ビネガーあじのポテト
なし
学校が終わってから
ティーチャーカリーに見つからないように
こそこそっと教室をでた
学校には本当は
必ず家の人が迎えにこなければ
ならないらしいけど
ソンホの家に直接行くので
パパには
その朝
「ソンホの
家の人と帰る」
と言って迎えを遠慮してごまかした
だけど、
ぼくが黒い門のところに行っても
いたのはソンホだけで
家の人はいなかった
ちょっとぼくがとまどっていると
とつぜん
ソンホが
「レッツゴー」
って言ってかけだして
他の子どもたちの迎えにまぎれて
ぼくもあとにつづいて門を出た
学校があるあたりは
いつもバスからながめてると
高台になってて
じゅうたくだんちがある
ちょっとした庭があって
白いかべに
赤屋根の一軒ずつのいえが
あたりいちめんに
ずっと続いている
そこから山をくだったところに
ぼくが
くうこうから黒いはこに乗って来たときの
ハイウエイがあって
高層アパートがたくさん
立っている
いつもバスの窓からみる
たくさんのいえなので
ふしぎなきもちで
いえいえのにわを見た。
そして、山をくだって
高速道路の下の大きな道路をよこぎって
アパートにきた
もう、これはぜったいに
たんけんだ。
ソンホの住む高層アパートは
ちょっとごみごみしたかんじで
まえにわのうえこみに
さいきんぼくもおいしいなと
おもえてきた
ビネガーあじのポテトのはでなふくろが
つっこまれていた。
ソンホのすんでいるところは
ちょっとうすよごれたかんじもしたけど
それよりもぼくは
はじめてのがいこくのともだちのいえで
わくわくしていた
ソンホの家は1階で
へやは3つか4つあって
ソンホのにおいがした
日本の家のような
ふんいきだなあとしばらく
リビングのソファにすわっていると
ソンホがなにかをよういしているのか
「あーゆーはんぐりー?」
と聞いてきた。
おおきなこえで
「いえす」
ってかえしたら
しばらくして
ソンホがおもしろいものを
はこんできた
おぼんにのせられた
それは
白いごはんだった
びっくりした。
日本をでてから
2ヶ月ちょっと
ぼくはとつぜんに
それに
であった。
なし




