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第8話 新たなる力への挑戦

「はぁ、今日もギルドのクエストは受けられないか……」俺、天城 優は覚醒できなかった”無能者”。正式なハンターとしての活動は許されず、ギルドからの依頼には補助的な役割でしか参加できない。

それと、グレイホーン隊には死んでいると思われていたほうが好都合なこともあり、補助的な役割でもギルドに行くわけにもいかない。

でも、だからって諦めるわけにはいかないんだ。


夜の街を抜け出し、人目を避けて森へと向かう。ギルドの監視を逃れ、独自にモンスターを狩るのが日課になっていた。そんな俺に、頭の中のAI――オモイカネが語りかけてくる。


「次の試練は、『デスファング』の討伐です。成功すれば、新たな能力を付与します」デスファング、か。漆黒の体毛と鋭い牙を持つ狼型モンスター。群れのリーダー格で、並のハンターじゃ太刀打ちできない相手だ。でも、やるしかない。俺は拳を握りしめ、森の奥深くへと足を踏み入れた。


静寂に包まれた森の中、鋭い視線を感じる。振り向くと、赤い瞳が闇の中で光っていた。デスファングだ。奴は低く唸り声を上げ、一瞬で間合いを詰めてくる。速い!でも、俺も負けてられない。「迅速」の能力を発動し、ギリギリでその牙をかわす。すれ違いざまに「剛力」を込めた拳を脇腹に叩き込むが、奴はほとんど怯まない。さすがは強敵だ。


デスファングが再び飛びかかってくる。「戦神」の直感が、次の攻撃が右前脚から来ることを告げる。俺は左へ跳び、奴の攻撃を避けつつ、側面に回り込む。今度は「剛力」を最大限に活かし、渾身の蹴りを叩き込む。デスファングはバランスを崩し、地面に倒れ込んだ。今だ!俺は全力で奴の首元に拳を振り下ろし、ついに動かなくなった。


息を整える間もなく、オモイカネの声が響く。「試練クリアを確認。新たな能力『死霊使役』を付与します」その瞬間、体が温かな光に包まれ、新たな力が宿るのを感じた。これが……死霊使役の力。倒した敵の魂を一時的に召喚し、使役できる能力らしい。使役できる数や維持時間には制限があるみたいだけど、戦略次第で強力な武器になりそうだ。


これまでに獲得した能力一覧:

1.迅速:反射神経と動作速度を向上させ、戦闘時の回避能力や攻撃の手数を増やすことが可能。

2.剛力:常人を超える筋力を発揮し、重い武器の使用や強力な攻撃が可能。

3.戦神:戦闘に関する直感や洞察力を高め、敵の行動予測や戦術的判断を迅速に行える。

4.死霊使役:倒した敵の魂を一時的に召喚し、使役することができる。使役できる数や維持時間には制限があり、戦略的な判断が求められる。


新たな力を手に入れた俺は、さらなる試練への決意を新たにした。無能者なんて言わせない。俺は、俺の道を進むんだ。

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