表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/132

第五十九話 ルーン

「長殿、先程、あ奴ら喜ぶと言われてましたが、何の事でしょう?」

「ああ、ケンタウロス達が、サッカーと戦いたいと言っての~」

「ええ?、はぁ。」

「人気者は、つらいのぅ。」

「流石に、処刑する相手をなぶるつもりは、無かったようじゃが、仲間となったら、やるやる言って騒ぐじゃろ。」

「仲間ですか、まだ、実感がないというか、」

「ここだけの話、魔物の仲間になる日が来るとは、いやはや、」

「心穏やかに、相手を見るのじゃよ。気持ちのええ、気持ちのええ奴らばかりじゃよ。」

「そうですな。分かる様な気がします。」


「お~い、ルーイン。」

手を振る小豆洗い。

駆けつけるルーイン達。

「誰か、見回り行ってきてくれるか?」

「我が、いこう。」

「我が、」

「んじゃ、頼む。あの森まででええから?」

颯爽と駆けていく、ケンタロウス二馬。

「そんでの、ルーイン。わしゃ、この二人を部下にする事にしたのじゃが、」

「長に任せる。」

「もう~、なんかないのかの?」

「いや、小豆洗いが、長になってから、つくづく楽しい事だらけだ。」

「長の好きな様にすれば良いぞ。」

皆、笑っているが、ルートは、気に入らない様だ。


「おめおめと、生き恥をさらすのは、情けない。」

「ん~ルート、わしに任せると言ってなかったかの?」

「長、私なら、戦って死にます。」

「うむ。ルートの考えも、一つじゃの。」


「では、ルートよ、剣を交えてみろ。」

ルーインが、言う。

「サッカーと言ったな、この子と一つ、どうだ。」

「長殿、どうすれば、?」

サッカーが、問う。

「うむ。一つ頼めるかの?」

「分かり申した。我が剣は、息子に渡してしまった。誰か、一つお願いできまいか?」

「デコイ、魂水神像の近くから、二つ持ってきてくれるかの?」

「はい。」

走っていくデコイ。


何やら、始まるような気配を感じ、皆、集まってきた。

二つの剣を持って走って来るデコイ。

「丁度ええ、皆、聞くように。」

「サッカーと、デコイじゃ。今日から、わしの部下じゃから、宜しく頼む。」

頭を下げる小豆洗い。

「デコイ、剣を、」

「はっ、」

二つの剣を小豆洗いに渡す。

「サッカー、デコイ、これから頼む。」

サッカーとデコイは、小豆洗いから、剣を授かる。

「んでじゃ、ルートとサッカーが、剣を交えるとの事じゃ、」


「ルート殿、では、宜しくお願いします。」

剣を抜くサッカー。

無言で、剣を抜くルート。


負けたくないという気持ちが伝わってくる。


デコイがニコリと笑う。


大振りで、剣を振り回すルート。

ひょい、ひょいと避けるサッカー。


頭を抱えるルーイン。


剣を交えないサッカーに、更にイライラするルート。

大きく上から振り下ろしたルートの剣を一瞬受け止めたサッカー。

が、しかし、受け流し、ルートの首に剣を当てるサッカー。


「勝負ありじゃ。」


「サッカーお疲れさん。」

「サッカー、我が息子と剣を交えてくれてありがとう。ルートに力で戦おうとするなと、言っていたところだったのだ。」

「これから、ルートの剣の師になってくれないか?それと、飲め。」

手から、穢れ無き水を溢れさすルーイン。

「おお、水の神の力、」

両手を出し、受け取り飲むサッカー。

「まさしく、穢れ無き水。」

「私も頂けますか?」

デコイも、手を出す。

「ああ、まさに。」

「もっと飲むか?」

ジャバジャバと出すルーイン。

「あああ、」

サッカーと、デコイが、両手を焦って出す。

「ルートも、のまんか?」

「いいです。」

断るルート。

つねている様だ。

「ルート、サッカーに剣を教えて貰いなさい。」

ルーインが言う。、。


「剣を教えて下さい。」

ぶすくれた顔で、ルートが言う。

「はい、私も、ルート殿から、ケンタウロスの剣を感じたいです。」


「じゃ次は、私が、」

剣を振るルーイン。

「ルーイン、お主は、長と戦ったでないか?」

「わしだ、」

「いや、私だ。」

「では、剣で決めよう」

三体のケンタウロスが、戦い始めると、皆、眺めながら、笑っている。


「偵察に行った奴らも、後からなんか言いそうじゃの、」

「私は、喜んでいいのでしょうか?」

サッカーが言う。

「まぁの、戦って自分を感じたいのじゃな。」

「盾は、使わんのか?痛いぞ、ケンタウロスの蹴りは、」

「それは、、。デコイ、盾をとりに行くぞ、」

「はい、急ぎましゃう。」

走っていくサッカーとデコイ。


三馬のケンタウロスは、激しくやりあっている様だ。

横で、真剣な顔で、戦いを見ているルーインとルート。


「長くなるの~」

「小豆洗いさん、旨くやったわね~」

「百舌鳥カマキリじゃて、サッカーとデコイの事、嫌いじゃないじゃろ。」

(二人を、どうされるのですか?)

「もちろん、わしの部下として大事にするぞえ」

「わしゃの、日本で、妖怪としてずっとこっそりしとったじゃろ、。」

「そりゃ、知り合った人間じゃっておるよ。」

「でもの、この世界じゃったら、ええじゃろ、」

「何でこうなったか分らんがの。じゃが、ええじゃろ。」

「うん、いいと思う。」

(小豆洗い殿)

「まぁ、宜しく頼むで、百舌鳥カマキリ、ゼンマイ。」

「はぁ~い。」

(はい。分かり申した。)

「どうせ、帰る時は、帰らんといかんしの」

「そうですね~」

(・・・ですな。)


サッカーとデコイが盾を持ち帰って来た。

「ああ、私とやった時は、盾を使わなかったのに。」

ルートが言う。

「では、私が、お相手しましょう。」

デコイが、剣を抜く。

「宜しく頼む。デコイ。」

ルーインが、手を挙げる。

剣をきちんと受け、そして流しながら、やりあうデコイ。

「うむ。見事じゃの。」

「デコイは、私といつも剣を交えて来てますから。」

サッカーが嬉しそうにする。


「この戦い、俺が、貰った。」

剣がはじけ飛ぶ。

三馬の戦いに決着が、ついたようだ。


「ルーイン、飲ませてくれ。」

「良い戦いだったぞ、」

手から、溢れる穢れ無き水をガブガブと飲む。

「良し、お願いできるか、サッカー」

「穢れ無き水が飲み放題とは、、では、宜しくお願い致す。お名前は?」

「俺は、ルーンだ。では、いくぞ。」

凄い勢いで、走って来るルーン。

容赦ない様だ。

「おお、」

これは、やばいと思うサッカー。

渾身の剣を振り下ろすルーン、

スラリと避けようとするサッカー、

しかし、避けようとするサッカーを逃さず片足で蹴る。

「ドン。」

何とか、盾でふさぐサッカー。


デコイと、ルートは、サッカー達の戦いが始まったので、剣を下ろした。

しっかし、皆、戦いが好きじゃの。

読んで頂きありがとうございます。

いいねや、評価いただけると嬉しいです。

宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ