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第六十一話 望みの先に

皆、武器を持つ。


見回りのケンタウロス達も追いついた。

「良い、捨て置け、捨て置け、」

小豆洗いは、手を振って静止する。


ダミーとアイスは、サッカーを探し見つけると同時に馬から飛び降りる。

走り続けたのか、馬は、疲れ切っている様だ。

「ヘリン、馬を、」

「分かった。」

ヘリンとポリーは、馬の手綱をとり、落ち着かせる。


「父上〜。」

剣がかすって至る所から、血が出ている上に、太ももから、血が多く出ているサッカー。


「おのれ、なぶり殺すつもりか、」


アイスとダミーは、凄い剣幕で周りを睨み剣を抜く。

どうやら、戦っていたというより、戦わされていたと、思った様だ。


「若、違うのです。アイス、剣を下ろせ」

デコイが、止めようとする。


「どうした二人して、何故戻って来た。」

サッカーが痛そうな顔をして話す。

「父上こそ、お怪我は、」

「わしは、大丈夫だ。今、丁度、手当をしてもらうとこなのだが。」


「スライダー、ルーイン、、痛そうじゃよ」

小豆洗いが、指示を出す。

「あの、手当をしますんで、」

スライダーが近づいていく。


「ダミーとアイス、控えろ、剣を下ろせ。痛いのだ私は、」

サッカーも緊張が切れた様だ。


スライダーが穢れなき水をかけ始めた。

唖然と見るダミーとアイス。


ゆっくりとルーインも近づいてダバダバと穢れなき水をかける。


あっという間に、小さな傷が無くなっていく。

太ももの血も止まった様だ。

「浴びる様に飲めるとは、」


嬉しそうな顔をするサッカー。


「父上、これは、ポーションですか?」

「うむ、こちらの、スライダー殿とルーイン殿は、水の使徒でおられる。」

サッカーは、立ち上がり説明する。


「えええっ傷がもう、」


「ありがとうございます、。」

頭を下げるサッカー。

「いえいえ、まだ太ももは、完治してないと思います。表が早く治ってしまうから。」

スライダーが、心配そうに見る。


「まだ、戦えるか?わしともやろう」

ルーインは、嬉しそうに尋ねる。

「我らが先だ、」

他のケンタロウス達が言う。


見回りから帰ってきたケンタウロス達が、小豆洗いの所へ来る。

「長、丁度、あの森の所に着いた時に、走り抜けて行く人間を見つけたのだ。」

「そうかの、」

「それで、我らは、すぐ追いかけようと思ったのだが、後ろからもっと多くの兵が迫っている気配がした。」

「森から出て見ると遠くに百人位いたから、あの森から出て近づいて行ったら、そいつらは、逃げていったのだ。」

「とって返して追ってきたから、遅くなってしまった。すまない。」

「それでいいのじゃよ。謝らなくてええよ。」

「見回りは、一つにとらわれない事が、大事じゃし、良く見てくれたの、」

「ありがとうの、休んでくれ」


うむ、一応のぅ。


「ルーン、ルート、すまんが、あの森まで、見回り頼む。」

「おお、行ってくる。サッカー、また、帰ってきたらやろう」

やらない、やらないと手を振るサッカー、。

「何かあっても戦わんと帰って来てくれるかのう。」

「はい、長。」

走り抜けて行くルーンとルート。


さて、。小豆洗いは、耳を傾ける。


「父上、どういう事ですか?」

「うん、わしとデコイは、小豆洗い殿の臣下として生きていく事とした。」


「父上、」


「ダミー、アイス、もしかしたら敵になる事もあるやもしれぬが、その時は、負けんからな、」

笑ってみせるサッカー。


「父上、何を」

「アイス、そういう事だ、」

「父さん、それどころでは、無いのです。」

「何だ。」


周りを気にするアイス。


「アイス、気にしなくていいぞ」

「若、」


「うん、、父上、我が領地は、無くなりました。全て無くなりました。」


泣き崩れるダミー。


「アイス?」

「サッカー将軍が、ケンタウロス討伐に出陣した後、密かにキラ王の命でサッカー領を没収する様に動いていた様です。」

「サッカー家を、私腹を肥やす国賊として手配する準備もしていた様です。」

「そして、サッカー将軍が、戦いから戻られて、コースト魔法顧問を助けに行く時に、行動に出たのです。」

「サッカー家に連なる者は、捕まり、処刑されたと聞きました。」


「キラ王がそこまでやるとは、」

「イミンと、スピンは、」

「処刑されたと聞きました。」

「何だと、」


呆然とするサッカー。


「先に帰ったコースト魔法顧問の部下が、門で待っていてくれて、教えてくれました。」

「潜んでいたのですが、どうしようも無く、コースト魔法顧問が馬を用意してくれました。」

「まだ、サッカー将軍が生きているかもしれない、その望みに賭けたのです。」

「父上、訳が分かりません。私腹なんて肥やしていないでは、ありませんか?」


ダミーは、サッカーにすがる様に泣いている。


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