第八十七話 無情
「お~い、待って居ったぞ。」
豆の畑から手を振る小豆洗い。
「戻りました。」
皆、馬から降りる。
「疲れたかの?オフトンさん、アグルさん。」
「いえ、馬をありがとうございました。しかし、畑があるとは、」
「まだ、小さいがの、ガリコ芋と、豆じゃよ。」
「これだけ草原が広がっていれば、夢の様な広い畑が出来る事でしょう。」
「これからは、グルスが案内するで、アイス、ダミーは、休んでちょ。」
「はい、では、失礼します。」
馬を引き連れいくアイスとダミー。
「私は、畑を耕してますグルスと言います。こちらにどうぞ。」
「これは、これは、宜しくお願いします。」
「デコイは、横に居てやってくれ、安心するじゃろ。」
「はい。」
「ログさんが茶を入れてるでの。」
「では、行きましょう。」
一同歩いて行く。
小豆洗いだけ別れる。
「おお、ルーイン戻ったかの。」
「今日も、あの森の辺りは、静かだったぞ。」
「お疲れさん。実はの、アキノ村で人間の行商人に会っての、来てもらったんじゃ。」
「そうか、長が招いたのなら挨拶したいが、」
「そう言ってくれるか、ルーイン。」
「ルーラもいこう。」
歩いて行くルーイン、ルーラと小豆洗い。
「長、食べる準備ができたぞ。」
ルーンとルートが手を振る。
「おお、すまんの。」
「礼ならジッターに言ってくれ、魚を一杯持ってきてくれた。」
「そうか、分かったぞい。ルーロ、ルーレは、いるかの?」
「ルーロとルーレは、向こうで丸太を百舌鳥カマキリと、切っているぞ。」
「解った、行ってみるで。」
行ってみると、楽しそうに百舌鳥カマキリが、丸太を切っていた。
「大分、励んでるの、百舌鳥カマキリ。」
「うん、小豆洗いさん、」
(百舌鳥カマキリ殿は、見事でござる。)
「綺麗にきれてるのぅ。」
「ルーロ、ルーレ、実は、行商人が、来たんじゃよ、じゃから、」
「ああ、聞いたぞ、」
「ちと、顔をのう、」
「おお、それでは、行こう。」
「百舌鳥カマキリも行こう。」
「うん。」
テントの方にいく、。
「おーい、」
テントの中から茶を飲んでいる一行がこちらを見る。
「どうじゃ、落ち着いたかの?」
「小豆洗いさん、落ち着かんよ。ふぉふぉふぉ、」
「ログさんの茶は、美味いじゃろ。」
「は、はい、ありがとうございます。」
「ルーイン、ルーロ、ルーレ、ルーラじゃ。」
「は、はい。」
「弱き者よ、我らを頼るがいい。」
「はいぃぃ。」
「ふぉふぉふぉ、怖いじゃろ。」
「わしら、向こうに居るで、飯食べたら、また、売るもん見せてくれるかの?」
「は、はい。何でも差し上げますので、。、。」
「長、良かったな、」
「いやいや、きちんと、買うでのう。」
「飯は、皆で食べたいのじゃが、?」
「はい、お願いします。」
「大丈夫じゃよ、みんなで食べればのう?」
「はい。お願いします。」
駄目じゃ、二人とも目が泳ぎ回るようじゃ。
「まぁ、ログさん頼むで、ゆっくりさせてあげてのぅ。」
「小豆洗いさん、わかったよぅ。」
歩いて行く小豆洗いと、ケンタウロス達。
日が暮れて、焚火を囲む面々。
「どうじゃ、、なれたかの?」
「小豆洗いさん、無理ですって。」
「なんじゃスライダー。」
「普通は、無理です。」
「小豆洗い殿、私にお任せを。」
「父上、父上では、駄目です。」
「はっはっサッカー様では、無理ですな。」
「デコイ、そんな事を言うな。」
「いえいえ、皆さまの優しさ、伝わってきます。」
「ありがとうございます。」
「また、サッカー様とお会いできた事は、誉でございます。」
「魚旨いじゃろ、のう?」
「はい、大きく、傷もない、どうやって獲られているのですか?」
「ナマズマンが、獲ってくれてるのじゃ。」
「なんと、」
「ケンタウロス達も獲るのが美味いが、槍でつくから大きな穴が開いてしまう。その点、ナマズマン達は、上手いでのぅ。」
「そんでの、この魚を、干物にしようと思うての。」
「それは、凄い、さぞかし美味しい事でしょう。」
「じゃろ~、。この兎も上手いぞ。のう。」
「おい、小豆洗い、持って来たぞ。」
一角兎達が手に、角を四個づつ持って、列をなしている。
「シャローラビット、お疲れさん。」
「後、兎も多めに持ってきたから、代わりに魚たべたいのだ。」
「おお、じゃ兎は、ルールに渡してくれるか?いつも、ありがとう。」
「よし、あっちだな。」
「私、兎さん食べたい。」
「百舌鳥カマキリ、さばいてきてくれるか?」
「うん。」
次々と、列をなした一角兎は、角を置いて行く。
「こ、これは、」
「どうじゃ、角?」
「その前に、ケンタウロス達と、一角兎が、同じ飯を食べるとは、」
「来る前に話にきいてましたが、、」
みな、驚くさまを見て、頷いている。
「こんなに、一杯。一角兎の角が、」
「買ってくれんかの?」
「待ってください。今日は、商売はやめて、明日、話をしましょう。」
「なんじぁ、急に、アイス。」
「今日は、兎に角、ゆっくりしましょう。」
「私も、アイスに賛成ですな、」
「デコイもか?」
「解った、じゃ今日は、ゆっくりしようかの?」
「はい、そうしましょう。」
「アイスさんは、商売ができる方ですな。」
アグルと、オフトンが、にっこり笑う。
「んん、なんじゃ?」
「まぁまぁ、食べるとしましょう。」
「まぁええか。」
「こっちにいましたか、小豆洗い。」
「おお、ジッター、いつも魚、ありがとうのぅ。」
「実は、頼みがありまして、」
「なんじゃ、かしこまって、わしも相談があったんじゃよ。」
「それは、先に聞こう?」
「いや、実は、魚の干物を作ろうと思っての、協力して欲しいのじゃが?」
「それは、かまわないぞ、ただし我らは、真水に生きているから海は、好きではないぞ。」
「まぁ。ダミーとわしでやるで宜しく頼む。」
「解った。協力しよう。」
「それで、なんじゃ?」
「我らにも、豆や、ガリコ芋を分けては、くれまいか?」
「ええよ、畑広げていくでの。」
「ああ、良かった。」
「なんじゃ、水臭い、ジッターどうしたんじゃよ。」
「いや、実は、こないだ腹一杯人間をたべたから、みな、元気でな。卵を産んで子供が一杯孵ったのだ。」
「だから、」
「解った安心してのう。」
驚く、オフトンと、アグル、。
サッカーがなんとも言えない顔で下を向く。
流石に、スライダーも黙ってしまった。
皆、黙る。
小豆洗いも、梅干しの様な顔で下を向く。
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