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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

魔王軍の幹部に復讐を誓った話

作者: 島原流星群

 



 すこん。


 と、気持ちの良い音が鳴り薪が割れる。真っ二つになった薪を眺めて少年は言う。


「......まだ、父さんみたいにはいかないか......」


 薪は切れたというよりは裂けた風で、少年はそれに不満のようだ。


 そのまま、次の薪に手を伸ばす少年。薪は後で拾い集めればいい。


 カン、カンという音が十回程鳴り、すこん。


 再度薪が割れる。そしてまた次の薪へ。


 それを何度も繰り返し、丸太を三本分薪へ変えたところで手を止める。


 少年は汗だくの自分の体を拭いながら、ふうと一息。空を見上げればもう太陽神が地に降り立ち、月魄神が世を照らす時間だ。


「......そろそろメアがご飯を作ったあたりか」

「お兄ちゃん、ご飯!」


 噂をすれば影がさす。家の窓を開けて出てきたのは少年の妹だ。髪には少年が贈った大きな向日葵の髪留めがある。


「今はいるからちょっと待ってろ」

「お皿配ってるからね!」


 そう言って引っ込む少年の妹。少年は落ちている薪を集め、それを籠に詰める。斧についた木屑を拭き取り、諸々の道具を元に戻した後家の中に入った。


「今日は......シチューか」

「うん!昨日お兄ちゃん牛乳買ってきたからね」


 2人は両手を握りしめる。


「創世神テスカ、大地母神イシュ、太陽神アマテ。そして諸々の神と御使いさま、我らにお恵みをくださりありがとうございます......」

「創世神テスカ、大地母神イシュ、太陽神アマテ。そして諸々の神と御使いさま、我らにお恵みをくださりありがとうございます......」


 祈りの言葉を捧げる。内容は特に思うところはないものだ。


 そのまま食べ始める2人、食事は神聖な時間なので喋る事は許されない。


 もう親もいない2人ではあるが、それ故に両親から学んだ事は大切にする。これはその内の一つだ。


 そして2人して食べ終わった後、また祈る。


「冥府神ディン、輪廻神フツ、生命神ディーテ。そして諸々の神と御使いさま、どうか我らの内に入りし生命に安寧を......」

「冥府神ディン、輪廻神フツ、生命神ディーテ。そして諸々の神と御使いさま、どうか我らの内に入りし生命に安寧を......」


 その祈りを終えた後、2人は外に出る。服を脱ぎ、井戸の水を被り体を清める。それが終わればまた服を着て就寝だ。


 これが彼らにとっての一日のサイクル。これの繰り返しから外れることは基本なく、週に2度少年が麓の町に買い出しに行くぐらいである。


 しかし、今日は別だった。


「なあ、メア」

「どうしたのお兄ちゃん。もう寝なきゃバスケーに拐われちゃうよ?」


 少年の妹は母の子守唄を話す。


「バスケーだって今の時間から出るってわけじゃないぞ。それよりも、だ」


 少年は一度咳払いを入れて、


「メア、今度一緒に町に行かないか?」


 と聞いた。少年の妹の目の色が変わる。


「いいの!?」

「ああ、メアもそろそろ8だろ?町に行っておいた方がいいかと思ってな」


 少年の提案に少年の妹ははしゃぐ。


「わーい!まっち、まっち!」

「まだ街に行くまで二日あるんだ。今からはしゃいでたら体がもたないだろ」


 苦笑する少年。しかし気持ちはわかるのであまり強く止めることはない。


「ほら、もう寝ろ。早く寝なくちゃバスケーにほんとに拐われるぞ?」

「はーい!」


 自分の部屋に戻る少年の妹を見て少年もまた自分の部屋に戻った。





「うわあ......!」

「懐かしい反応だな......」


 少年達の前には煉瓦で造られた家が多数ある。人々の往来も激しく、少年の妹には初めて見る光景だ。


 少年は数年前に父に連れられてきた自分も同じ反応だったことを思い出した。


「じゃあ、俺は薪を売りに行く。ついてこい、お前危なっかしいから迷いそうだからな。絶対、離れるなよ?」

「うん!」


 と言ってはいたが、移動するたびに足を止めて目新しいものを何度も見る。気を抜けば逸れそうなので、手を繋ぐことにした。


 そのまま進んでいって、自由市に辿り着く。


「どうも、おやっさん」

「お?ガキンチョじゃねえか」

「いや、俺にはちゃんとグレンって名前があるんですけど......」

「ガキンチョはガキンチョで十分だろうが。しかも一丁前に女なんか連れやがって」


 まだ太陽神が中天に差し掛かった頃だというのに酒を飲んでいるこの男は少年の父の知り合いだ。曰く、同じ騎士団に所属していたのだとか。


「これは俺の妹ですよ。メア、挨拶しろ」

「よ、よろしくお願いします!」

「ほー、あいつらのねえ。言われてみればレナに目元の当たりがよく似てんな」


 まじまじと見つめる男。その視線を嫌がったのか少年の妹は少年の影に隠れてしまう。


「ま、いいか。今日も薪売りか?あー......まあ、やってみろ。すぐにわかるからな」

「?は、はい」


 言われるがままに座ってみる少年。そのまま薪売りを始めるのだがいくら待っても買われる気配がない。


「......なんで買われないんだろ?」

「簡単に言っちまえば都から“電気“とか言うもんが来たんだよ。そいつは熱にも音にも力にもなるっつー万能な力でな?お陰で商売上がったりだっての」

「デンキ......」


 少年は自由市を見渡す。するとチラホラと少年にはわからない小さなものがある。それは穴が円形にいくつも空いている箱だったり、首のついた油灯のようなものだったり様々だ。


「ってことは、もう薪は売れないんですかね?」

「今は電気が来たからそれに期待してる部分がある。だから時間が経てば買うやつも出るだろうが......それでもすぐにって意味なら売れねえし、時間が経っても元通りとは行かねえ。十年後には電気が行き渡ってもう薪の時代は終わりだろうな」

「......転職すべきですかね」

「だろうな。電気でもできねえ仕事......それこそ騎士団とか兵士団みてえな人の命にこそ意味がある仕事じゃねえとダメだろうよ。俺もそろそろ隠居するかねえ」


 頭をガリガリと掻きむしる男をみる少年。これから先薪が売れないというのであれば、収入はグッと減るだろう。果物売りに変えるか、それとも少年の妹を家に残して兵士になるか。


 そこで少年は少年の妹が不在であることに気がつく。


「! メア!?あいつ迷子になって......!おやっさん、収入二割あげるんで頼みます!」

「気をつけろよー!」


 周囲の人間に聞き回る少年。向日葵の髪留めは特徴的なのですぐに見つかった。


「メア、そっちに球行ったぞ!」

「うう、やー!」


 少年の妹のいた場所、公園では子供達が球蹴りに興じている。少年の妹もそれに混じり、楽しんでいた。


「メア!お前......!」

「あっお兄ちゃん!あのねあのね、みんな優しいの!メアに優しくしてくれたんだよ!」


 はしゃぐ少年の妹を少年はべしっと叩く。


「いっ......!?なんで!?」

「馬鹿!俺がどれだけ心配したと思ってる!」


 理解してない少年の妹に少年は叱る。


「だ、大丈夫だよ......お店の場所覚えてたもん」

「でもだ!今回は子供達だったからいいけどもし奴隷商人に拐われたらどうするんだ!」


 そして、そこで一息ついて、


「もう、これ以上お兄ちゃんを心配させないでくれ......」


 と泣きそうな声で言った。


「......ごめんなさい」


 と謝る少年の妹。周りはいつの間にか静かになっていた。


「......わかってくれればいいんだ。ほら、よしよし」

「ん......」


 頭を撫でる少年とそれを受け入れる少年の妹。


「さ、帰るぞ。また今度遊べばいいから、な?」

「ぶー......」


 その言葉に不満げな表情を見せる少年の妹。


「あ......じゃあ、帰りに飴を買おう。それで今は我慢してくれ」

「ほんと!?やったー!」


 しかしその言葉で一転して喜ぶ少年の妹。少年は困ったことになったと思う。飴は結構高いのだ。


 そのまま自由市に帰るふたり。


「お、騎士がお姫さん連れて帰ってきたな」

「いや、そんな大層なものじゃないですよ......売上は?」

「お前らがいない間になんと2人。ちゃんと売上の二割は貰ったからな」


 見てみると確かに金が入っている。これと貯金を切り詰めていけばまだ生きることができそうだ。しかし限度はあるのでやはり別の働き口を探さねばならないだろう。


「メア、今度こそ離れちゃダメだぞ?」

「わかった!......?」


 元気よく返事した少年の妹だがその後不思議そうな顔になる。


「ん?どうしたんだ?」

「......声が、聞こえる」


 そのままぼうっとする少年の妹。


「メア?おいメア!」

「なに.....『は』......『なれ』......『て』......『はなれて』?」




 瞬間、轟音が響き町の門が破壊された。




「うおっ......!?」

「きゃああああああ!」


 と叫ぶ声。辺りは一瞬で混乱する。


 少年は門の方を見る。土煙が晴れて見えたのは———



 鬼。



 鬼の角を生やした少年だ。後ろには巨大な狐と土塊が固まった巨人、そして他にも鬼や鳥や一つ目の化け物がたくさんいる。


「えーっと......なんて言えばいいんだっけ?」

「おいハッセツ。お主は一応ワシらの頭じゃぞ?忘れてどうする」

「そうですよハッセツ様。ほら、ビシッと決めちゃってください」


 化け物達は話し合う。少年は少年の妹を抱きしめて離さない。


「んー......ああ、そうだそうだ。思い出した」


 考えるそぶりを見せた鬼の少年は思い出したように言う。


「えー、これからこの町は僕ら『百鬼夜行』が乗っとる。逆らう者も逆らわない者も皆殺し......じゃ利用価値がなさすぎるからクラン(実験バカ)のとこに送ってあげる。じゃあ、始めて」


 鬼の少年の号令に従って後ろにいる化け物達が動こうとする。そこで、


「待て!」


 と一声。そちらには白い鎧を着込んだ騎士が1人。


「我が名はユリウス・シスフォン!六大神教の聖殿騎士の一人である!名を名乗れ、鬼よ!」


 聖殿騎士。一つの技を極めし達人。その力は10の人間を一度に相手どれるらしい。


「面倒くさい。ゴウマ、やっちゃって」

「異彩承知」


 鬼の少年は聖殿騎士の言葉に耳を貸さず土塊の巨人に命令する。


「私を愚弄するか鬼!舐めるなよ———」


 そう言いながら聖殿騎士は背負った突撃槍を引き抜く。


「いけー!聖殿騎士様!」

「どうかあの化け物達を倒して!」


 周囲から響き渡る応援。それに対して泣いていた少年の妹も泣き止み、期待を浮かべる。少年は自分の顔を見れないが、恐らく自分も同じ顔なのだろう。


 聖殿騎士は歓声に頷きで答える。そのまま一歩、二歩と助走をつける。五歩目には既に最高速に達していた。


「食らえ、我が絶技!『破天槍』!」


 突撃槍を突き出す聖殿騎士。それに対して土塊の巨人は拳を構える。


 激突。突撃槍にヒビが入るが、砕けはしない。そのまま力比べに———ならなかった。


「なっ......ひ、きょうな......」


 土塊の巨人の腹から生まれた光線に焼かれる聖殿騎士。それはそのまま貫通していき、周囲を薙ぎ払った。


 建物が崩れ、焼かれ、断末魔が聞こえる。周囲を絶望が襲う中で少年と少年の妹は動けずにいた。


「ちょっと、ゴウマ。実験バカのとこ送るって話だったでしょ。大勢死んだじゃん」

「申し訳ございませぬ。このゴウマ、核を破壊しまする」

「ええ......それはいいよ。めんどくさいし」

「そうじゃぞゴウマ!ハッセツの言うことなんざ適当に聞き流しとけばええんじゃ!」

「ゲンはもうちょっと話をちゃんと聞いて......まあいいや。じゃあみんな、生存者を詰めていって。その過程で殺しすぎなければ何してもいいから」

「「「はっ!」」」


 人々が袋に入れられていく。逆らえば殺される。気づけば少年と少年の妹は逃げ出していた。


「はっ......!はっ......!」

「おっ、ぐぶっ......!」


 吐きそうになっても走り続ける。止まれば拐われるという考えが少年達にはあった。


 そのまま進んでいく少年達。しかしその途中で、カラスの羽を持った化け物に出会った。顔は鼻の長い鬼で、より不気味だ。


「おいおい、ちゃんと捕まらなきゃダメだろ?ほら、大人しくしとけ」


 そう言って六角棍を振り上げる化け物。


「ひっ......!」


 その振りは少年まで届くかと思われたが、寸前で食い止められる。


 ゴン!


「む......?」

「ふー......なんとか間に合ったぜ」

「お......おやっさん!?」


 そこにいたのは父の知り合いの男だ。手には錆びた剣と丸盾を持っている。しかし丸盾の方は今の一撃で壊れたようだ。


「ほら、さっさと逃げろ。ここは俺に任せな」

「で、でも!」

「さっさと行け!妹連れて逃げろ!」


 気迫の違う男に気圧されて少年は妹の手を引き連れて逃げる。


「......いいのかい?あんた、俺に殺されるぜ?」

「はっ、馬鹿言え———」


 一瞬、閃く。


「———殺されるのはてめえだ」


 その後には鼻の長い鬼の首が落ちていた。剣は壊れたが少年の父の友人の男は鼻の長い鬼の持っていた六角棍を引っ張り上げる。


「さて......時間を稼ぎますかね!」


『俺が死んだらあいつらを頼んだ』そう頼んだ彼の友人の依頼を果たすため、男は吶喊した。






 必死に逃げる。逃げて逃げて逃げて、門が見えた。


「メア!しっかりしろ!ここまでくれば後少しだ!」

「う、うん!」


 あと少し、あと少し、あと少しで———



「へえ、運がいいんだね君たち」



 しかし、そのあと少しは届かない。


「あ......」

「いや、僕は結構すごいんだけどさ?かれこれ五百年も何もなしだとやっぱ鈍るわけで。危ない危ない、逃すところだったよ」


 少年の目の前には鬼の少年がいた。手には少年の父の友人の頭がある。


「あ......ああ......」


 崩れ落ちた少年は股間から生暖かい液体を垂らす。しかしそんなことよりも気にすることがあった。


「まあ、諦めなよ。せめてここまで辿り着いた褒美として一瞬で殺してあげるからさ」


 鬼の手に闇の弾が集まる。少年は目を瞑った。


「だ、ダメ!」


 そこで少年の妹が前に出る。少年を守るつもりらしい。


 発射。闇の弾は少年の妹の数寸先で消滅した。


「おや......?」

「ふーっ!ふーっ!」


 唸る少年の妹を見て、鬼の少年は不思議に思う。今確かに殺そうとしたはずなのだが。


 少年の妹の足元を見れば紋章が浮かんでいる。大地母神の紋章が。


「ああ......君、大地母神の聖女なのか......じゃあ話は別だな」

「ぐふっ!?」


 掌を巨大化させ、掴む鬼。締め上げられた少年の妹は気を失ってしまう。


「メア!」

「......めんどくさいな。ふん!」

「がっ!?」


 少年の妹がを掴んだ手で少年をぶっ飛ばす鬼。壁に叩きつけられた少年は意識を失いそうになる。


「ハッセツ様、住民の誘拐が完了しました。……そちらは?」

「大地母神の聖女だ。魔王様への捧げ物にした後は......そうだな、適当に実験バカにでもあげよう」

「了解いたしました」


 朦朧とする意識の中で、それだけが少年の耳に残った。






 気がつくと、白い天井があった。


「気がついたかい?」


 声の方向を見ると白い目の女が一人。林檎の皮剥きをしている。


「あの......ここは......」


 という声に違和感を感じる。自分の声はこんなにも低かっただろうか?


「ここはゼンティクス。五大神教......君が起きていた頃では六大神教と呼ばれていた宗教の総本山さ」


 女は林檎の皮を剥き終わったのか手を止める。そのあたりでようやく少年は自分が目覚めるまでの記憶を思い出した。


「メアは......俺の妹はどうなったんですか!?」

「その前に......鏡を貸してやろう。見てみろ」


 女に渡された鏡を覗く。そこには少年がいるはずなのに、青年がいた。


「これは......?」

「君が眠ってからもう三年が経過している。長い長い時間だよ......本当に」


 馬鹿なと思う少年———いや青年。しかし周りをみれば自分の見たことのないものばかりだ。それに青年の体の変化も現実として存在する。


「そんな......」

「さて、君の妹がどうなったかだが......簡単に言えば連れさられた。その後は知らないがおそらく死んでいるだろうね?」


 言葉が右から左に流れていく。ナニヲイッテイルンダコノオンナ?と少年は麻痺した頭で思った。


「何言ってるんだ?って顔だね......それはもちろんその通りだ。順を追って話そうか」


 そこから、いくつかのことを聞かされた。


 魔王という存在が神を全て手中に収めようとしていること。


 青年の妹が大地母神イシュの聖女であるということ。


 そして、妹が連れ去られた後大地母神の加護を受けられなくなり六大神教から大地母神は外されたこと......


「君には二つの選択肢がある。一つはこのまま私直属の聖騎士になって復讐をする。もう一つは綺麗さっぱり忘れて市政で生きるかだ」

「聖騎士になります」


 青年は有無を言わさず前者に頷いた。その目には深く憎悪が宿っている。


 その目を見て、女は笑った。


「いいね、私は創世神テスカの聖女マリア・レイだ。君は?」

「貴女直属の聖騎士グレンです。よろしくお願いします」


 聖女はますますおかしくなって笑う。


「いいねいいね!それじゃあ君に早速使命を与えるよ———単純な話で、世界を旅して強くなって、魔王軍を全滅させなさい。そのためならなんでもしていい。略奪も、殺害もね?」

「......それでは魔王軍と変わらないじゃないですか」

「いいや?彼らは化け物で私たちは人間だ。そこは大きな違いだろう?」


 青年は納得した。そういうものであると受け入れた。


「とはいえ、君の肩書きが聖騎士じゃダメだな......聖殿騎士も聖堂騎士も多いから......ああ、そうだ」


 聖女はいい考えのように呟く。


「『勇者』、だなんてのはどうだろう?」


 これは、復讐に燃える勇者のお話。その先で妹を救えるのか、そして復讐を果たせるかはまた別のお話にて———





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