544・妻の覚悟と夫の剣
第544話になります。
よろしくお願いします。
窓の外には、紅白の綺麗な月たちが輝いていた。
夜も更け、お茶会も開きとなって、僕らは、それぞれに割り当てられた自分たちの客室へと戻っていた。
(ふぅ……)
僕は、ベッドへと腰かける。
この客室は、僕とイルティミナさんの2人部屋だ。
食後の歯磨きも終わったし、トイレも済ませたので、あとは寝るだけとなっていた。
…………。
だけど、食堂で話した内容がどうしても頭の中に残ってしまっている。
(フレデリカさんが、僕を好き……か)
思い出すだけで、頬が火照る。
まさかに自分みたいな人間に、イルティミナさん以外に好意を向けてくれる女性が現れるなんて、思ってもみなかった。
……もし出会う順番が違ったりしたら、僕はフレデリカさんと結ばれる未来もあったのかな?
そんなことを、ふと思ってしまう。
「どうしました、マール?」
夜着に着替えたイルティミナさんが僕のことを覗き込んでくる。
綺麗な長い深緑色の髪が、肩から柔らかくこぼれて、どことなく色っぽかった。
いやいや、考えても仕方ないことだ。
(だって僕はもう、イルティミナさんと一緒にいるんだから)
僕は微笑み、
「ううん、何でもないよ」
と答えた。
でも、イルティミナさんの真紅の瞳は、逸らされることなく僕の青い瞳を見つめてくる。
(???)
戸惑う僕に、
「……本当に?」
彼女は、確かめるように問いかけてきた。
…………。
僕は少し驚き、それからちょっと迷ってから、彼女の質問にこんな質問を返してみた。
「えっと、その……イルティミナさんは知ってたの? フレデリカさんが、僕のことを好き……って」
「…………」
「…………」
「はい。4年前から、ずっと」
彼女は、少し悲しそうな微笑みで頷いた。
(……そ、そっか)
でも、それだったら、何で教えてくれなかったんだろう……と思ったけど、簡単に人の思いを告げ口する訳にはいかないのは当たり前だと思い直した。
それを知ってから、イルティミナさんはどんな気持ちだったんだろう?
苦しかったのかな?
嫉妬してたのかな?
不安だったのかな?
今の僕が一番大好きな人の顔を、ジッと見上げる。
その視線を受けた彼女は、なぜか申し訳なさそうな顔をして「ごめんなさい」と謝りながら、僕の身体をギュッと抱き締めてきた。
「なんで謝るの?」
僕は驚き、苦笑する。
彼女の背中をポンポンとあやすように軽く叩きながら、
「イルティミナさんと一緒にいられて、僕は今、凄く幸せだよ?」
「…………」
「それに、もしフレデリカさんから気持ちを告げられていても、きっと僕はイルティミナさんを選んだと思う。だから、何も気にしないでいいんだよ」
「……マール」
イルティミナさんの声は、少し震えていた。
僕を抱きしめる両腕に力がこもり、その指がすがるように僕の髪に触れてくる。
ポン ポン
僕は、その背中を優しく叩き続ける。
(大丈夫、大丈夫)
そんなに不安にならないで。
僕はいつだって、どんな時だって、イルティミナさんのことが大好きなんだから。
…………。
やがて、イルティミナさんはゆっくりと身体を離した。
隣のベッドに腰かけて、こちらを見つめる美貌の目元は、少しだけ赤くなってしまっていた。
僕は笑って、
「大好きだよ、イルティミナさん」
と、彼女に安心してもらいたくて、自分の今の正直な気持ちを伝えた。
彼女は微笑む。
でも、それは少しだけ儚げで、彼女はそっと吐息をこぼした。
「もしも……」
ん?
「もしもマールが子供が欲しくなったなら、私は、他の女に産んでもらっても構いませんからね」
「……え?」
僕は、目を瞬いた。
変なことを言い出した自分の奥さんを、思わず凝視してしまう。
イルティミナさんは覚悟を決めた顔で、
「私は子が産めません。ですが、マールの子であるならば、私も愛せると思うのです。だから、その時は私に遠慮なさらず、好きになさってよろしいですよ」
そんなことを言ってくる。
(いやいやっ)
えっ、ちょっと待って。なんでそんな話になってるの?
混乱する僕に対して、イルティミナさんは静かな眼差しで僕を見つめ、よくわからない話をし続ける。
「ダルディオス将軍の話で、私も色々と考えてしまいました。そして私は、そういう道を選ばなければいけない可能性もあるのだと自覚したのです」
「…………」
「まだ気持ちの整理はできませんが……私は、マールを愛していますから」
ギュッ
彼女の白い手は、僕の手の上に重ねられ、握り締めてくる。
今日は、凄く冷たい手だ。
その手を温めたくて、しっかりと握り返す。
そんな必要ない……そう言いたかったけれど、彼女の決意に満ちた表情を見ていると、その言葉はイルティミナさんの心の奥まで届かない気がした。
だから僕は、困ったように笑った。
「……わかったよ」
今は、そう受け止めてあげる。
そうしなければ、きっとイルティミナさんは納得してくれないだろうから。
僕の答えに、イルティミナさんは微笑んだ。
悲しげなのに、どこかで重荷を下ろしたような不思議な表情だった。
(……うん)
やっぱり自分の身体のことが、イルティミナさんの中では消せないしこりみたいになっているみたいだ。
それも当然か。
なら、それを感じさせないぐらい、僕が彼女を愛して安心させてあげなければいけなかったんだ。
情けない夫でごめんなさい。
これからでも、そう思ってもらえるようにがんばらないと。
ギュッ
僕は、繋いだ手に力を込める。
だけどね? 思うんだよ、イルティミナさん。
いくら子供が欲しくなったとしても、きっとイルティミナさんとの子じゃなければ、僕にとっては意味がないんだと思うよ。
それに、子供だけを求められる相手の女性だって可哀相だ。
それは僕だって、悲しい。
少なくとも、僕のことを好いてくれてならば嬉しいけれど、そんな奇特な人、イルティミナさんとフレデリカさん以外にいないだろう。
じゃあ、フレデリカさんならいい……って訳でもないしさ。
…………。
結局、僕が惚れているのは、イルティミナさんだけなんだ。
それだけは信じて欲しいな。
そう思いながら、僕は彼女を見つめて、
「イルティミナさん」
「……マール」
顔を近づけると、そんな思いが伝わることを願いながら、お互いの唇を重ね合わせたんだ。
◇◇◇◇◇◇◇
翌朝、目を覚ますと、先に起きていたらしいイルティミナさんが僕の顔を覗き込んでいた。
窓からの朝日が逆光になって、その美しい髪の輪郭が輝いている。
「おはようございます、マール」
チュッ
イルティミナさんは微笑み、僕に朝のキスをしてくれた。
……幸せ。
僕も笑って「おはよう」と挨拶し、ベッドから起き上がる。
着替えを済ませると、メイドさんが客室にやって来て、『朝食の準備ができましたので、どうぞ食堂までお越しください』と伝えられた。
すぐに僕らは廊下に出る。
すると、同じように呼ばれたのか、キルトさん、ソルティス、ポーちゃんの3人も廊下にいた。
「おはよう」
「うむ、おはようじゃ」
「はよ……」
「おはよう、とポーは言う」
朝の挨拶を交わす。
けど、よく見たら、キルトさんとソルティスは、なんだか寝不足みたいな顔をしていた。
特にソルティスは、目の下に隈ができている。
「2人とも、よく眠れなかったの?」
僕は首をかしげた。
もしかしたら、いつもと違う高級なベッドだったので寝つきが悪かったのかな、なんて思った。
いや、野営もする冒険者だから、そんなこと滅多にないんだけど。
僕の問いに、キルトさんは「……まぁの」と苦笑交じりに頷いた。
でも、ソルティスは、なぜか僕を恨みがましそうに睨んで、
「……なんか色々と考えちゃって、深夜まで目が冴えちゃったのよ」
と唇を尖らせる。
僕は何の気なしに、聞いた。
「色々って?」
「…………」
ゲシッ
(アイタっ!?)
ソルティスは、僕の脛を爪先で軽く蹴り、「ふんっ!」と怒ったように鼻息を荒くして、廊下を歩いて行ってしまった。
キルトさんが苦笑し、追いかける。
……えぇ?
なんで蹴られたの、僕?
理解に苦しんでいると、ポーちゃんの小さな手がポンッと僕の肩に置かれた。
「マールは罪な男」
「へ?」
ポカンとなる僕の肩から手を離して、ポーちゃんも先に行ってしまった。
僕は呆然である。
一部始終を眺めていたイルティミナさんは、困ったような顔をしていて、やがて吐息をこぼす。
僕の手を握って、
「さぁ、私たちも行きましょう」
「う、うん」
促された僕は釈然としないまま頷いて、イルティミナさんと一緒に食堂へと向かった。
◇◇◇◇◇◇◇
食堂では、すでに朝食の準備ができていて、当主のダルディオス将軍も席についていた。
(……フレデリカさんは、いないね)
昨日話していた通り、日の出前に登城したんだろう。
彼女の気持ちを知ってしまった今、どんな顔をして会えばいいのかわからなかったので、寂しさと同時に少しだけ安心していたりもする。
そうして食事だ。
料理を食べながら、約束していたラプトとレクトアリスの社殿には、登城したフレデリカさんが日程を調整して、明日、明後日には行くことができるだろうと聞かされた。
(そっか)
楽しみだなぁ。
またキルトさんには、パディア殿下が会いたがっているだろうから、午後にでも顔を見せてやって欲しい、と将軍さんに言われた。
「わかった」
キルトさんは了承。
ダルディオス将軍も「すまんな、鬼娘。助かるわい」と頭を下げていた。
食事が終わったら、僕は、
「将軍さん。もしよかったら、この屋敷の稽古場を使わせてもらってもいいかな?」
と訊ねてみた。
時間がある時には、ちゃんと剣の修練をしておきたかったんだ。
将軍さんは笑って、
「もちろんだわい」
と許可してくれた。
ありがとう、将軍さん!
そうして僕は、食事が終わったあとは、屋敷の中庭にあるという稽古場へと向かったんだ。
…………。
…………。
…………。
時間を持て余しているのか、僕だけでなく、イルティミナさん、キルトさん、ソルティス、ポーちゃん、将軍さんも稽古場にやって来てしまった。
(ま、まぁいいか)
気を取り直して、僕は木剣を2本、借り受ける。
剣を振る前に、30分ぐらい準備体操。
いきなり全力で動くと怪我をしてしまうので、これはしっかり入念に行うようにしてるんだ。
イルティミナさんにも手伝ってもらって、柔軟体操もする。
それから稽古開始だ。
「えい、やぁ!」
ガッ ゴッ ガキィ
ソルティスは、キルトさんが見てくれるようで、2人で模擬戦形式の稽古を行っていた。
ポーちゃん、将軍さんがそれを見守っている。
(……うん)
ソルティス、本当に『剣士』として成長したよね。
その戦いっぷりだけみたら、彼女が凄腕の『魔法使い』でもあるだなんて信じられないだろう。
将軍さんも感心した顔をしていた。
一方の僕は、ただの素振りだ。
そばでは、イルティミナさんが見守ってくれている。
最近の僕は、新しい剣技の練習ばかりをしていた。
これまでの僕にとって一番の剣技は、やはり『上段からの振り落とし』だった。
剣を覚えようとしたての頃、キルトさんに初めて見せられ、魅了させられた剣技だ。
全てを断ち斬る剣であり、それを覚えて以来、数々の戦いで僕が生き残るための生命線ともなってくれた最強の剣技だった。
……でも、その限界も感じていた。
キルトさんの見せてくれた剣技に憧れ、追いかけ続けた。
けど、そうして追い求めていく中で、やがて気づいたのは、僕ではどうあってもキルトさんの見せてくれた剣技にまでは辿り着けないという現実だった。
才能の問題じゃない。
問題だったのは、僕が『魔血の民』ではないという現実だ。
同じ剣技を放ったとしても、圧倒的に身体能力の劣る僕は、どうやってもキルトさんの剣技には勝てないんだ。
それがわかってしまった。
……正直、その事実を受け入れるのは大変だったし、苦しかった。
だけど、それが現実。
そこから僕は考えた。
どうしても敵わないのなら、僕は、僕だけの誰にも負けない剣技を身につければいいんだ……って。
「ふぅぅ」
僕は、大きく息を吐く。
精神を統一させながら、身体はリラックス状態に持っていく。
そして、右手の木剣を上段へ。
それから、左手の木剣を下段へと構えた。
――天地に向けた剣。
それが僕の目指している新しい剣技を放つための構えになる。
僕の知る最強の剣技『上段からの振り落とし』を、右手1本で放てるように修練を重ねた。
今のところ、成功率は7割ぐらい。
それと同時に、同じ威力の『下段からの切り上げ』を左手1本で放てるように、こちらも修練を重ねてきたんだ。
こっちの成功率は、2割もない……。
わかる人にはわかるだろうけど、そう、僕が目指しているのは、その2つの剣技を合わせた複合剣技だ。
1つの剣技で敵わないなら、もう1つの剣技を重ねる。
それが僕の出した結論だ。
「すぅ……はぁ……」
深呼吸を1つ。
それから僕は、正面を見据えたまま、左足を前方へと踏み込ませる。
ヒュッ
まずは上段からの『振り落とし』。
木製の剣が空気を切断し、天から地へと落ちていく。
剣の重心が下に落ち、その反動を利用して、僕の左足は大地を強く蹴りながら、腰の回転と共に左手の木剣を『切り上げ』た。
ヒュオッ
地から天へ、木剣の刃が抜ける。
まるで巨大な獣が噛みつくような、瞬間的に上下から襲いかかる剣技だった。
(……ん)
今のはいい感じだったぞ。
振り抜いた姿勢で、僕は自己評価を下す。
まだまだ改善点はあるだろうけれど、今は、現時点での及第点を与えられる剣技を放つことができた。
(よしよし)
1人、心の中で頷きながら、構えを解く。
すると、イルティミナさんが感心したような顔でパチパチと両手を打ち鳴らせていた。
「今のはいい動きでしたね、マール」
そう褒めてくれる。
(……イルティミナさん)
僕がこの剣技を目指してから、彼女もずっと外から眺めて、どういう動きをしたらいいかとかアドバイスをしてくれていたんだ。
だから、褒められて嬉しい。
僕は「ありがと」とはにかみ、彼女も微笑んでくれる。
それから、彼女は足元を見て、
「ただ踏み込みの重心をもう少し、親指の付け根に集約させると良いでしょう」
と言った。
見れば、僕が踏み込んだ土の地面には足跡が残っていて、その凹み具合を彼女は指摘しているみたいだった。
確かに土の沈み込みは、少しずれている。
つまり、正確な力のかけ方ができていなかったんだ。
「今は力が分散してしまいましたが、正しい位置にはまれば、威力と速度はもう1割は加算されるはずですよ」
(そっか)
現役の『金印の魔狩人』からのアドバイスだ。
僕は、素直に頷いた。
「うん、わかった。ありがとう、イルティミナさん」
「いいえ」
彼女も微笑んだ。
それから僕の顔を見つめて、
「この剣技がいつでも出せるようになったなら、それはマールにとって、とても強力な武器になりますね」
と呟いた。
「うん」
僕もそう思ってる。
「でも、これが出せるようになって完成じゃないんだ」
「え?」
「僕の理想では、この剣技が安定して出せるようになったら、今度は、その瞬間だけ『神気開放』ができるようにしたいんだ」
そう夢を語った。
僕は『魔血の民』ではないけれど、『神狗』ではあるんだ。
その身体能力は、キルトさんやイルティミナさんにも決して劣らない。
その力を、この剣技に上乗せするんだ。
神体モードは3分しか使えないけれど、瞬間的になら1回1秒としても180回は使える計算にもなる。
そして、相手が僕が『神狗』だと知らなければ、突然の身体能力向上は、明確な変化となり、相手にとっては意識の外からの攻撃となると思うんだ。
威力と速度だって、とんでもないものになるはずだ。
それが、僕の目指す完成形。
そうした話をしたら、イルティミナさんは黙り込んでしまった。
(……あれ?)
どうしたの?
そう思っていると、彼女は少し神妙な面持ちで、
「もしそれが実現可能だとしたら、もしかしたら、あのキルトでさえ、その剣技を防ぐことはできないかもしれませんね」
と言った。
え……また大袈裟な。
僕の奥さんは、僕のことになると時々、色眼鏡がかかって、大袈裟なことを口にしたりするんだ。
僕は「またまたぁ」と笑った。
そんな僕を見つめ、イルティミナさんは「まぁ、いいでしょう」と嘆息する。
そして、
「実際にその時が来たら、貴方もキルトも理解するでしょう」
と呟く。
それから、ふと彼女は思いついたように目を見開いた。
「そうですね。せっかくこの屋敷にいるのですから、まずは『魔血』のない者同士、実戦で試してみるのが良いのかもしれません」
はい?
キョトンとしている僕の前で、彼女は身を翻す。
「ダルディオス将軍」
「む?」
キルトさんとソルティスの稽古を見物している彼へと声をかけた。
こちらを向いた将軍さんに、僕の奥さんは、
「もしお手すきでしたら、今からマールと剣の稽古をしてもらえませんか?」
とお願いする。
(ええ……?)
相手はアルン最強の将軍さんで、キルトさんとも互角に渡り合える武人さんだ。
さすがに申し訳なく思ったんだけど、
「うむ、構わんわい」
将軍さんは笑顔であっさりと快諾しちゃった。
なんでも、キルトさんとソルティスの稽古を見ていたら、少し血が滾って身体を動かしたくなっていたんだって。
(いいの?)
それは僕としては願ったりなんだけど。
将軍さんは嬉々とした様子で上着を脱いで、袖をまくって逞しい腕を晒すと、自分用の木剣を選んでいる。
それを見つめる僕の背中に、イルティミナさんの白い手が触れた。
ん?
「マール。心構えの話ではなく、本気でダルディオス将軍に勝ってきてください。私の見立てでは、今の貴方ならそれが充分に可能です」
「え……」
「さぁ、がんばって」
最後に微笑まれ、背中を強く押された。
おっとっと……。
たたらを踏んで立ち止まれば、それは将軍さんの目の前だった。
彼は笑っていた。
獰猛な圧が感じられる歴戦の猛者だけができる笑顔だった。
その手の木剣を構えて、
「では、始めるとするか、マール殿」
そう告げる。
ビリリッ
強い闘気がぶつけられ、肌が泡立つ。
この人に勝つ?
それがどれほど至難の業か、向き合うだけで伝わって、なんだか気が遠くなりそうだ。
(けど……)
僕のことを、イルティミナさんは信じてくれている。
なら、がんばってみよう。
深呼吸して心を整え、
「お願いします」
僕も、静かに2本の木剣を正眼に構えたんだ。
ご覧いただき、ありがとうございました。
※次回更新は、明後日の金曜日0時以降になります。どうぞ、よろしくお願いします。




