夏くれる日常
今日は晴れ。
まもなく、夏休みが終わってしまう…暑さや、外の様子をみるかぎり、季節としての夏は、まだまだ続きそうだけど、夏休みが終わる。
これは、私にとっての夏が終わるようなものだ。
今日の青空は、まるで、気持ちよく夏を終えようとしているようにも見えてしまう。
ピンポーン
「はーい、あ!雨音ちゃん!今行くねー」
今日は、晴美と、過ごす予定だ。
今朝メールで「もうすぐ夏終わるし、日常を過ごさない?」とだけメッセージが来た。
正直どういうことか分からないけど、暇なので、晴美の誘いに乗っかることにした。
「ありがとう来てくれて!」
「うん、日常を過ごすって、何するの?」
「んー、決めてない」
「へ?」
「予めやること決めてたら日常じゃないかなーって」
「ふーん」
「じゃあ…まずは駄菓子屋さん行こうか」
「いいよ」
私たちは、駄菓子屋さんへと歩き出した。
「もう夏が終わるーやめてくれー」
「そうだね、暑さは続きそうだけど」
「私たちからしたら夏休み終了=夏の終わりなのよ」
「ははは、そうだね」
(夏も終わりか…早いなー意外と色んなことがあったな…)
この暑さとともにやってきた出来事を思い出していると、あっという間についてしまった。
「おはようございまーす」
「おお、二人で来てくれるのは久しぶりだねぇ」
「もうそろそろ、夏休みは終わりかな?」
「うん、あと今日いれて3日」
「あー、まだまだ暑さは続くけどねぇ」
「そうだよ!暑さが無くなるまで夏休み続けたらいいのに!」
「ははは、なかなかねぇ」
いつものお菓子を、いつも通り買った。
「おばあちゃん、また来るね」
「またねー」
「はい、暑いから気をつけてねぇ」
また暑さが戻ってきた。
私たちを見つけては、やってくる。
「次は…そろそろご飯だし、コンビニで買って私の家で食べよう!」
「分かった」
コンビニの入店音とともに、暑さから逃れたことを感じる。
「私は蕎麦かなー、あと、塩おにぎり」
(私はどうしようか)
ラーメンと、明太子のおにぎりにした。
「お母さん、私これー」
「はーい、あとアイスね、みんなのも」
(ああ、アイス、大事だよね)
「晴美、アイスはいらない?」
「ああ、そうだね.、ナイス」
「ありがとうございましたー」
「急ごう!アイスが溶けちゃう」
早足で晴美の家に向かった。
「ただいまー」
「おじゃまします」
アイスを晴美に預け、冷凍庫に入れてもらう。
「あれ?晴美、今日お母さんは?」
「仕事ー」
晴美の家のリビング。
晴美が幼稚園、小学校で作った作品が、飾られていたり、利用されていたりする。
「あぶねー多分溶けてない」
「ありがとう」
二人で昼のにぎやかな情報番組をみながら、昼食をとる。
確かに、日常かもしれない。
食べ終われば、漫画をよんだり、ゲームをしたり、ただスマホを触ったり、本当に、何の刺激もなく、いつもを過ごす。
いつもと違うところといえば、晴美が関わっているぐらいだろうか。
他の友達の前では、多分こんな風にくつろいだりしないだろう。
晴美がスマホを触っているときに、私は漫画を読んでいたり、それが逆の時も。
どちらも、合わせるということを基本していない。
不思議と、気を使わないのだ。
「雨音ちゃんアイスたべるー?」
「うん」
「はい」
「ありがとう」
それまでのくつろぎに、アイスと駄菓子が足されただけ。
そのまま、時間は17:00になった。
「晴美ーそろそろ帰るねー」
「ああ、うん、わ!こんな時間か」
玄関まで行く
「ありがとねー急な誘いで、日常を過ごせたよ」
「うん、確かに、日常だったかも」
「おじゃましましたー」
まだまだ夏の空。
この時間の空は橙を含んでいる。
「ただいまー」
「おかえり」
「今日はね、日常を味わってきた」
「なんだそれ」
また、日常に戻っていく。今日も日常だったのだけれど。




