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ぼくのがいこく生活  作者: 玲於奈
6/18

BANK OF A

なし

テレビのニュースで

キャスターが

まいにちBANKという

ことばをさけんでいる


やたらとさわぐので

BANKがどうしたのか

パパに聞いたら


BANKというのは

ぎんこうで

その一つがわるいことをして

それで会社がいくつか

つぶれたと

教えてくれた


ソンホは

かんこくからきて

かぞくが

BANKではたらいていた


何かが

ぼくのなかで

つながったきがした


そんなこんなで

がっこうも

なんだかおちつかなかった

おまつりのあとのような

むなしさが

がっこうにただよっていた


ヒーローは

そこにいてからこそ

ヒーローなのだとはじめて

しった


おいうちをかけるかのように

ハドソンさんまちの

こうもんで

おかあさんたちのおしゃべり

がつづいた


ハドソンさんはそんな

したきりすずめの

ざわめきが

ひどくきにくわないようで

ちょっとでもそのことを

みみにはさむと

もうきげんがわるくて

ぼくをむかえにきたのに

バスていまで

ぼくよりもさっさと

行ってしまうことが

何回かつづいた


そんなとっても

どたばたしたときに

そのでんわはあった。


じつをいうと

ぼくはでんわがにがてだ

おともだちとえいごで

はなすのもたいへんなのに

目に見えないあいてと

えいごではなすのは

そうぞうをぜっする

だからでんわはきょくりょくでない


でも、その日のゆうがた

ハドソンさんがぼくのすきな

いいにおいの

チップスとフィシュをあげていて

手がはなせない時

でんわがなった


とってくれるって

目でハドソンさんにいわれて

しかたなく電話にでた


おどおどと

電話をとっておどろいた


とつぜん

なにかのきいたような

ことばの音楽が大量に

ながれてきて

さらに

甲高い日本語。

おんなの人


「よしお、

 クリスマスにママをつれていくから

 ベルサイユに

 わたしをつれていきなさい」


おこられた。

怒鳴られた。

あたまがわんわんなった。


よしおはパパのことだって

理解するのに

しばらくかかった


ぼくのおびえたようすをみて

ハドソンさんが

火をとめてこちらにこようとしたのを

せいいっぱいだいじょうぶって

ぼくは笑顔でつたえた


いつものように

えみおばさんだった。







なし

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