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第六十八話 救出劇 其の一 侵入

「な、なんだ?」

「ケンタウロスだ、ケンタウロスがこっちに来るぞ、」

「おい、おい、門番大変だ。ケンタウロスが出たぞ。」


遠くから、馬にまたがる三人を、ケンタウロスが追ってきている様だ。

「やべ~ぞ、こんな木の門なんてあいつ等に壊されるぞ、門閉めろ、早く。」

「でも、まだまだ、外にみんないるぞ。」

「最悪だ。」

「早く入れ、早く。、」

「弓矢隊、早く並べ、」

前備えの木の門の内外は、パニックだ。

「隊長、やばいですって」

「落ち着け、門の中に入るとは、限らん。」

門の兵隊長は、落ち着いている様だ。

「弓矢、放て、」

一斉に放たれる矢。


走って来るのが早いのか、矢は、ケンタウロスの後ろに飛んで行く。

「馬鹿者、手前だ。」

「でも、あの三人に当たっちまいますぜ?」

「良くねらえ、」

「今だ、放て」

今度は、ケンタウロスに一斉に向かって飛んでいく矢。

二匹のケンタウロスは、急に止まって横に走る。

「よし、みな、早く本門に入れ。」

「入れ~早く。」

木の門を三人の馬が駆け込む。

「皆、早く入れ。」

「ひぃ~。」

走り入っていく民達。


本門の上から、弓矢隊が一斉の矢が降り注ぐ。

しかし、届かない様だ。

走りながら、ケンタウロス達は、弓矢で、木の門の兵を狙っている様だ。

「あ、あっ」

木の門から矢を受け転がり落ちる兵。

「守り抜け~、決して、この門を越えさせるな。」

「ひぃぃ~」

「こら、逃げるな、いくぞ、構え、」

「放て、」

走りながら、矢を放つケンタウロスは、脅威でしかない。

面白いぐらい、遠くから、矢を当てるケンタウロス。


人間にとっては、悲劇だ。


「よし、門を閉めよ、」

前備えの木の門が閉まる。

「撤退だ、本門まで、さがれ~」

ほとんどの負傷兵は、絶命している様だ。


大きな、本門が閉まる。

木の門の守備隊長は、急いで階段を駆け上がり本門の上に出る。

「良くこらえた、良くこらえたが、」

とその時、横の兵に矢が突き刺さる、。

「この高さでも、矢が届くのか、」


「おおおおおお~」

木の門を壊し始めるケンタウロス。

その横から弓矢を構えるケンタウロス。


「頭を出すな、」

「くそ~、なんで、。」

「こないだ、攻めたりするからだよ。」

「そのような事を言うでない。」

「本門の隊長殿は、?」

「どっか行きましたよ。あいつ。」

「きっと、応援を呼びに行ったようです。」


「う、うむ。」

「兎に角、頭を出すな。」

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