第弐話 ~フランス降伏&日中戦争終結~
長い間放置していました、、、。
誠に申し訳ございません。
新作もぜひ見てみてください!
ヨーロッパは専門外なのでちゃっちゃと行きます。
Re:日中戦争の終結の仕方を変えました。更新したので見てください。
Re2:年表の作成に伴い、内容を大幅に変えました。(位置を変えただけですが)
ヨーロッパではドイツが破竹の勢いに任せてフランスの攻略へと乗り出した。
この時、フランス軍をはじめとした連合軍はすでにマジノ線まで後退しており、
まずは此処の攻略が最重要だった。
ドイツ軍はここを多大な環境被害とともに突破した。(アルデンヌの森)
具体的には、まず、森に機甲部隊が突入し道を切り開く。
そして、その道を通って歩兵部隊が突入するという単純かつ予想だにしない作戦だった。
そしてそのままミューズ川を渡って連合軍と衝突した。
急な接敵に戸惑った連合国軍は一気に押され始めた。
そして、ドイツ軍はその勢いのまま英仏海峡まで追い詰めた。
窮地に陥った連合軍は大規模な退却作戦(ダイナモ作戦)を展開。
勝ち目が全くないと判断し、大規模な退却を始めた。
この作戦には民間の艦船も投入され、帰還に貢献した。
これに対しドイツ軍は激しく追撃した。
退却しようと海に向かってくる味方に迫る機甲部隊。
防空気球の間を縫うように空から降ってくる爆弾。
高射砲で撃たれた民間船が爆発炎上。
陸からとめどもなく降ってくる弾丸の雨。
連合国軍はダンケルクの浜辺で壊滅状態になり、生き残った者は十万にも満たないほどだったという。
連合国軍の艦船も民間船を含め、数百隻以上の損害を被った。
この勝利は枢軸国を大きく沸かせた。
これを見たイタリア軍がここぞとばかりにフランスに宣戦布告。
南と東から攻められたフランス軍はなし崩しに崩壊。
そして6月14日、ドイツ軍は無防備都市宣言を行いパリは無血占領。
こうしてフランスの首都パリは落とされ、フランスは降伏したのである。
そして、フランスが降伏すると日本はフランス領インドシナを占領した
一方、日本と中国の間では日中戦争が激化していた。
もちろん日ソ中立条約でソ連に攻められる可能性をなくした。
既に重慶、南京は落とされ、中国の重要都市はほぼ日本の手に落ちていた。
だが、圧倒的な兵力による火力をもってしても、市民軍のゲリラ戦法には苦しめられた。
甚大な被害を受けて一時退却したほどだ。
そこで、日本軍はある作戦をとった。
ここまでにもして中国国民が粘るのは理由がある。
援蒋ルートだ。
ロシア、アメリカ、イギリスなどの連合国が物資を補給しているのだ。
当初、この援蒋ルートには4つあった。
一つ目はソ連ルート。
その名の通りだ。
日ソ中立条約を結んだことにより止まっている。
ソ連が日本を刺激するのを恐れたためだ。
二つ目、香港ルート。
当時、香港はイギリスの植民地だったので、そこから大陸に運んでいた。
だが、すでに香港周辺の大陸は日本軍の手に落ちている。
三つ目、仏印ルート。
当時の植民地フランスであったフランス領インドシナ西部に陸揚げされた物資を
鉄道で輸送するもの。フランスの降伏によって途絶えた。
四つ目、ビルマルート。
陸と空の二つがあり一つはイギリスの植民地であったミャンマーから輸送するルートで、
空から空輸するルートもあった。
日本は、ビルマルートに目を付けた。
中国攻めに割いていた兵とは別の別動隊を送り、
中国軍の通り道に兵力を置くことで、通行をできなくしたのだ。
届いた物資をミャンマーから運ぶにはトラックで細い山沿いのルートを運ばなければならないため、
その攻撃されやすく守りずらい地形に兵力を置き、封鎖したのだ。
もちろん中国軍も黙ってはいない。
日本軍を撃破しようと試みた。
が、、失敗に終わった。
また、連合国側も、日本に宣戦布告をし、本格的に派兵すべきか迷っていたが、
アメリカはまだ、宣戦布告をするべきではないと考え、
さらにイギリスなどは自国のことでいっぱいいっぱいなのに、
太平洋の植民地まで取られてはかなわないと考え、宣戦布告を見送っていた。
これによりビルマルートは途絶え、中国は絶体絶命。
ここでさらに日本は考えた。
現在中国には二つの派閥がある。
国民党と民主党だ。
この二つの派閥は抗日民族統一戦線を構成していたが、本来はとても仲の悪い間柄である。
この一角をけしかけることで攻略が容易になると日本は考えた。
そこで日本は毛沢東に接近した。
「一緒に蔣介石を倒そう」
「日中戦争後の統治権限は保証する」という条件を付けて。
ちなみに、なぜ共産党なのかというと、国民党は各地の財閥との関係が強いため、
なにか工作を仕掛けてくる可能性があるのではないかと考えたからである。
そして、毛沢東が悩みに悩んだ末この提案に乗った。
これにより、毛沢東は後の時代でこう評価されることになる。
「自らの自尊心を砕いても国の権利を守った」
「一緒に抵抗していれば勝てたかもしれないのに」
「犬に成り下がったな!ど畜生め!(by蒋介石の遺言)」
かくして、中国は平定され、日中戦争は終結を迎えた。
一方、蒋介石は内地に追い詰められ、航空機で連合国に脱出を図ったが撃墜、死亡した。
広島の軍港、呉で条約が結ばれ、中呉条約が締結された。
これにより中国は統治権こそは残り、国としては存続したが領土が大幅に減り、
また、ABCD包囲網のCが消えた。
日中戦争では日本は援助という名の賠償金をもらい、
また「中国」という大きな味方(笑)を獲得した。
だが、良いニュースばかりではない。
これに対し、アメリカは日本への輸出を完全停止。(石油以外も)
アメリカ側としては蔣介石を立てたかったが、日本が勝手に殺害し毛沢東を立てたことにより、
アメリカの首脳部は日本との戦争は避けられないとしていた。
アメリカ本国では「甘いのではないか」という声が多かったが、
首脳部は、
「他にできることがない。後の立場を考えると各地の防衛兵を増やすのが限界。」
と説明した。
日本が中国を倒したという吉報はヨーロッパにも届いた。
ドイツのフランス大勝に続き、日本の大勝は枢軸国を盛り立てるいい材料になった。
ドイツがフランスを下し、日本が勝った今ドイツは次の敵“イギリス”へとその矛先を向けていた。
ポイント、ブックマークお願いします。
追記です、、中呉条約の一部抜粋を追加いたします
・中国共産党は満州国の独立を認め、それに対し一切の武力干渉及び利権争議を認めない。
・満州国の範囲はポーツマス条約において我が国が獲得した南満州鉄道の沿線及び、
我が国が求める適当な広さの土地とする。
・遼東半島や山東半島などの日本が利権を失った土地の再譲渡を行う。
・大日本帝国は中国共産党の統治権を認め、その行政には一切の干渉を行わない。
・中国共産党は我が国が賠償金を請求しない代わりとして我が国に全面的に協力し、
またその思想を支持しなければならない。
・上の条文における”全面的に協力”とは金銭的、人員的、資源的、または土地の借用などに対して発効するものである。
・連合国、またはソビエト連邦に対する協力、また情報の漏洩などを行ってはならない。←(破るのは承知済み
・この条約は双方の合意によって破棄されぬ限り永久に発効するものである。
etc...
いかがだったでしょうか?
少し日本が高圧的且つめちゃくちゃ有利な条件なのは目をつぶってください、、
条文的におかしいもの、辻褄が合わないものなどがありましたら是非作者にお伝えください。
引き続き『第二次世界大戦 ~枢軸国winner版~』をよろしくお願いいたします。
ちなみに作者が今のところ一番力を入れて書いたのがイギリス降伏版です。
(真珠湾攻撃版が出たらひっくり返るはずです、、多分)
今後とも乞うご期待!
よろしくお願いいたします。