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第二次世界大戦 ~枢軸国winner版~  作者: 怒りに身を焦がし者
ヨーロッパ編
5/9

第肆話   ~イギリス降伏~

ドイツ軍が上陸できたのは、日本軍のボートの技術がドイツに伝わったからであります。

次回は真珠湾攻撃です。


ヨーロッパでバトル・オブ・ブリテンが起こり、ソ連が着実に領土を増やしているころ、

日本では、日中戦争で獲得した巨額の軍資金と領土を使って、

内政と軍事力の増強を行っていた。

日本政府の思惑では、アメリカなどの連合国との戦争への準備であった。


ここで、日本の軍事力について述べよう。

日本は海に囲まれた島国なので、当然のように空軍と海軍が強い。

まず、航空機だ。

一式陸攻、零式艦上戦闘機、紫電改(まだ保有機は少ない)、天山など。


そして艦船だ。

主力空母、信濃、大鳳、赤城、加賀、蒼龍、飛龍、紀伊(建造中)など。

主力戦艦、大和、武蔵、長門、扶桑、など。

駆逐艦と巡洋艦、潜水艦は省きます、、。


日本の上層部では日中戦争の経験上、最初から航空機を脅威とみなしており、そのため、多くの空母が作られた。


ここで、信濃と紀伊について説明しよう。

信濃と紀伊は大和の3、4番艦で、

いずれも重装甲の大型空母だ。


また、紀伊については後に出てくるアメリカ軍の原子力空母

エンタープライズの排水量よりも多かった。


このように、空母の有用性に気づいた日本軍は、空母を中心に海軍を編成した。

人事については、山本五十六 最高司令官、山口 多聞 第一航空戦隊長官など、

己の才能に基づいた選び方をしていた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


一方でヨーロッパでは戦争が激化していた。


アメリカが援軍に来たことで一進一退の攻防が続き、泥沼化しようとしていた。

が、イギリス空軍の整備不良によりパリに爆弾が投下された。

爆弾は凱旋門の近くに着弾した。


幸い不発弾ではあったが、フランス市民の不満は爆発。

枢軸国側への協力体制を見せた。


これにより、ドイツ、フランス連合軍は制空権を確保。

そのうえで、ヒトラーがアシカ作戦を遂行することを決意。

そしてここに、大規模なイギリス上陸作戦が幕を開けた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


時は1942年、九月。

いつものように空襲を終えて帰投するドイツ編隊。

それを追うイギリス本土防衛隊。

だが、その前方からさらに大きなドイツ編隊がやってくる。

空挺団だ。

その下の海面には、ビスマルク、ティルピッツ以下、プリンツ・オイゲンなどの、

戦艦・巡洋艦・駆逐艦に守られた輸送船団がまたあった。


ドイツは本土の防御に必要最低限の戦力だけ置き、

他はすべてここにつぎ込むという天下分け目の戦いをおっぱじめたのである。


イギリス本土防衛隊は肝をつぶし、我先に逃げたり、攻撃を試みたりしようとしたが、

多勢に無勢、攻勢にでた航空機は全滅してしまった。

この大編隊は本土のレーダーにくっきり映り、直ちに電報で首相官邸に送られた。


(敵、大規模な上陸作戦開始)


ドイツはアシカ作戦を遂行する前日に英仏海峡を機雷で封鎖しており

戦局を有利に進めることができた。


ドイツはそのまま南海岸に上陸。

装甲部隊を前面に出し一気に攻勢をかける。


それに対しイギリスの正規軍が待ち受ける。

ただ、前のダンケルクの戦いおよび連日の空襲で武具を消費している状態のイギリス軍は弱かった。


イギリス軍は、遅滞戦闘を行い時間を稼ぐ。

その間にイギリス軍はイギリス海軍が後方から砲撃を行う、または空軍の援護爆撃を待った。

だが、海軍は機雷原の突破に手間取っていた。

また空軍は、連続で行われた空爆により滑走路を破壊され出動できず立ち往生していた、、。


イギリス軍は遅滞戦闘で稼いだ時間を利用して、

老兵と子供からなる郷土防衛隊を動員し、防御線を構築する。


一日ほど対峙していたがそこにドイツ軍の第二波が上陸した。

増援が到着し、活気づいたドイツ軍が攻め込む。

イギリスの正規軍が戦線に復帰していないのに攻め込まれ、防御線が崩れた。


そこにやっとイギリス海軍が機雷原を突破して交戦を始めたが時すでに遅し。

防御線を突破されたイギリス軍は総退却を始めた。

ドイツ軍は追撃に追撃を重ね、イギリス軍に甚大な被害をもたらした。


陸上の戦闘がドイツ軍の大勝で終わったころ、海上では激しい交戦が行なわれていた。

イギリス側はキング・ジョージ5世、デューク・オブ・ヨークなどの戦艦が出動。

こちらでも両国海軍の総力戦が行われた。


その中でもビスマルク級の活躍は目覚ましいものであり、

打ち出された砲弾は空を明るく染めた。


夜が明けるころにはイギリス軍はすでに撤退していた。

両国の海軍はどちらもかなり消耗していたが、

結果的にはドイツ軍が機雷原を背後にイギリス軍を追い詰めた形となり、

ドイツ軍が勝利した。


だがドイツ軍は、南岸を占領したものの、連合国側にアメリカからの援軍が到着。

戦線は膠着状態となった。

だが、日本、ドイツのほかにも同盟国はある。

そう、イタリアだ。


イタリアは北アフリカで戦っていた。

砂漠のキツネと恐れられたロンメル将軍率いる陸軍は快進撃を重ね、

戦闘がひと段落していた。

海軍もイギリス軍が地中海から退却し、本土防衛に向かっていったため、同じく手が空いていた。


なので、イタリアが加勢にやってきた。

ちゃんと北アフリカに戦力は置いて援軍にやってきた。


陸軍が上陸し、ロンメル将軍率いる機甲部隊が合流。

イタリア海軍が損傷または沈没したドイツ海軍の船の代わりに入った。

これにはヒトラーも大手を振って喜び、

一気にロンドン攻略の気運が高まった。


だが、チャーチルは決して屈せず、自らロンドンにとどまると宣言した。


いま、枢軸国軍と連合国軍はブリストル近郊の小高い丘でにらみ合っていた。

この丘をとれば後は平野だけで、ロンドンまで目前というところ。

日本でいう天王山だ。


もうすぐ十月になろうとするころ、枢軸国軍の総攻撃が始まった。

それを迎え撃つ連合国軍。

戦場に激しい土ぼこりが舞う。

依然としてドイツに制空権を握られたままであり、

連合国側に多くの黒煙があがる。


ついに双方の装甲部隊が激突した。

ドイツ側が優勢。

爆撃で傷つき、数が減っている連合国軍は押されはじめた。


ドイツ空軍が低空飛行で機銃掃射を加える。

藁人形のように倒れていく敵兵。

だが、イギリスの郷土防衛隊が加わり士気が増加。

連合国軍が持ち直した。


現時点では戦闘は互角。

ややドイツ側が優勢といったところか。


だが突然、連合国軍の中央で大きな爆発が起きた。

連合国軍は身をすくめる。

反対に枢軸国側は歓喜の声を上げた。


V3ミサイルだ。


まだ試験段階のミサイルであるが精密に爆撃をすることができる。

その精密さはV2ミサイル改の比ではない。

さらに、従来のものよりもエンジンの性能がよく、それによりさらに多くの爆薬を積むことができた。

それが超音速で飛来し、中央で爆発したのであった。

それは、多大のダメージとともに大きな心理的効果を催した。

連合国軍はきっとこう思っただろう。


(今ドイツ軍が優勢でさらに新兵器をも持ち出してきた。自分が生き残れる保証などない、、。)


一つ白旗が上がった。

それを見た連合国軍が凍り付く。

銃声が止み次々と武器を捨てる乾いた音が響く。

ついに静寂が訪れた。

ここに、連合国軍は全面降伏をした。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


ドイツ軍はロンドンに堂々と入城した。

ロンドンで前首相によるイギリスの降伏宣言が出された。

これによりイギリスの国家としての組織的な抵抗は終わった。

前首相による、、といったのはチャーチルが逃げたからだ。

チャーチルはポルトガルに逃れレジスタンスを組織した。


アメリカはイギリスが降伏したことに責任を感じ、

イギリスの弔い合戦と称して戦いを挑んできそうな気迫があった。

ヒトラーは、この戦いで軍隊を大幅に消耗したため、

軍の増強、そして内政に力を入れた。

後の対ソ戦のためにも、、。


日本はドイツの戦勝を大いに祝い、鬼畜米英の英が崩れたと新聞で報じた。

これにより、日本の士気は大いに増大したのであった。

ポイント・ブックマークよろしくお願いします。

ログインしなくても感想をかけるようになったので、よろしければお願いします。

レイアウトを変えてみたので感想で是非を聞かせてください。

よろしくお願いします。


追記;二か月間もの間全くもって投稿および更新をすることができず、誠に申し訳ありませんでした。

ところで、この物語を読むにあたって段々と時系列がわからなくなってきます。

なので、ここに軽く年表みたいなものを作っておきます。

是非参考にして読んでいただければ幸いです。

※現在投稿している物語までの年表です。追加することがありますのでご了承ください。

ドイツのポーランド侵攻→パリ陥落→日中戦争終結→真珠湾攻撃→マレー半島占領→シンガポール占領→イギリス降伏

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