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サクラサケ

作者: 夜葉憂人


淡雪舞い散る夜

風は優しく私の髪を撫でていく

命はどこにあるのかと

問うた声は空に響く

嗚呼

儚い気持ちになるのは何故?

景色が滲む


こんな夜は月を眺めながら

酒でも飲んで一切を忘れよう


瞳を閉じてもまだ

桜咲けと

願い続けるきみの姿が

私の心に生きている



一人歩く帰り道

空は澄み渡り星が瞬く

宇宙の神秘に胸を馳せて

少年時代を思い出す

もう

後悔の日々はいらない

春を叶えて


明日がもし来なくても

いまを生きるわたしがここにいる


瞳を閉じてもまだ

桜咲けと

願い続けるきみの姿が

私の心に生きている



懐かしい記憶

きみと交わした盃

忘れることなんてできない

あの場所で私は一人


瞳を閉じるといつも

桜咲けと祈る

君の姿が浮かぶんだ

雪よ星よどうか

次の春まで生き延びて

そして

みんなで一緒に桜を見よう



冬空の下

一人想う

桜酒を煽りながら



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― 新着の感想 ―
[一言] 「淡雪」「桜酒」、とても綺麗な 言葉だと思いました。 これは夜葉さんの作った造語ですよね? 素敵なセンスの持ち主ですね。 ありがとうございました。
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