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第六十七話 知恵者アイス 其の二

生暖かい風が吹いている。

日が沈み、偵察のケンタウロス達が帰って来るのを、皆、待っていた。


考えているのか?いないのか?アイスは、遠くを見ていた。


暫くするとルーイン達が帰って来た。


「まぁこういう事になったからルーイン、行ってくるで、」


「長、我らも、何か、ないか?」

「うむ。あの森に必ず、二馬は、いる様にしておいてくれ。後は、母屋を造る事と、丸太じゃ。一角兎と、ナマズマン達にも伝えておいてくれ。」


「むむぬ、我らも、サッカーの為になにか、」


「わしらが、戻る場所を、守ってくれ。」

「ルーイン殿、ありがとうございます。」

サッカーが頭を下げる。


「あのう、ルーインさん、お願いしたい事があります。」

と、アイスが言う。


「おお、なんだ?」

嬉しそうなルーイン。


「取り敢えず、夜の内は、王国の東門は、閉まっています。」

「朝になったら開く訳ですが、東門から出入りする人は、少ないのです。ケンタウロス達が居るかもしれないし、東門から行く場所なんて、基本的に無いから。」

「だから、東門から出入りしているのは、掃除や、城壁を修理してる者です。」

「東門から入るとしても、疑われると思う。だから、僕やスライダーさんは、掃除をしている者に化けます。」

「でも、人数が合わない。」

「それをごまかすのに、ヘリンさんポリーさん美人エルフです。あと、下僕。」

下を向くポリー。

顔が赤くなるヘリン。

横目で見ているスライダー。


「ケンタウロス達に追われて逃げて来た美人エルフと下僕の爺が門に逃げ込むときに、門の外にいる人間は、皆、門に駆け込みますから。」

「それで、門の外から弓矢で、兵士狙ったり、して下さい。」

「そのドタバタで、中に入りますから。」

「三日、門の辺りで、暴れててくれますか。」

「うむ、分かった。では、わしと、弓が上手いルーラで行こう。」


「他の門はどうなんじゃ?」

「南門は遠いから行かないです。」


「しかし、我らエルフが人間達の所に行く時は、ドワジック銀貨、銅貨を持っていくのだが、持ち合わせがないし、どうするの?」

へリンが不安そうに言う。


「大丈夫です。」

そう言うと腰のポーチからドワジック金貨を一枚出すアイス。


「アイス、それはどうしたのだ。」

声を荒げるデコイ。


「父さん。僕の小さい頃、母さんが良く言ってました。」

「世の中、金だって。」

「だから、コツコツと溜めて来た僕の大事な金貨です。」

ほほ~う。

面白いやっちゃ。

「アイス、倍にして返すからのぅ。」

「やった、約束です。」

アイスは、約束して貰えた事が嬉しいのか、ニコニコしている。

「こら、アイス、小豆洗い殿になんて口をきくのだ。」

「ええのじゃデコイ。しっかりしているでないか。」

ダミーは、呆れた顔で見ている。

サッカーは笑っている。


「で、門の中に入ったら?」

へリンは、真面目だ。

「五時間ぐらいかけて、王宮に向かいますが、情報を集めながらです。」

「基本、馬を売りに来た美人エルフと、下僕の爺でいきます。」

「僕と、スライダーさんは、少し距離を置いてついていきます。」


「小豆洗い殿を下僕、下僕言うでない。アイス。」

怒るデコイ。

「ええのじゃ、ええのじゃ。」

小豆洗いは、可笑しくてたまらない様だ。

「すいません」

デコイが頭を下げる。


「問題は、助け出してからです。」

「エルフが奴隷を買った事にしたいのですが、」

「サッカー家の奥方様と、ご息女だぞ、アイス。」

「僕だって、イミン様、スピン様に申し訳がないけど、」

「デコイ、アイス、ありがとう。」

サッカーが頭を下げる。

遅れて、ダミーも頭を下げる。


まぁ、いい作戦じゃ。

百舌鳥カマキリと、ゼンマイがおるし。

行ってみて、じゃの。

読んで頂きありがとうございます。

いいねや、評価いただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

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