第五十一話 戦いの後
「ルート、シャローラビットや、他の一角兎達に戦いは、終わったと伝えて来てくれ。」
「はい。」
「それとな、転がってる死体は、食べて良いが、鎧や、持ち物は、ルー族の所に持って来る様に伝えてくれ。後、兎や、食べ物を少しばかり頼むとな。」
「はい、では、行きます。」
「一応、ルートは、一角兎達と一緒にルー族の村に戻って来てくれ。」
ルートは、いい若者じゃよ。死なせなくて良かった。
「すまんが、捕虜達。野営地のテントや、食事道具をばらしてくれるか?」
「お主達が、今夜、使う為じゃから、大事にな。」
「ケンタウロス達は、ばらした荷物をルー族の村に運んでくれ。いや、魂水神像の洞窟にするかの。血で穢れてるし、一度、奉納しよう。」
「ナマズマンも、頼む。」
「さぁどんどん頼むぞ。」
「そこ、早く動きなさい、」
へリンが捕虜を怒る。。
「へリン、いじめるな、」
「ごめんなさい。でも、捕虜だし、。」
「やれるだけやってくれれば、いいんじゃよ。」
「姉さんは、そう言うとこが怖いのよ。」
「ポリー、今は、戦時よ、当たり前じゃない。」
「まぁええから、のう?それに、捕虜達は、お主らに見とれてて動かんのじゃよ?」
「えっ、」
顔を赤く染め下を向くポリー。
捕虜達は、チラチラとエルフとエロフを見ている。
ポリーの方が、人気があるの。そういう事じゃの。
「ちっ」
舌打ちをするへリン。
「わしゃ、へリンの方が、好きじゃよ?」
小豆洗いは、頭をかく。
「えっ」
へリンも頬を赤く染め下を向く。
捕虜達もにやにやする。
はぁ、やれやれ。
まだ、子供じゃな。
「へリン、お主ら何歳じゃ?」
「はぁ、私は、92歳だ。妹のポリーは、81歳だ。」
ええ、本当に~。
ドン引きする捕虜達。
「男は、いるのか?」
聞き耳を立てる捕虜達。
「いや、いない。まだ、若いから、その、あの。」
へリンは、困っている様だ。
「わたしも、その、あの、」
ポリーも困っている。
約二百人に見られている。
ふふっ、こんなとこにしとくかの。
「みんな、ドンドン頼むぞ~」
「あの、ありがとうございます。」
コースト魔法顧問は、頭を下げる。泣いている様だ。
「んっ?」
「兵達も落ち着いてきた様です。」
「ああ、あの、エルフ達のお陰じゃよ。可愛いからの~」
また、下を向くへリンとポリー。
「お主は、魔法顧問と言っていたが、何の加護を持っているのじゃ?」
「私は、氷の加護を持っています。」
「そうかの、こりゃ久しぶりに冷えた水が、飲めるの。」
笑ってみせる小豆洗い。
「あの、長殿、助けて頂いて本当に有難うございます。」
「うむ。」
「まぁ、どうするか、分らんが、遅かれ早かれ国に返してやろうと思うちょるよ。」
「それを聞いて、安心しました。有難うございます。」
「うむ。安心して、悪いが、働いてくれるかの?」
「はい。」
「しかし、結構な、兵糧を残していったの?」
「ああ、私達の最後の食事になる予定でしたから、。」
「そうか、そうじゃな。」
「言いたくないかもしれんが、教えてくれ?撤退した兵以外におらんよな?」
「はい、私達の大隊に、ケンタロウス達を討伐する事が命令として下りました。応援が、来るとは、思ってません。」
「そうか、もう一度、お主らを助けに帰って来んかな?」
「そ、それは、どうでしょうか?」
「わしゃ、コースト魔法顧問と話して、今、そう思ったぞい。捕虜達を見ても良い兵じゃし。」
うむ。間違いないの。ならば、こちらからじゃ。
「ルーイン、ルーイン。おらぬかの?」
「呼んできます。」
「雄のケンタウロスは、皆じゃ、ここに集まる様に。」
「はい。」
近くにいた、ケンタロウスが走って行く。
「長よ、どうされた、」
「ルーイン、雄のケンタウロス六馬と、儂らで、偵察にいくぞ」
「おお、そうか、」
「へリン、ポリー、そなたらに見とれてる捕虜達を連れて、もてるもん持たせて、魂水神像まで、連れて行ってくれるか?」
「はい。分かりました。」
「歯向かわんと思うが、暴れたら、容赦なく矢を打ち込め」
「魂水神像の近くを、捕虜達の野営地にするゆえ、テントを張らせて休ませてやれ。」
「ああ、あと、魂水神像に命を助けて貰った事、感謝する祈りをさせろ。」
「魂水神像とは、なんですか?」
コースト魔法顧問は、不思議そうだ。
「水の神の像じゃ。ルー族は、水の神を信仰しておる。」
「水の神を?」
「そうじゃよ、こないだ水の神が来たんじゃ。」
「水の神が、降臨されたですと?」
「行ってみたらわかるから、行ってみ。」
「なんと、、。、。」
コースト魔法顧問は、唖然としている。
「ジッター。ナマズマン達は、川から、監視しててくれるか?何かあったら、助けてくれ」
「分かりました。暴れたら食べてもいいですか?」
「駄目じゃ。駄目。分かったの。後、食べる魚、少し頼めるか?」
「分かりました。用意します。」
「どれ、ルーインいくぞ。」
颯爽と走り去る小豆洗い達。
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