第一話 義妹参戦!?
「お兄さんちょっといいですか?」
かわいく優しい声が聞こえた。ふと振り返ると中学生だろうか……長い髪が夜空の光を反射していて美しい。
「……」
つい言葉を失ってしまった。
『お兄さん!!!』
次は無視されて怒ったのか少しほっぺを膨ら増している。正直かわいい……
「あっごめん。どうしたの?」
「無視しないで下さいよぉ……」
今度はなんですか↑? うつろな瞳。そして上目遣い。そしてギャップ! フルコンボだドン! って言っちゃうじゃないか。
「でどうしたの? 迷子?」
少女の目線に高さを合わせる。
「白川 明人さんと言う人を探しているのですが、お兄さん知りませんか?」
俺だ……なぜ俺を探しているのか理解できなかった。
「それは、俺のことだがどうしたのか?」
「ん!?」
何が起きたのかわ理解できなかったが少し柔らかい感触……その少女は俺に抱きついてきた。
「お兄さんが卯月のお兄ちゃんなんですね!?」
それを聞いた俺は冷静を取り戻した俺は問いただした。
「どういうことだ?」
「私あなたのお父さんつまり白川 志信の隠し子の白川 卯月です~」
『え……えぇぇぇぇぇぇぇ!!』
考えるより先に声が出てしまった。
「ちょっと待ってくれ!頭を整理する。」
またバカ親父か……確かに1本アホ毛は存在している。この子は俺たちといや親父と血がつながっている。
「わかった今日は夜も遅いしとりあえず家に来てくれ」
そのまま放置することもできずに家に連れて帰ることにした。
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「バカにぃお帰り~」
ドアの前には咲月が俺を待っているわけではなく本をよこせという顔で玄関に立っていた。
「バカにい○さえいればいい買ってき……」
いきなり黙り込んでしまった。まぁ確かに知らない子を家に連れてこられたらびっくりするよな。
「お兄ちゃんその人だれですか?」
おいおい卯月ちゃん↑?俺は知っててるのに妹のことはご存じないと!?
「俺の妹の咲月だ」
「バカにぃその子は?」
「親父の隠し子らしい」
『え……えぇぇぇぇぇぇぇ!!』
俺と同じ反応だ。さすが俺の妹と言ったところか。つい微笑みが出てきてしまったw。
「あっ、アホ毛がある」
「さすがだな」
ふと声に出してしまったが咲月には聞こえなかったのか頭が混乱しているのか無反応だ。
しばしの静寂が玄関を包んでいた
「そ、そういえばお父さんから手紙が届いてたよ?」
この静寂を壊してくれる妹ナイスフォローだ。
親父が気まぐれで手紙を出してくることはよくあることだ。いつも内容は変だがwとりあえず読んでみることにする。
「なになに?今度俺の子がそっちに行くからよっろしく~♪」
おいおい。なんだこの手紙! 唐突すぎるだろ!しかもこんな適当な……ははww
「……………………」
妹はあきれてるか。ま、当然だな。
「ばかにぃ~飯~はよ作れ~」
「じゃあ卯月ちゃんご飯作るけど何食べたい?」
そういうと卯月は少し考え……
「お兄ちゃんが食べたい♪」
「ん?」
つい戸惑いが口に出てしまった。もしかして卯月ちゃんは、素直でいい子だけど少し裏がありそうな気がするそう俺は、感じた。
「バカにい速く『○さえいればいい』ちょうだい!!」
「あっはいはい」
「『あっはいはい』じゃないわよ!やっぱりゴミね。しかも燃えないゴミ。」
色々と言いたいことは、あるがとりあえう咲月に『○さえいればいい』を手渡す。妹には、口喧嘩で勝てる気がしない。
「卯月ちゃん?普通にハンバーグでいいかな?」
さっきの事は気にしないことにしようと心に決めた。
「ハンバーグでいいですよお兄ちゃん……(もうひどいですよお兄ちゃん」
怒っている。それだけは感じ取れた。
「じゃあ卯月ちゃん一緒に作ろうか?」
「はい!」
機嫌を取り戻せたかな?
「咲月も一緒に……」
だめだあいつは、本に夢中で何も聞こえそうにない
「ハンバーグの作り方は簡単だ。まず牛肉か豚肉のひき肉それかミックスでもいいぞ?」
「いや。料理への熱意は伝わりましたので」
俺も料理のことになると夢中で何時間喋るかわからないな……後で言おう
「よし完成!!」
ハンバーグを作り終え俺は少し自慢げに言った。まるでボディービルダーのように……筋肉は、皆無だがな。
「お兄ちゃんお疲れ様です」
料理をするときも離れることはなくずっとくっ付いていた。咲月は言わないとずっと『○さえいればいい』を読んでいる。
「咲月ご飯だぞ!」
だが気づかないだと。どれだけ集中してるんだよまぁ仕方ない。
「あれここに『○○漫画先生』の新刊があるぞ?」
『ニャんだってー!!??』
やっぱり食いついたか……
『でどこどこ!?』
「お前がどうしても呼びたいときは、こう呼ぶって言っただろ?」
「あっ……」
そう昔から本を読むと夢中になってほかのことが気にならなくなる妹が気が付く方法を模索した結果がこれだ。効果は有効みたいだな。
「そんな事より飯だ食え」
何も言わないと読み終わるまで『○さえいればいい』を読んでいるだろう。
「そう言えば卯月ちゃんとどこで会ったの?」
「あぁそういえば言ってなかったか?すぐそこのラッキーマートの前だ」
「あっそうなの?」
「私お父さんからここの住所をもらってて探してたんですそしたら、偶然お兄ちゃんにあって連れてきてもらったのです」
親父、地図を持たせて一人で行かせるとかなんだよ。
「だから少し疲れてるんですよ」
「じゃあ卯月ちゃん一緒に部屋いこっか?」
「はい!」
よかったとりあえず二人の仲はよさそうだな。さぁ俺も洗い物済ませて寝るとするか。
「今日はもう眠い寝よう」
あれから洗い物だけでは、あきたらず部屋の掃除まで行い結局0時を超えてしまった
「あぁこれからこんな生活が始まるのか」
‘ピコピコ”
その甲高い音はロインの通知音だ。
「誰からだろう……」
それは、幼馴染の小崎 智子だった明日は日曜日だ何の用だろう・・・
『明人明日大丈夫なら図書館で勉強会するからに8時ごろ来てくれないかな?』
「勉強会か」
課題が終わらずに困っていた俺は智子に教えてもらおうと思っていたので断る理由がなかった。
『り』
ピコピコ
ロインの通知音は一日の終わりを告げるようだった。俺は、返事を返すこともなく眠りについてしまった。そして俺の一日は終わる……
感想等何かおかしい点があれば私的お願いします




