愛されたくて
こんにちは
わたくしはミリアです。わたくしは幼い頃から頭がよく、大人顔負けの頭脳を持っていると自負しております。
言葉使いは先生の命令です。「仮にも王女なのでしたら言葉使いを改めなさい」と。
今日はわたくしの誕生日です。3歳の誕生日から四年経つので今年で7歳になりました。誕生日を祝ってくれたのはこっそり会いに来てくれたお姉様だけです。この地下には誰もいません。
わたくしには聖女の力があります。
聖女の力はすごいです。
だからわたくしもこの力を民のため、国のために使いたいと考え、お父様…いえ、オルラン陛下に聖女の力を見せました。それが3歳の誕生日の3日前です。
しかし、その頃産まれたばかりの妹を溺愛していたオルラン陛下は妹が聖女になると信じていました。
そしてわたくしは3歳の誕生日にさらわれました。
ここではオルラン陛下が週一回会いに来てくださります。
今までまともに会話すらしなかったわたくし達家族がわたくしが地下に入ることで会話したんです。そりゃ、なんでとかは思いますけどそれ以上に嬉しいですから。
たとえ、ここに来る理由がわたくしの血をとるためだとしても。
わたくしはオルラン陛下の事をお父様と呼べなくても、こんな地下に入れられて聖なる力が1番こもる血のために太らされても、オルラン陛下に少しでも見て欲しかった。愛して欲しかった。妹のメルみたいに。
まだ7歳になったばかりのわたくしが…ぼくが、お父様に愛してほしいって思うのは甘えなの?
誰か…教えてよ。
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