第七十九話 帰路
先に戻ったサッカー達に追いついた小豆洗い達。
グルス達は、ケンタウロスを見て怯え震える。
「皆、安心してくれ。」
「小豆洗いさんや、そんな事言うても無理じゃて。」
「じゃて、安心してもらえんかの?」
「ああ、爺が、増えた。」
スライダーが言うと、アイスが、笑いをこらえる。
「こりゃ、スライダー」
「ハハハ、」
アイスが笑う。
「スライダーさんは、良いお立場ですね。」
「だって、ケンタウロス達と、小汚い爺が、何言ったって、皆、落ち着かないですよ。」
「ぬぅ。」
「皆さん、時が解決しますよ。」
スライダーが、手を広げ、神託があったような手つきをする。
グルス達が、驚いた顔で見る。
「水の使徒さま。」
「水の使徒さま。」
「皆、騙されては、ならん。」
「こいつ~、」
小豆洗いが、スライダーの事を叩こうとするが、スライダーは、逃げてしまう。
「ハハハ、」
アイスが笑うと、皆、笑いだす。
「それはそうと、ヘリン、ダイを面倒みるのか?」
ヘリンの馬の手綱を引くダイ。
「私に、忠義を尽くすと言っているのだ。」
「姉さん。エルフの里に連れていくの?」
「うん、どうしたものか、」
「まぁ、ヘリンが面倒をみるのだったら、ええけど、」
「実は、そろそろエルフの里に戻ろうとポリーと話していたのだ。」
「私達は、いたいんですけどねぇ。」
「悪魔との戦いで、死んだと思われても困るし、遊んで、帰ってこないと思われても困る。」
「そうか、世話になったの。」
「ヘリン殿、ポリー殿、助かりました。」
サッカーが頭を下げると、イミンとスピンも頭を下げる。
「いや、それほどでも、」
「そ、それにすぐは、帰らないぞ。」
「少しゆっくりしたいもの。」
「帰りたくない訳では、無いのだが、」
「ええよ、ゆっくりしていてくれ。」
「ほんに世話になったで、何か、お礼でもしたいのぅ。」
ヘリンは、ここぞとばかりの顔をする。
「では、一つ。」
「なんじゃ?」
「ダイを宜しく頼む。」
「ええ~」
ダイが言う。
「ダイ、小豆洗いのいう事を聞いて、学んでほしい。」
「い、嫌です。」
「ダイ、すぐ、戻って来るまでだ。いう事を聞かないのであれば、臣下として認めないぞ。」
「ううぅ。」
下を向くダイ。
「しゃあないの、ポリーは、何か、ないか?」
「私は、、また今度でいいです。」
「そうか、なにかあったら言うてくれ。」
「はい。」
ようやく、ルー族の村に着く。
「父上、母上。スピン。」
ダミーが、走って来る。
「アイス、」
デコイも、待って居た様だ。
「イミン様、スピン様、」
「デコイ、久しぶりですね。」
「父さん、只今。」
「皆、疲れているじゃろ?」
「取り敢えず、テントで、休む事にするかの?」
「腹が減りました。」
スライダーは、言う。
「いい御身分じゃの。スライダー。」
「だって、人間は、腹が減るんです。」
「長、急ぎ用意をしようか、私も実は、腹が減った。ずっと何も食べていないから。」
「ほんに悪いのぅ。ルーイン。」
「いや、皆でやればすぐだ。」
「小豆洗い殿、本当に有難うございます。」
「サッカー、たまたま上手くいっただけじゃよ。」
「まぁ、飯の準備しようや」
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