流れていく夜
掲載日:2026/05/08
だんだんと、星が生き生きしていく。
街灯と看板だけが静かに照らす街並みを抜けていく。
一ヶ所だけ切り貼られたように明るい。
一台、また一台とドライブスルーへ並んでいく。
一定のリズムで止まっては、流れていく。
気づけば、順番に並んでいた。
メニューがやけに眩しい。
夜にそぐわない、早口な音量。
少し、溺れそうなリズム。
いつのまにか、商品を受け取っていた。
掴んだ瞬間、
思っていたより、重い。
腑に落ちないまま、助手席に乗せる。
すぐに次の人の案内が始まる。
何かを乗せて、動き出す。
街並みは変わらず静かに照らし続けていた。
朝は、まだ遠い。
コーラを一口飲み込む。
炭酸の強さだけが現実味を帯びていた。
気づけば、同じ道を走っていた。




