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第二次世界大戦 ~枢軸国winner版~  作者: 怒りに身を焦がし者
太平洋戦争編
9/9

第捌話  ~シンガポール陥落~

長らくお待たせして申し訳ございません。(誰も待っていないような、、、)

今回はマレー半島攻略に続き、シンガポール陥落までを投稿いたします。

また、年表(ぽいものを作成しました。

今後ともよろしくお願いいたします。

マレー半島を驚異的な速度で日本軍に占領された連合国軍は焦っていた。


連合国軍は一月以降に合流した兵力を合わせて、四個師団強。

人数にして八万五千もの兵力があった。


だが、そのほとんどはマレー半島での戦いにおいて消費した兵力を水増ししたもので、

実質的な練度は低かった。(戦闘経験がなく、いくつかの部隊は軍事訓練未了)


また、最後の船団に所属していた軍事物資を運ぶ客船プリンス・オブ・エイジアが

日本軍の攻撃を受け撃沈し、搭載物資を全損していた。

本来補給されるはずであった物資が全村したことにより、

連合国軍は深刻な物資不足に悩まされることになった。


さらに、シンガポールに設置されていた要塞砲は

そのほとんどが海からの攻撃を想定して作られたものなので、

日本軍の侵攻ルートであるマレー半島の方向を向くことができず、

日本軍による再利用を恐れて、解体・処分をする有様であった。


ちなみに、イギリスが張っていた鉄条網やトーチカなども

東海岸側の攻撃を想定して作られていたため、ほとんど意味をなさなかった。


その上、航空兵力も良いコンディションであるとは言えなかった。

イギリスは、バトル・オブ・ブリテンのほうに航空機の主力を割いていた。

そのため、シンガポールに集まっている航空機は、ハリケーンを除いて

日本機に太刀打ちできるものはなかった。


それに対し日本軍は総勢三個師団、三万強の戦闘部隊があった。

戦闘員の数では劣ってはいたが、マレー半島の戦いを経た日本軍は強かった。


また、チャーチル給与などから装備の性能も格段に良かった。

その上、最新鋭の一式戦闘機を配属した航空部隊が上空から支援していた。


さて、最後にイギリス軍がコーズウェイ(土手のようなもの)を渡って

シンガポールに退却したとき、コーズウェイは爆破され、深い穴が開いた。

だが、これは日本軍の侵攻を数日間遅らせただけに過ぎなかった。


連合国軍が退却した後、日本軍はその直後からゴムボートを用いて

偵察部隊を送り込んでいた。

また、偵察機による高高度偵察や、

相手基地を俯瞰できる高地を占領し相手基地を観察するなど、

連合国の配置に対する情報はほとんど得ていた。


これを踏まえて、日本軍は爆撃を開始した。

これに対しイギリス軍はハリケーンを増派したが、

いずれも日本軍の爆撃を防ぐことはできなかった。


シンガポールにある連合国軍基地では、司令部と部隊の連絡が錯綜し、

石油タンクが破壊され重要な石油備蓄が燃えてしまった。

さらに、連合国軍には爆撃兵力がほとんどなく、対空兵力も足りなかったため、

日本軍の攻撃に反撃をすることができなかった。


当然、連合国軍も新しく防御線を張ろうと努力していたが

空襲によって、工事は進まなかった。


そして、日本軍による空襲が五日間続いた後、

ついに日本軍の第一波が舟艇に乗って侵攻してきた。


オーストラリアの機関銃兵の機関銃が砲火を開いた。

防衛軍の激しい抵抗に、日本軍も激しく応戦した。

だが、防衛線に沿って配置された連合国軍は薄く伸び切っており、

あちらこちらで、水のように日本軍の侵入が始まっていた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


夜が明けた。

シンガポール沿岸には地獄絵図が広がっていた。


いまだにやまない銃声に、燃えている海面。


水面に浮かんだ水死体が、水上でも消えない重油の炎に焼かれている。


ハチの巣にされたボートや、爆薬で吹っ飛んだ形跡のある土嚢。


累々と流れる血液は陸を赤黒く染めた。


連合軍の司令部では嘆きの声がこだましていた。

前線との連絡が途絶え、自らの指揮が前線に伝わらず、

適切な援軍も送れないまま日本軍の侵入を許していた。


午前9時ごろ、日本軍は島に上陸した。

陸上で待ち受けていたオーストラリア軍は、日本軍の上陸まで接敵していなかった。

マレー半島で消耗していた隊とは言え、日本軍は苦戦を強いられた。

オーストラリア軍の迫撃砲弾が降り注ぎ、多くの犠牲を出した。


また、島の西部を通るクランジ=ジュロン尾根の防衛戦は成功していたものの、

オーストラリア軍は撤退してしまったため、日本軍に占領されてしまった。


日本軍がクランジを占領したことで、急速に南進することは可能になったが、

シンガポール市街の中心部へ侵攻するチャンスを逸した。


日本軍は前進した。

ブキッ・ティマ地区を連合国軍の物資そのままに占領し、

貴重な水の確保地点の支配権も得ていた。


この日本軍と応戦したオーストラリア軍は一旅団程度いたが、

連日と続く日本軍の猛攻に、今では数百人程度に数を減らしていた。


まともに戦っては勝ち目がないと悟った連合国軍は、

島の南東部の狭い地域に防御線を構築し、日本軍の総攻撃を撃退した。

また、マレー人連隊は日本軍に白兵戦を挑み、甚大な被害と引き換えに日本軍を二日間食い止めた。


にもかかわらず、重要地点をとっている日本軍の猛攻により、

連合国軍の地歩は段々と縮小していた。

また、この時すでに弾薬は底をつき、物資不足に悩まされていた。

そしてついに、日本軍が連合国軍の最終防衛線を突破したのである。


こうして、シンガポール攻略は幕を閉じた。

降伏交渉はフォードの自動車組み立て工場で行われ、連合国軍の降伏が決まった。


そして日本軍は連合国軍初の合同司令部を落とし、

連合国に大きな衝撃を与えた。

シンガポールは、

南洋諸島を攻略する拠点として大きな貢献を果たしていくことになるだろう。


そして、日本軍はさらなる物資を求めて南下していくこととなる。

ポイント、ブックマークよろしくお願いいたします。

誤字報告、感想、レビューお願いいたします。

今後の参考にさせていただきます。


Re:あらすじを改変しました。ユニークが増えたらいいな。

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