+逝天+
『逝天』という技(?)の説明が大半で、ストーリーはあまり進行していません(汗
キリクが上を見た瞬間、そいつはキリクの顔を踏み台にして、綺麗に着地。
そして蛙のばけものを上から下までゆっくりと見る。
「ほーう、大分弱らせたようだが…まだ動いとるぞ。」
「ばあさんが遅いからだろ!早く帰りたいからさー…アレ!アレでさっさと終わらせてくれよッ。」
キリクが顔を抑えながら 呆れながら言うと、 ばあさんはすでに魔力を右手に集中させていた。そして蛙のばけものの方に掌を向けながら言った。
「“アレ”ではない!“逝天”ぢゃ。」
『逝天』
ソレは 倒した敵を霊界へ導く行為だ。
弱いヤツは 魂も弱い。
魂が弱いと、自分の意思とは関係なく 霊界に引き寄せられ、逝く(成仏する)ことが出来る。
だが、強いヤツは魂も強い。魂が強いと 霊界の力に抵抗し、逝かずにこっちにとどまってしまう事が多い。強いヤツらはその強さで悪さや悪戯をし、最終的には心がなくなり、化け物になッてしまう。そうなると、強制的に霊界に逝かせなければならない。
そのために『逝天』が必要なのだ。
ばあさんがそう言うと、蛙のばけものが 光とともに ゆっくりと消えていった。
完全に消えると、ばあさんが ふーっと息をつく。
任務が終了した。
皆がばあさんの近くに寄ると、
「帰省」
とばあさんが一言発した。
景色全体が一気に歪み、次の瞬間には 宿のような建物の前に来ていた。
「ふー…やっと寝れるなぁ。」
キリクが 大きなあくびをすると、後ろのしげみが がさ…っと 音をたてて動いた。
なんか話の進行が遅い…。キリクとかの能力は、次の次の話くらいに分かると思われます。ここまで読んで下さってありがとうございました。のんびりしてますが、これからもよろしくお願いしますm(__)m