第五十三話 来るのか来ないのか
「しっかし、思ってたより近いの、。こんだけ近いとキラ王国も攻めて来るわな。ルー族も今まで良くあそこにいたのぅ」
「ケンタウロスさん、意地でも動かなさそうよ〜。」
(確かに、某もケンタウロスの気持ち分かり申す。)
「ゼンマイ、硬いから〜」
「ほっほっほっ、そうじゃの。」
「おーい帰って来たぞい。」
「長、戻ったか、」
「しっかし闇夜にこの霧は、全く見えんの」
「だろうな、私達もこの霧は、気に入ってるぞ、我らケンタウロスは、隠れる事が下手だからな」
「ハハハッ」
「ハハハッ」
「隠れる事なんか、無いじゃろ?」
「ハハハッ」
「ゆっくり隠れて休んだかの?」
「ハハハッ」
「ハハハッ」
本に気持ちの良い仲間じゃ。
本に、。
「やっぱり少したったら、戻って来る兵がいそうじゃよ。」
「長に従うぞ。」
ルーインは、そう言うと小豆洗いをじっと見つめる。
「うむ。まぁここで待ち構えるとするが、どの位の数が来るかの、」
「コースト達を助けに来るのだから、それなりに来るはずじゃない?」
「まぁその時は、戻って考えるか」
「長、蹴散らそう」
若いケンタウロスが言う。
「牝や子供達が心配じゃからの、弱い者いじめせんでもええじゃろ」
「後、もしコースト魔法顧問の弔いで来るのなら、勢いがあるぞ」
「確かに、弔い合戦は、そういうものだ。流石、長だ」
頭をかく小豆洗い。
「まぁ、兎に角、ここらで通る敵を見逃さないようにせんといかんよ。」
「よし、では、皆、警戒を怠るな、霧は、消すとしよう」
手を挙げるルーイン。
みるみる霧が、散っていく。
「凄い、ルーインさん。」
「確かに凄いぞ、ルーイン。この霧は、使えるぞい。」
「うむ。」
明るくなってきた。
朝日が綺麗だ。
「うむ、見逃してる可能性があるやも。」
「誰か、ルー族に戻って様子見てくれるか?結構大変じゃが、様子見て、すぐ、帰って来てくれ。」
「長、私が行こう。」
走り去るケンタウロス。
こういう時に、ケンタウロス達は、自分を惜しまぬ。
心から、感謝じゃな。
少し、横になろかな。わし。
「戻ったぞ、長、何も起きてないし、行き帰りとも兵達は、いなかった。」
「そうか、お疲れさん。」
「なんの、なんのこれしき。」
「このまま、来んのかもしれぬな。」
って思ったら来たりして。
「長、海岸線を走る馬が、見えたぞ、」
ほらの、
「来たかの。何馬ぐらいじゃ、?」
「我らと同じぐらいか、少し多いぐらいだ。」
「斥候隊か?」
「追うか、うむ。我ら追うぞ。じゃが、ルーイン、お主、少し周りを走り回って他の部隊がいるか、見てから、追っかけて来てくれ。」
「おう。」
「では、すまんが乗せてくれるかの?」
「長、私に、」
「長、私だ。」
「ありがとう、ありがとうの。じゃ、こっちにお甘えるとしよう。どっこいしょ。」
馬の鞍と鐙がほしいの。ケンタウロス、怒るかな。
ケンタウロスでかいからのう。
「気が付かれないように行くぞえ~」
走り出す、ケンタウロス達五馬。
海岸を走る馬に乗る兵達は、七人だった。
おお、あの将軍やらが、先頭ではないか、
みな、馬が上手いのう。
草原じゃし、我らに気が付いている様じゃが、。
そのまま、走り続ける兵士達。
ふっ、絵になるではないか、
「皆、あ奴らには、敬意を示すのじゃぞ。」
「おう。」
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