第伍話 ~太平洋戦争への道と真珠湾攻撃~
遅くなり申し訳ございません。引き続きよろしくお願い致します。
真珠湾の本編は次話となります。ご了承下さい。
1940年が過ぎ、1941年に突入した。
1940年は枢軸国が多大な発展を成し遂げた年であったといえる。
ヨーロッパでは、枢軸国側が南は北アフリカ、東はチェコスロバキア、西はフランス・イギリスなど。
東アジアでは、中華人民国が建国され日本海沿岸の主要都市を満州国が占拠。
、、枢軸国のアジア攻略の重要な拠点となった。
だが、ソ連やアメリカなどは黙っていなかった。
米ソ共同戦線の宣言を行い、明らかな臨戦態勢を見せ、
ソ連に至っては枢軸国側に対する宣戦布告を仕掛けた。
だが、いくらソ連といえども勢力が急激に強まった日本とドイツの両国を一度に相手することは難しい。
手始めにノルウェーやスウェーデンなどの北欧諸国を攻め、足掛かりとするようだ。
ドイツはその動きを把握していたが新しく領土が増えたり軍備を再編したりで難しい状況にある。
ソ連のねらい目となることが見え見えだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
~とある連合国の研究所~
??:研究は進んでいるか?
?:はい、あとここの変換パターンだけ解ればいいのですが、、。
??:ふむ、流石に日本の暗号機は手強いな、、。
?:ドイツのは意外に早く解けましたね?
??:うむ、そうだな、、。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ここで日本の内政について話そう。
日本は日中戦争により資源が乏しい国から豊かな国へと成りあがった。
資源や財力に余裕ができ、優秀な人員も多く確保することができた。
その一方で元中華民国の国民は不安と怒りに飲み込まれていた。
無理もない。
形式上の国としては残っているが、ほとんど利権なんてものは存在しなかった。
共産主義も下火になり、まだ小さな子供達には天皇が一番偉いと教え込まれた。
また、日本国民は自分たちがとても偉くなったように感じ、差別をするようになった。
首脳部は、このままではアメリカとの戦争どころではないと考え、
最上位目標を大東亜共栄圏構想と再認識させた。
大東亜共栄圏構想とは、オセアニア諸国などの欧米列強による植民地支配を無くすのと共に、独立させ、
我が国との協力体制を結ぶという構想だ。
その一方で共産主義を排除し、帝国の支配を広げる暗黙裏目標、、。
これは建前ではない。
もう一度言うが建前ではない。
協力しなかったら潰すまでとは誰も思っていない。多分、、
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
そんな中、東条英機が首相に就任した。
1941年九月のことである。
そしてアメリカは警戒を強めた。
なぜなら、陸軍宰相だった人間が首相になったからだ。
アメリカはこの動きに対しハル・ノートを提示。
十月のことだ。
日本は、ハル・ノートをアメリカによる最期通牒と認識。
御前会議が開かれた。
これによりアメリカとの開戦を決定。
宣戦布告の準備を整えることになる。
また、山本五十六長官は真珠湾の奇襲を提唱。
実行に移されることとなる。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
1941年十一月七日。
日本海軍第一機動艦隊、第二機動艦隊、第三機動艦隊などの海軍主力部隊は日本を出立。
また、陸軍はマレー半島へと向かった。
そして、八日。
日付が変わるとともにアメリカへ宣戦布告。
海軍は『ニイタカヤマノボレ』の暗号を受け、各空母から多数の艦載機が飛び立つ。
艦載機の第一波はハワイ諸島に向けて一直線に飛ぶ。
雷撃機と爆撃機の混成部隊。
魚雷で、湾内に停泊している敵艦隊を叩くと共に
高角砲などの対空砲火、対空電探基地(レーダー基地)を無力化するようだ。
また、艦上では陸上攻撃のために爆弾を搭載して待機している航空機の姿があった。
その様子をを山本長官及び艦員はじっと見つめているのであった。
ポイント、ブックマークよろしくお願いいたします。