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“一途に同じ人をずっと好きで居続ける事はこんなにも難しい事なのかと今は思う!”

作者: 七瀬
掲載日:2022/07/24








私は9年間も同じ男性ひとを好きで居続けている。

でも? 彼からは私とは付き合えないといわれた。

彼から見た私は、“妹のような存在なんだと。”

安奈の事は大事には思っているが、恋人にはなれないと言われる。

それを最初に訊いたときはショックでその日は一睡も眠れなかった。

でも時間が経つにつれてやっぱり私は彼の事を諦めきれないと気づく。

一回や二回フラれたぐらいで、彼の事を諦めたくないと......。





・・・そんなこんなで、最初に彼に告白してから9年が経ってしまった。

今更もう諦めきれないよ。




何故なのか? 彼は恋人も作らない。

私が彼の事を“好き”と言った時から9年も経ってるというのに

彼は彼女すら作らない!

ひょっとしたら? 彼は私を待っててくれてるの?

そんなはずはないと思うのだけど、そんな事を考えるほど彼は誰とも

付き合わない。




じゃあ、今日は思い切って彼を呼び出して告白してみようかな。

私はそう思うと、直ぐに行動に移さないと性格的に気が済まない!

早速私は彼に電話をする。



【プルプル プルプル プルプル】



『・・・はい。』

『ひょっとして、寝てた?』

『あぁ、』

『“あのね、大事な話があるの、今から会ってくれる?”』

『イヤだ!』

『なんでよー!』

『今、起きたばっかだし。』

『直ぐじゃなくていいから、後で会って!』

『嫌だ!』

『だから何でよ!』

『二度寝しようと思ってる。』

『ダメ! ダメに決まってるでしょ!』

『なんでお前が決めんだよ!』

『だから大事な話があるって言ってるでしょ!』

『どうせ、“俺に告ろうと想ってるじゃないのか?”』

『・・・な、なによ!』

『“図星?”』

『・・・ち、違うわよ! とにかくいつもの場所に10時ね!』

『わ、分かったよ。』

『じゃあーあとで!』

『あぁ!』







とにかく彼と会う約束を取り付けた。

彼は私がまた告白する事を知っていた。

まあ、もう何度目かというぐらい彼に私は告白していたからだろう。

何度彼に【好き】だと言っても、彼の心には響かないらしい。

流石に私も彼に告白する事をやめようと何度も想ったが、私の心が

そうさせてくれない!

同じ人を一途に思う事がこんなにも難しい事だとは想ってもみなかった。





『おーい、こっちこっち!』

『うん!』

『お前が俺を呼んどいて遅れてくんなよ。』

『ごめん。』

『・・・別にいいけど。』

『取り合えず、何か注文していい?』

『俺はコーヒーだけでいいよ。』

『じゃあーすみませーん!』





軽く腹ごしらえをした後に、私は彼に告白した。




『しつこいようだけど、私と付き合ったりしてみない?』

『“してみない?”』

『私と付き合う気がないんでしょ!』

『まあな。』

女性ひとと付き合うのが面倒くさいの? それとも女性ひと

好きになれないの?』

『どっちだと思う?』

『質問に質問で返さないでよ!』

『いいじゃん! 答えろよ!』

女性ひとを好きになれないのかと思っている。』

『お前はそう思うのか。』

『違うの?』

『どうかな?』

『なんで疑問形なのよ。』

『俺にも分かんないよ。』

『もう私達、いい歳なのよ! いい加減、結婚とか考えないの?』

『考えない!』

『ずっと一人で居る気?』

『さあな。』

『私の気持ちはどうなるのよ!』

『俺に振り回されてるから結婚できないと言いたいのか?』

『そうよ!』

『他に好きな男とかいないのか?』

『もう限界!』

『怒るなよ、冗談で言ったんだよ。』

『それならいい訳ないでしょ! ムカつく、もう帰るわ!』

『時間も遅いし送ってくよ。』

『いい! 私の事はほっといて!』

『・・・・・・』







私は怒ってそのまま店を出て家の方に向かって歩いて帰ることにした。

彼はお店でお金を払ってから走って私の所まできた。

私の3歩後ろを黙って彼が歩いている。

怒っている私に一言も声をかけずに、私の家の前まで着いた。

彼は私が家に入って行くのを黙って見てから、自分の家の方に歩いて帰る。

それが彼なりの優しさだと私は知っている。

そんな彼が私は好きだ。

だから諦めきれないのよ!

でもいつまでこんな時間が続くのだろう?

一途に同じ人をずっと好きで居続ける事はこんなにも難しい事なのかと今は思う。





・・・でも? ほんの僅かでも可能性があるならやっぱり私は諦めたくない!




最後までお読みいただきありがとうございます。

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