第八十話 シャローラビットは、やる気
皆、それぞれに、火を囲み焼いた魚を食べていた。
グルス達は、それでも緊張している様だ。
「戻ったみたいだな。」
「ああ、シャローラビット。」
「小豆洗い、また、人間が増えたらしいな、兎を持ってきたぞ。」
「シャローラビット、ありがとさん。ルーイン、兎じゃぞ。」
「おおっ、兎か、助かるぞ。ありがとうシャローラビット。」
ルーインに言われて、嬉しそうなシャローラビット。
「豆を作ると聞いて、楽しみにしているのだ。」
「実は、我らは、豆の葉などを食べる肥った幼虫が、大好きなのだ。」
「もちろん、豆も葉も大好きだ。」
「そうなんじゃ、豆を撒こうと思っていたんじゃ。」
頭をかく小豆洗い。
「後、小豆洗い?」
「なんじゃ?」
「人間が、増えたが、我らを襲わないと、約束して欲しい。」
「うむ。大丈夫じゃよ。」
「シャローラビット達も、魚、たべるか?」
「いいのか、ありがとう。」
「ええよ、豆作る時は、宜しくのぅ。」
「うん。分かったぞ。」
「小豆洗いさん、一角兎も、仲間かい?」
「そうじゃよ、あと、ナマズマンも、いるぞい。」
「ふぉふぉふぉ、えらいこっちゃの~」
「まぁわしというより、水の神を崇拝してるからの~」
「魔物が水の神を?」
「そうじゃよ、ログ爺さんや、行ってみるかの?」
「?」
「ほれ、あそこじゃよ」
歩いて行く小豆洗いとログ爺さん。
「丘の上にある、岩の祠の中に入ったら驚くぞい。」
「うん?」
「こんなところに岩の塊なんかあったかの?」
「こないだ出来たんじゃよ。」
「何を言うとるんじゃ小豆洗いさん。」
「ほんとじゃよ、土の神がの、ドドドドとのう。」
「土の神じゃと?」
「この洞窟の奥じゃ。」
「見てみい。」
「これは、。」
「ケンタウロスが、水の神を乗せておる。」
「神は、人間を見捨てられたのか?」
「いや、そんな事もないとちがう?スライダーは、水の神から加護をもらってるし。」
「まさか、スライダーさんは、水の神にあったのか?」
「そうじゃよ。」
「この像も、水の神が、我らの目の前でケンタウロス達の先祖の魔核で創ったんじゃよ。」
「じゃから、みんな、水の神を崇拝しとるのじゃ。」
「ケンタウロスのルーインは、その時、加護をもらったしの、」
「わしでも、氷の神に、夢でしかあった事がないのに。」
「みな、神を実の目でみているとは。」
「こないだまで、魂水神像の水の神の目から涙が出ておっての。」
「ほほぅ。」
「それで、大騒ぎじゃ。」
「まぁ、結果、多くの命が無くなっていた訳じゃから、まんざら、噓泣きで無かったの。」
「小豆洗いさん、神様を嘘泣きとは、」
「だって、そうじゃろ、泣くぐらいなら、サッカー領の民など、助けりゃいいじゃろ。」
「小豆洗いさんは、面白い方じゃ。ふぉふぉふぉ、。」
「じゃが、わしゃ、水の神は、嫌いじゃないで、協力するつもりじゃ。」
「ケンタウロス達や、一角兎、ナマズマンにも拝み方を教えてやったで、」
「人間より魔物の方が真面目じゃて、毎朝、皆拝みに来て、感謝の気持ちを伝えとる。」
「水の神様、いつもお見守り下さり、ありがとうございます。」
「水の神様、いつもお見守り下さり、ありがとうございます。」
「水の神様、いつもお見守り下さり、ありがとうございます。」
「と、三回じゃよ。」
「魔物に、感謝の心をのう。」
「小豆洗いさんえらいのぅ。」
「わしも、氷の神にあえるじゃろか?」
「その内会えるじゃろ、案外そこらにいたりして、」
「まさか、まさか、」
「だって、水の神だけこんだけ拝まれておる。」
「どうせ、他の神も自分も拝んで欲しいじゃろ?」
「そういう事なのか?小豆洗いさん。」
「そうじゃよ、日の本の神もそうじゃったが、神という存在は、崇拝されて力を発揮するもんじゃて。」
「神さんは、欲深いで、水の神だけ人気でたら、妬みよる。」
「神様がねたむ?」
「そうじゃよ。」
「小豆洗いさん、それは、言い過ぎと違うか?」
「言い過ぎか?」
「ふぉふぉふぉ、言いすぎじゃよ。」
「でもの、まんざらでもないぞぅ」
「ふぉふぉふぉ、」
「はっはっはっ」
「小豆洗いさんは、面白いの~」
魂水神像の横にある兵糧を、ポンッと叩く小豆洗い。
「まぁ、取り敢えずは、この豆をまいて育てねば。」
「ほぅ。」
「食べ物は、いくらあっても困らんじゃろ?」
「その通りじゃ。」
「ああ、そうじゃその前にそろそろケンタウロス達が、騒ぎ始めるぞい?」
「なにか、あるのかの?」
「あれじゃ、ログ爺さんとじゃ、戦いたいというておったでは、ないか?」
「うん、もう?やるのかいの?今日は、寝ようや。小豆洗いさん。」
「そうじゃの、そうじゃ。」
「のう?寝よ。寝よ。」
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