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それは、数週間前のことだった。

魔法少女は、三話から登場します。


思えば、俺の運命はあの時決まってたのかもしれない。


――数週間前。



俺がその店に入ると、店員らしき男が狂喜乱舞していた。


「な、なんだってっ?! それは、本当か? ようやく来たのか? 来ちゃったのか?! ビバっ!! オレ天才!!」


それを見て、俺は無言で店を出た。


いや、だっていい年したおっさんがめっちゃくちゃハイテンションで天才発言してんだぜ?

ちなみに、そこは店っていうか、不動産屋だった。

一人暮らしをするために、部屋を探しに来たんだが……他の所に行こう。


店員らしいおっさんがカウンターぽいところであんなこと叫んでいるなんて……都会って恐いな。


「待て! 待つんだそこの君!!」

「……ぇ」


どーしよう。

後ろからおっさんの呼びとめる声がする気がするのはきっと気のせい。


「お、お願いだ! 待ってくれ!!」


気のせい。

木のせい。


「待っとくれ!!」

「やばい。やばいって。なんでついてくんのこの人っ?!」


ストーカー?

え、おっさんが男にストーカーっ?!

こわっ。

いやいやいやいやいやいや、きっと違う!


「待ってくれ! 今、すんごい安い物件がきたところなんだ!!」

「は?」

「3LDK、三食昼寝つき、月一万!!」

「なん、だとっ?!」



うまい話には、裏があるんだよな。

あと、昼寝つきってなんだよ、昼寝つきって。


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