第六十四話 水の神の涙 其の二
「アイスは、これからどうしたいんじゃ?」
「う~ん。」
「アイスさん、帰りたくないのですか?」
スライダーが問う。
「なんか、そういうの無いけど、母親のお墓には、行きたいかな。」
「うむ。」
「父さんが、生きていてくれたから、なんかよくなっちゃった。」
「そうですか。」
「スライダーは、帰らんで、いいのか?」
「まずいっすよね。こんだけ帰らなければ、多分、俺、死んでる事になってますね。」
「そうじゃの~ウィグラー王国に行かんとの。」
アキノに会いたいしのぅ。
まぁ、当分無理かのぅ。
「ルーイン、ルーイン。」
駆けつけるルーイン。
「わしゃの、暫く動かん事にするで、のう?」
「で、どうされる。」
「で、せっかく、丸太も、多く手に入ったし、ケンタウロス達の家というか、子供が生まれて来た時の母屋をのぅ。増やそうと思うで。」
「うむ。実は、どうも、身籠ったのだ、。私の嫁のルールも。」
「それゃめでたいでは、ないか?ルートには、言ったのかの?」
「いや、まだだ。こないだ、励んだばかりだから、まだ、分からないが。多分、その様だ。」
「百舌鳥カマキリのお陰じゃ。」
「ええ~ルーインさん、良かった。また、言ってくれたら、いつでも、皆を元気にするわよ~」
得意げな百舌鳥カマキリ。
「それでじゃ、アイスが豆を植えて増やしたらどうかと言っての。生まれて来る子供達の分も、楽になるじゃろ。?」
「うむ。魚や、兎は、獲りすぎてもいけない。私も、賛成だ。」
「じゃ、アイスと、一角兎のシャローラビットに頼むとするかの。」
「後、丸太も、いずれ足らなくなる。じゃから、この川の上流の森から、少しずつ頂こうと思っての。」
「それは、我らケンタウロス達が、切り裁こう。ただ、六馬では、時間がかかるぞ」
「わしゃ、川流しで行こうと思う。ある程度に切った木を、川に流せば、ジッターや、ナマズマン達が、集めてくれる訳じゃよ。」
「なんと、それならば、楽だ。」
「やはり、偵察に二馬は、ださんとのう。」
「うむ。」
「木を切るのも二馬でええ。交代、交代じゃよ。」
「よし、分かった。皆に伝えよう。」
「うむ。頼む。」
魂水神像の祠から、サッカー達が、歩いて来た。
「落ち着いたかの?」
「あの、涙は、水の神が何か伝えようとされてるのでしょうか?」
「いや、同情の涙だと、わしゃ思うちょる。」
「水の神が、」
「うむ。見てくれているのじゃ」
「ぐっ、、。」
「どうじゃ、魂水神像で拝んでいれば、少し気も晴れるじゃろ?」
「・・・。」
はぁ、水の神の涙で、元気無くなってるじゃろ、
余計な事しくさりやがって、。
「サッカー、ダミー、デコイ。」
「はっ」
「怒りがある内は、何もするな。」
「悲しみがある時も何もするな。」
「わしゃ見てるでの。」
「ほいで、丸太使って、ケンタウロス達の母屋作るで、手伝ってちょ。、。」
「はっ分かりました。」
「へリンとポリーも手伝ってちょ。」
「分かった。手伝わせてもらう。」
ふう~。
落ち着いたかの。
「じゃルーイン宜しくな。」
「分かった。」
「長、」
「んっ?」
「あれ、」
ルーインが指をさす。
偵察に出ていたケンタウロス五馬の内、二馬が帰ってきた様だ。
後ろに人間がいる様だ。
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