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逃亡騎士と孤独な姫  作者: 結音
3/6

無人の街

最近寝不足で凄く眠たいです。誰かいい安眠方法を教えて下さい

 あれから数日経った。俺達は東の森の中を歩いていた。森の中に道は無く移動に時間がかかりすぎていた。それでもかなり深くまで来れたはずだ。この調子ならあと一週間程で国境に辿り着けるだろう。


「なぁ、レオン兄ちゃん休憩しようよ〜。俺もう疲れた〜」

「私も〜」

 チビ共は一人が疲れたと言い出した他の奴らも言い出す。休憩をしないと告げるとその場に座り出す。こうなると休憩を取らざるをえない。

「しゃーねぇな。じゃあ、十分だけだぞ?」

「やったぁ!」

 休憩を取ると言った途端元気になりやがって。まあ、逃げてる最中に暗い顔されるよりこーやって笑ってくれてるだけまだいいか。

「クロウ!ザント!この先の地形確認してくるから少し頼む!」

「わかった。」

「あんまり行き過ぎんなよ〜」

「あぁ」


 皆を残して先へ進んだ。この森はずっと呪われていると言われ誰も入った事が無いから、道も無くどんな動物が生息しているかもわからない。だから、誰かが先行して状態を確認する必要がある。俺は身軽で逃げ足も早く熊くらいなら一人でも倒せるからその役目を買って出た。


 暫く進んだが何も異常は無かった。そろそろ戻ろうかと思った時だ。

「なんだ?」

 木の隙間から壁の様なものが少し見えた。森の中に壁なんて普通は無い。あるとしたらそれは人間がいるという事だ。だがこの森は今まで誰も入ったことが無いはずだ。・・・もしかして隣国のやつらか?

 俺は近くの木に登った。壁が見えた方を見ると壁があった。大きな壁だ。ここから見る限り街一つ入る位の大きさだ。

「ん?」

 門が見える。門は開いているが人の出入りがある様には見えない。いや、見えていないだけで出入りしているのかもしれない。・・・それにしてもここに街があるとは知らなかった。あの国の奴らは皆女神の御伽噺を信じているから入ろうとしないだろう。だとするとこの街は隣国の奴らが住んでるのか?・・・・取り敢えず戻るか。


「街があっただと?」

「あぁ」

 戻ってからクロウ達に街の事を告げるとやはり驚いていた。

「何故この森に・・・いや、それは今はどうでもいいな。それで、その街の事は調べて来たのか?」

「いや、木に登って見ただけだ。」

「そうか。」

 クロウは顎に手を当てて何か考え始めた。

「俺はあの街に住んでるのは隣国の奴らじゃないかと思ってる。それで、一度住んでるのが隣国の奴らか確認して、そうだったらあの街に暫く滞在しようと思うんだけど、どうだ?」

 皆は顔を見合わせてから頷いてくれた。

「どうせ反対しても聞かないんだろ?」

「そんな事は無いさ。で?クロウはどうだ?」

 さっきから何かを考え続けていたクロウが顔を上げた。

「気になることはあるが別に構わないだろう。」

「気になることってなんだ?」

「それは、・・・いや、やめておこう。俺も確信がある訳では無いからな。」

「?そうか。」


 その後街に偵察に行く班と皆を連れて街の近くで待機する班に別れた。俺はもちろん偵察班だ。


「ここだ。」

 俺はクロウとあと二人隊員を連れて壁の前に立っていた。

「確かにこの壁は人工的なものだな。」

 クロウは壁をじっくりと見ている。

「門は向こうにあったはずだ。」

 俺達は門に向かって歩き出した。


 数分後門に着いた。が、

「誰もいないな。」

 誰もいない。街に出入りする人どころか門番もいない。そして、門から見える街にも誰もいなかった。

 取り敢えず街に人がいないか門の周辺を探したが建物の中にすら誰一人としていなかった。

「どうなっているんだ?」

「俺にもわかんねぇ。」

 この街に人はいないのか?


 その後も探し続けたが誰も見つからなかった。

誤字、脱字、これおかしくない?、などありましたら是非教えて下さい!

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