表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨の日の晴  作者: 宿木
59/124

晴れ、天気はどこへでも

今日は晴れ、おばあちゃんの家に行く。お墓参りも踏まえて。


お母さんの車は、今日も、私たち以外の会話も乗せている。


「いいねぇー町中華行きたいね」


「行きたいですねー…はい、ここで1曲お聞きいただきます。ハサミショクニンさんで、「巻き爪やめてください」」


…♪…♫♫…


「お母さん、風結(ふゆ)たちは来るの?」


「来るって言ってたよー」


風結。私の従姉妹で、同い年だ。


お母さんの妹の子で、おばあちゃん家に行くときに会える。


私は、このおばあちゃんの家に向かっている時間が、たまらなく好きだ。


約2時間半ほどの乗車。


高速道路を走り、ラジオを聞く。


特別感というか、どこか高揚感がある。


小さな頃から、根付いているのだろう。


お母さんの車で走る高速道路が、本当に好きで、毎度、今と同じような気持ちになる。


時間は、11時前、お昼ぐらいには着くだろう。


「雨音、トイレよっていい?そこでお昼買おうかと」


「うん」


パーキングエリア。高速道路の醍醐味だろう。


ここに立ち寄り、人は、羽をやすめる。


目的地はバラバラなのだけど、この場へ、一旦集まる。


そんな雰囲気が、大好きだ。


「ご飯どうする?ここで食べてもいいし、買って車でもいいけど」


どうしよう。私はどちらでもいい。というより、どちらとも好きだ。


(あ!ラーメンだ)


「ここがいい。あそこのラーメンが食べたい」


「はーい」


パーキングエリア。ここだから得られる感覚がある。


「ごちそうさまでした」


ちょっとして、お母さんも食べ終わった。


「ごちそうさまでしたー」


「ちょっと休憩してから行こっか」


「うん」


お盆だからだろうか、人が多い。


(これ、この先混むよな…)


「お母さん、人多いね」


「そうだねーこれは混むかもなーまぁこの時期はいずれにせよ混むし、しょうがないよねー」


5分ほど経っただろうか


「そろそろお土産みて、行こっか」


「うん」


風結と、おばあちゃん、それとお父さんにもお土産を買って、車に戻った。


「あー美味しかった。じゃあ行こうか。忘れ物ない?」


「大丈夫」


「はいよー」


車は、道へ戻った。


「それはたしか…私がやりませんでした?」


「あれ、そうだっけ?…ああ!そうだ!」


「そうですよー」


高速道路から観える景色。


都会のような、人や建物が敷き詰められている。という感じはしない。


むしろ、奥の方まで見渡せたり、生き生きとした木々があって、広々というか、伸び伸びとしている。


あれから、1時間近く走っただろうか。


案外そこまで混んでおらず、長い渋滞にもはまらずに、高速を降りた。


「そんな混んでなかったね」


「そうねーラッキー」


私の住んでいる町とは違った町並み。


栄えているわけでもなく、田舎でもない。


町の状態は同じようなものの、私の町とは違うことが、はっきり分かる。


それと同時に、毎年、年に1回ほどみている景色。


懐かしさと、何故か「帰ってきた」という感覚に包まれる。


…♪…♪


電話だ。


「はい」


「あっ!雨音?久しぶり!」


風結だ。


「風結、久しぶり。もう着いてる?」


「私はまだ。まだ高速いる」


「雨音は?まだ高速?」


「多分、もうすぐ着くよ。さっき高速降りた」


「ああ、じゃあさ、咲久ちゃんとおばあちゃん達にさー遅れそうって伝えといてー着くのが夕方になりそう」


「分かった気をつけてね」


「ありがとう。じゃあまた」


「お母さん、風結たち遅れるって」


「そうなの?分かった」


ここだ。ここを曲がれば、すぐおばあちゃんの家。


「あっおばあちゃんだ!」


外で待っててくれたのだ。


車を止めて、おばあちゃんの方へ向かう。


「おばあちゃん!久しぶり!」


「雨音ちゃん、よく来たねぇ」


私はおばあちゃんが大好きだ。だから、毎年この時期が楽しみ。


「お母さん、ただいま」


「咲久、おかえり。荷物もつよ」


「いいよいいよ、自分で運ぶよー」


私たちは、家へ向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ