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雨の日の晴  作者: 宿木
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ゆっくりと快晴

目が覚めた。スマホを見てみると、時間は、11時。


いつもより、少し多く寝た。


外に触れる窓から、晴れなのが分かる。


小さな窓から、青色が覗く。


多分、快晴なのだろう。


「おはよう」


リビングへ向かった。


「おはようーよく寝たね。私もさっき起きた」


2人だけのリビング。あと、テレビの音。


数日前に比べ、静かさが目立つ。


「雨音ーお昼どうする?」


そうか、この時間だと、昼食になる。


「私はなんでもいいよ」


「じゃあー…コンビニにするかー」


「いいね」


洗濯を回すだけ回して、その間にコンビニへ向かう。


夏であることを主張する暑さ。


そして、夏だけの青い空。


近くのコンビニなんだけど、それだけでも暑い。


「暑っついねー、まだ昨日の疲れ取れてないよー」


「私も取れてないかも」


よく寝たと言っても、一晩では、疲れは中々とれない。


「いらっしゃいませー」


今回は、店員さんがいる。


お昼前ということもあり、人も、それなりにいる。


半日もしないうちに2回も同じ所へ来ている。


なんだか不思議な感じだ。


昼食に加え、お菓子と、アイスも買って、また暑い青空の下、家へ戻った。


「あー、やっぱ家だわー涼しい」


私たちは先にご飯を食べた。


お母さんは冷やし中華で、私は蕎麦。温めずに食べられる。


(あれ、そういえば昨日の昼も、冷やし中華じゃなかったっけ…)


美味しそうに食べてるので、触れないことにした。


昨日に比べ、聞こえてくる音が少ない。


こうして、日常へ戻っていく。


旅を経て、彩りが増えた日常に。


「ごちそうさまでしたー」


「ごちそうさまでした」


私たちが食べ終わったころには、洗濯が終わっていた。


「お母さん、一緒に干そう」


「そうねー」


2人とも疲れている。


そんな時は、協力して、やらなければならないことを進める。


いつもなら、2人分を、1日。


しかし、2泊3日で、おばあちゃん家に行っていたので、それなりに溜まっている。


「終わったねー」


時間は、13時前。


ゆったりとお昼が過ぎていく。


昨日今日でコンビニなので、洗い物はない。


ゆっくりと過ごす。


お昼の情報番組を横目に、漫画やら、スマホでゲームをする。


いつもなら暇すぎるという感情が生まれるだろう。


こうしていていいのかと、不安になるほどに。


確かに暇なのだが、今の私には、このぐらい手足を伸ばした時間が、ちょうどいい。


おやつ時、買ってもらったアイスと、お菓子、昨日食べきらなかったお菓子を食べる。


「お母さんこれいるー?おばあちゃんに買ってもらったお菓子ー」


「えー?ああ、貰おうかな」


こんな調子で、日が暮れていった。


夜は家にあった素麺だ。


お風呂上がり、充分に温められた体には、素麺はとても沁みる。


ご飯も食べて、ゆっくりとする。


本当に刺激の少ない1日。


それは、多少、数日前と比べているからなのだろうけど。


「ふぁああ…」


あくびが出た。大したことしてないけど、眠たいな…


歯を磨いて、寝ることにする。


鏡には、自分でも思う、眠そうな顔。


「お母さん、私寝るーおやすみー」


「はいおやすみー」


こうして、段々と「いつも」になっていくのだろう。


それは、経たものをしっかりと掴んで。


布団に入ったら、ゆっくりと、視界に幕が降りた。

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