第八十二話 豆を撒こう
「すみませぬ、ログ殿、」
サッカーと、コーストが歩み寄る。
「なんじゃ、人気者になってもうたの。ログさん。」
「ふぉふぉふぉ、」
「あのログ様に関係がある方ですか?」
サッカーが、恐る恐る聞いた。
「実は、お祖父様から、魔法使いについて説明していただいた時に、氷の魔法使いの方にログ様という方が居られましたが。」
「しかし、たしか、私の父がログ様が亡くなった時に、葬儀に出た筈です。私もその頃の事を覚えていますが、」
「わしじゃよ、それ、」
絶句するサッカーとコースト。
皆、聞き耳を立てている。
「勇者様や、お祖父様達と共に戦われた?」
「そうじゃ。」
うんうんと、うなずくログ爺さん。
「サッカーは、いいやつだったぞ、」
「盾だけではなく、己の身を盾に、斧を持ち、何度もわしは、命を助けてもらった。」
「ほんに、感謝しとる。」
「後、女好きだったぞ。」
「すぐ好きになっての。」
「また、もてたな。あ奴は、」
「わし、羨ましかったなぁ。」
黙って聞くサッカー。
「だから、女の子とよく揉めてのぅ。」
「まぁまぁ、あの、ログ様?」
コーストが、話を遮る。
「んっお主。」
「お主、浮かべるか?」
「い、いえ、」
「そうか、わかった、」
「えっ?」
何の事なのか分からないコースト。
「小豆洗いさん、お茶でも」
「無いんじゃよ、ここには、そういうの。」
「豆あったじゃろ?あれを焙って茶にしょ、」
「そうじゃ、そうしよログさん」
歩いて行く爺二人。
「ああ、行ってしまわれた。」
「お聞きしたい事が一杯あるのに。」
「まぁ、その内お聞きすればいい、。しかし御爺様が、おもてになられたとは。、」
「サッカー様、そのような事ではなくて、」
「コースト、もう、慣れて来たぞ、私は、。」
「サッカー様、、。、」
「小豆洗い殿について行くと決めてからは、驚く事ばかり、」
「今までの自分が生きていた世界が、別の世界に感じる。」
「はっはっは、サッカー、私も一緒だ。長と一緒にいると驚く事ばかりだ。」
ルーインも笑いながらサッカーに話す。
「さて、あの森に見回りにいくか、今日は、ルートも来い、」
「ルーラ、行こう。」
走り去るルーイン達。
「では、我らは、森に行くとしよう。」
ルーロ、ルーレ双子兄弟が走る。
「じゃ、我らは、一勝負だ。ルーリ、」
ルーンが手招きをする。
「サッカー様、豆撒きしましょう。」
アイスとデコイが話し掛ける。
「グルス達が、耕したいと言ってましたが、」
「そうであった、では、コースト、氷の矢を降らせればいいのでは、ないか?」
「サッカー様、流石でございます。」
「うむ。私も小豆洗い殿といるからには、変わらなければいけないからな。」
「し、しかし、ログ様の前で、魔法は、」
「気にするな、さぁいこう。」
「イミン、スピン、豆をまくぞ。」
「はい、お父様。」
「楽しそうだな、ポリー?」
「はい、姉さん。」
「あと少し、手伝うとするか?」
「では、明日帰りましょう。」
「うん、ポリー、ダイ、我らも豆を撒こう。」
「はい。」
「あっガリコ芋も増やすのでは?」
ダイが、大きな声をあげる。
「グルスさんに見せてきます。」
走りゆくダイ。
「やっぱり二、三日いようか?」
「はい、姉さん。」
読んで頂きありがとうございます。
いいねや、評価いただけると嬉しいです。
宜しくお願いします。




