺がしようとすることはこんなに全員にバレバレなんだよ。

 思わず頭を抱えたくなるがそれは思うだけに留め、華琳へと苦笑いを向けた。

「おいおい、大将が陣を離れるなよ。華琳」

「頭脳としても、判断としても私の代わりを務められる者を置いてきたつもりよ。

 それに連絡用に紅陽も置いてきたわ」

「ハハハ、なら大丈夫だな」

 俺は笑いながら、春蘭が持ってきた枝に触れて小刀で削りだす。枝ははらわれているし、結構な太さの枝の先端を尖らせ、それを下にしてから一文を日本語で彫る。

 これならばこの大陸に生きる者たちのほとんどの者はわからないし、現状王である北郷一刀を賊がまだ残っているかもしれない戦場跡を訪れる可能性は低いだろう。

「あなたの国の言葉ね? なんて書いたの?」

「『戦没者、ここに眠る』だ。

 賊だろうと、敵だったとしても同じ戦で死んだんだ。死んでまで賊として扱うなんて、あんまりだろう?」

 これは華琳の考えを俺が真似た物だと、自覚している。

 華琳は賊すらも『人だ』と、『民だ』と呼んだ時、俺は最初ひどく驚かされた。戦いながらも彼らの考えを認め、誰かを『悪』とは断じない。一つの考えとして対等に立ち向かっていく姿を、俺には眩しく見えた。

「そうね・・・・・」

 俺の考えとは裏腹に、華琳は日本語をじっと見ながら考える仕草をしていた。

「・・・・この字は使えるわね。私たちの字と同じだけど違う、暗号に使えないかしら?」

「北郷一刀は読めるぞ?」

「公に使わなければ問題はないわ。

 それに彼は王だもの、先陣をきることはないでしょう。伝令するまでの時間に相手が動けなくなれば、儲けものだわ。

 付け足すなら、意味のない言葉の羅列でもいいでしょうね」

 華琳のその言葉に、俺も少し考える。

 まぁ確かに、国語の辞書も俺の持ち物の中にあるし、文を出すなら見られても問題のないようにそれで出してもいいだろう。戦場でも何かの合図として出すとき、日本の漢字一字を旗として振れば相手にもわからないで作戦を行える。

「・・・・そうだな、将とかにだけやってみるか」

 俺が教えなくても、独学でいけそうなのが何名かいるけどな。軍師のみんなとかは独学で出来そうだし、華琳も辞書でも渡しておけば大半出来るようになるんじゃないか?

「頼んだわよ、冬雲。

 戻ったら、さっそく私に教えなさい」

「・・・最初に教える相手がもう責任重大なんだが」

 春蘭に彫り終えた枝を渡して、白陽と青陽が掘っていた穴の数歩前にそれが立てられる。

 普通は木槌とかでゆっくり支えながら刺すものなのに、どうして一回で自立させることが出来るんだ? 力じゃ、何があっても春蘭に勝てない気がするなぁ。

「教える立場の人間が責任重大なのは当然でしょう? しっかり学ばせてもらうわよ」

「わかったよ、華琳」

 笑う華琳に答えながら、俺はすっかり燃えて灰になってしまった死体の欠片を穴へと入れていく。そこへ土をかぶせて、死体の処理は完全に終わった。

「春蘭、白陽、青陽、先に戻っていなさい」

 華琳のその言葉に二人は頷き、春蘭も空気を察してくれたのだろう大人しく戻って行ってくれた。

「ご苦労様、冬雲」

「まぁ、俺が勝手にしたことだけどな」

 土がついた手を払いながら、俺は木製の碑を見る。

「それでも、あなたが教えてくれたこの方法で疫病が流行ることは抑えられる。

 私では出来ない部分をあなたがやってくれることを、本当に感謝しているわ」

 土と血で汚れた手に華琳が触れてくる。だが、それは違う。

「・・・・俺は華琳がしたいことをしてるだけだよ、それに華琳は常に背負ってくれてるじゃないか。俺たちの命も、民の命も、全部全部持ってくれてる」

 この小さな背にどれほどの命と、責任が背負われているのか、俺は知っている。

「それに、俺がしたかっただけだしな。

 華琳たちと明るい未来(さき)を見たいのだって、俺の欲だよ。

 俺は自分の欲望に忠実なだけさ」

 そう笑って言いながら、華琳の手を引いて夕雲へと跨る。華琳の愛馬である絶影もいるが、あの賢い絶影のことだ。もう陣へと戻っているかもしれない。

「そのようね、まったくあなたは・・・ 本当に大馬鹿者よ」

 そう言った華琳が笑っていることが嬉しくて、俺は腕の中の彼女を抱く力を強めていた。


 せめてこうして二人でいるだけのひとときの間だけでも、彼女が王でなく少女として在れるように、俺は願っていた。


次は共同戦線となります。

もしかしたら蜀には少し辛いかもしれないことを見せますし、させる予定です。

そして、今話は次話のために存在すると言っていいでしょう。


命の重みに現実味を持たせることをどこまで文章に出来るか、正直書いている作者自身が楽しんでいる気がしますね。

これからもよろしくお願いします。

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